Hメトロポリタン丸の内がNゲージジオラマ、東京駅も再現

【銀座新聞ニュース=2011年1月24日】JR東日本グループの日本ホテル(豊島区西池袋1-1-1)が運営する「ホテルメトロポリタン丸の内」(千代田区丸の内1-7-12、03-3211-2233)はこのほど、ロビーにNゲージジオラマを設置した。

27階のフロントロビーにNゲージジオラマを設置し、ホテルが入っているサピアタワーをはじめ、2010年に完成予定の東京駅の丸の内駅舎、東京タワーなどの風景を再現し、新幹線や在来線が走行している。大きさはヨコ4.4メートル、タテが1.9メートルで、総延長が50メートル。

「Nゲージ」とは線路幅9ミリ、縮尺148分の1から160分の1の鉄道模型規格の総称で、1965年に関水金属が軌間9ミリの模型規格を商品化、そのため「9ミリゲージ」と呼ばれ、後から参入したメーカーも関水金属の規格に準じた製品を設計したため、関水金属の規格が日本におけるNゲージの標準規格とされた。

Nゲージは動力に電気を用いて走ることができる模型で、直流2線式と呼ばれる仕組みで運転され、2本あるレールと接する車輪を通じてモーターやライトに電流を流して走らせ、電位差を変化させて列車の速度を変化させたり、進行方向を切り替えることができる。

ウイキペディアによると、東京駅は1889年に国鉄東海道本線の新橋と神戸間が全通し、私鉄の日本鉄道が上野を始発駅として青森に向けて線路を建設していたため、新橋と上野を結ぶ高架鉄道の建設が東京市区改正計画によって立案され、1896年の第9回帝国議会で、この新線の途中に中央停車場を建設することが可決された。

その後、1894年から1895年の日清戦争、1905年から1904年から1905年の日露戦争によって建設が遅れ、建設工事は戦争終了後の1908年から本格化し、1914 年12月18日に完成し、新しい駅が「東京駅」と命名された。

駅本屋は、辰野金吾(たつの・きんご、1854-1919)と葛西万司(かさい・まんじ、1863-1942)が設計し、深谷市産の鉄筋レンガ造りで、3階建て総建坪9,545平方メートル、長さ330メートルの洋式建築となっている。

1945年に戦災により南北のドームと屋根、内装が焼失し、戦後、3階建ての駅舎を2階建て駅舎に復興した。その後、重要文化財に指定され、「関東の駅百選」に認定されている。

東京タワーは1957年に着工され、1958年10月14日に完成された東京地区の集約電波塔で、内藤多仲(ないとう たちゅう、1886-1970)が設計し、竹中工務店が建設した。2011年に完成予定の東京スカイツリーが2012年に開業すると、放送大学学園を除く地上デジタルテレビジョン放送8局の送信所が東京スカイツリーに移転し、東京タワーを予備電波塔として使用することになっている。

高さは332.6メートルで、1963年にほかの建造物に抜かれ、一時は日本で4番目の高さまで落ちるが、1998年までにほかの建造物が解体され、日本一高い建物に返りさき、2010年3月29日に東京スカイツリーが高さ338メートルに達し、抜かれた。建設当時の建築基準法では建築物の高さは最大100尺(約31メートル)以下と決められていたが、タワーは「工作物」と見なされ建築が可能となったとされている。総工費は当時の金額で30億円だった。

ホテルメトロポリタン丸の内では「Nゲージ」ジオラマの装飾を追加し、季節ごとに変更していく予定だ。

H西洋銀座でランチに金田栄一が歌舞伎座講座

【銀座新聞ニュース=2011年1月20日】ホテル西洋銀座(中央区銀座1-11-2、03-3535-1111)は2月10日と2月12日に地下1階パーティルーム「イントラ」で金田栄一さんによる「歌舞伎レクチャー&ランチ」を開催する。

ホテル西洋銀座が2010年から開催している「日本を知るシリーズ」で、今回が3回目で「歌舞伎」を取り上げる。元歌舞伎座支配人で、現「歌舞伎座舞台」(中央区銀座4-12-15)社長の金田栄一(かねだ・えいいち)さんが講師として出演し、歌舞伎座について語る。

歌舞伎座は2010年5月から全面建て替えに着手しており、2013年春んみ完成する予定だ。

ウイキペディアによると、歌舞伎座は1889年に東京市京橋区木挽町に開設され、当時としては新富座を超える最大規模の劇場だった。しかし、1921年に漏電により焼失し、1925年に再建され、開場式が行われた。この間、1913年に松竹が経営を握り、1945年に東京大空襲により、建物が全焼した。

1949年に株式会社歌舞伎座が設立され、松竹から建物を譲り受けて復興工事を行い、1950年に竣工し、1951年に歌舞伎などの公演を再開した。2002年に建物が国の登録有形文化財(建築物)に指定された。

松竹と歌舞伎座によると、6790平方メートルの敷地に現在とほぼ同規模の劇場部分とその後ろの地下4階、地上29階の高さ135メートル(最大で145メートル)のオフィス棟で構成され、設計が三菱地所グループと隈研吾(くま・けんご)建築都市設計事務所の共同で、総事業費が430億円(劇場部分は約180億円)の見通し。

「歌舞伎の舞台技術と技術者たち」(日本俳優協会)によると、歌舞伎座舞台は江戸時代から続く歌舞伎公演の大道具全般を担ってきた「長谷川大道具」が前身で、1973年頃から経営が悪化し、松竹が支援する形で立て直しを図り、1984年に現在の社名に変更し、東京と地方の歌舞伎公演などの大道具を請け負っている。

金田栄一さんは1949年東京都文京区生まれ、1971年に立教大学社会学部を卒業、在学中は「歌舞伎研究会」に所属、同年に松竹に入社、1989年に歌舞伎座宣伝課長に就き、1991年に歌舞伎座副支配人、1998年に歌舞伎座支配人、 2003年に松竹演劇本部ゼネラルマネジャー、2005年に「伝統文化放送」(歌舞伎チャンネル) 社長、2008年に歌舞伎座舞台の社長に就任している。

定員は各回30人。時間は10時30分から12時10分で、費用はフランス料理の昼食とワンドリンクがついて7000円(税、サービス料込み)。予約、問い合わせはバンケットオフィス(03-3535-1141)まで。