立川銀座で田中秀吾、山本美和ら京都造芸大新卒5人展

【銀座新聞ニュース=2012年3月31日】立川ブラインド工業(港区三田3-1-12、03-5484-6100)の銀座ショールーム(中央区銀座8-8-15、03-3571-1373)地下1階「タチカワ銀座スペース オッテ(Atte)」で4月3日から4月8日の6日間、グループ「多角形」による「今夜が山田!美大通信生、それぞれの25(twenty-five)」を開催する。

グループ「多角形」は2012年3月に京都造形芸術大学通信教育学部情報デザインコースを卒業した5人組の集団で、それぞれが仕事をもちながら2年で卒業を果たし、その間、ツイッターで励ましあいながら課題を制作し続け、卒業を契機にグループを結成、活動をはじめており、それらの成果の一部を展示する。

グループ「多角形」は田中秀吾(たなか・しゅうご)さん、山本美和(やまもと・みわ)さん、橋本陽子(はしもと・ようこ)さん、梅田敏秀(うめだ・としひで)さん、川路正樹(かわじ・まさき)さんの5人で、「世界の『平和』」=「小ピースの積み重ね」をモットーに掲げ、コミュニケーションデザインの領域で各自の得意分野を活かしながら、「小さなピース」となる作品を制作している。

「今夜が山田!」は、在学中の課題提出日が毎月25日で、その前々日から前日にかけてお互いにツィッターで「今夜が山田!」と励ましあったことに由来し、副題の「25」は提出期限日を指している。

京都造形芸術大学通信教育学部情報デザインコースのウェブ卒業制作展では田中秀吾さんの「カミサンスイ-携帯する枯山水」が最優秀賞を獲得している。ほかに、山本美和さんが「おも茶(OMO-CHA)-温度で遊ぶ日本茶セット」、梅田敏秀さんが「なにがみえるかな?-色紙と形で楽しむ絵本」、橋本陽子さんが「女子力向上カレンダー-自分らしく輝きたいあなたへ」、川路正樹さんが「ウイズ(with.)-共に生きる」をウェブ卒業制作展を出品している。

今回の「今夜が山田! 美大通信生、それぞれの25」ではこれらウェブ卒業制作展の作品など約30点を展示する。

開場時間は10時から18時(最終日は16時)。入場は無料。

銀座スウィングで川井郁子が杉本篤彦、菅原裕紀らと

【銀座新聞ニュース=2012年3月30日】二條(中央区銀座西2-2、銀座インズ2-2階)が運営する銀座スウィング(中央区銀座西2-2、銀座インズ2-2階、03-3563-3757)は4月6日に川井郁子さんによるライブを開催する。

バイオリン奏者で大阪芸術大学教授の川井郁子(かわい・いくこ)さんがギター奏者の杉本篤彦(すぎもと・あつひこ)さん、ピアノ奏者の塩入俊哉(しおいり・としや)さん、ベース奏者の早川哲也(はやかわ・てつや)さん、パーカッション奏者の菅原裕紀(すがわら・ゆうき)さんが出演する。

川井郁子さんは1968年香川県高松市生まれ、東京芸術大学を卒業、同大学大学院を修了、2001年から大阪芸術大学芸術学部音楽科助教授、2005年から同大学教授を務めている。ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団やニューヨーク・シンフォニックアンサンブル、サレー・アンタル・ジプシー楽団、NHK 交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団など、国内外のオーケストラと共演している。

1998年に映画「絆」に出演し、「批評家大賞新人賞」を受賞、1999年のNHK朝の連続テレビ小説「すずらん」にも出演した。2005年に東京医科歯科大学教授の高柳広(たかやなぎ・ひろし)さんと結婚、2006年に長女が誕生した。また2005年からはオリジナルステージ「ドゥエンデ(Duende)」をシリーズ化し、「川井郁子マザーハンド(Mother Hand)基金」を設立している。演奏会では1715年に作られた「アントニオ・ストラディバリウス」(大阪芸術大学所有)を使用している。

演奏時間は19時以降で、音楽チャージは会員と同伴が5250円、一般が6300円。当日、ウイスキーのボトルをキープすると会員になれる。

釡浅商店がギャラリー開設、第1弾ブランディング展、西沢明洋ら

【銀座新聞ニュース=2012年3月30日】釡浅商店(台東区松が丘2-24-1、03-3841-9355)は4月8日に本店2階にギャラリースペース「カマニ(KAMANI)」を開設する。

5月に開業する東京スカイツリー(墨田区押上1、03-6658-8012)を望める場所にあることから、リニューアル1周年を記念して、釡浅商店(かまあさしょうてん)が2階の「包丁、鉄器フロア」をギャラリースペースにして、有料で貸し出す。ギャラリーの広さは73平方メートルある。

第1回目として、4月8日から4月26日まで、2011年4月に釜浅商店のリニューアルと、ロゴや店頭のツールなどを手がけた「エイトブランディングデザイン」(中央区日本橋馬喰町2-7-13、ジョイビル、03-6231-1908)が過去に担当したデザインなどを紹介する。

「エイトブランディングデザイン」は2006年にプランディングデザイナー、西沢明洋(にしざわ・あきひろ)さんが設立、代表取締役を務めるブランド会社だ。

釡浅商店は1908(明治41)年に創業した老舗の包丁と南部鉄器の会社で、1人用の飯炊き釜「釜飯」を考案したり、中華レンジや業務用ガスレンジ、南部鉄器などを開発するなど業務用に広げてきた。

現在の4代目代表取締役、熊沢大介(くまざわ・だいすけ)さんがプロアマを問わず、食文化に合う商品開発や店舗運営を進め、2011年4月にリニューアルと、ロゴや店頭のツールなどを全面的に変更し、「良理道具(りょうりどうぐ)」というコンセプトを打ち出している。

西沢明洋さんは1976年滋賀県生まれ、京都工芸繊維大学工芸学部を卒業、同大学大学院を修了、東芝に入社、2年後に独立、2005年に協同商事の地ビール「コエド(COEDO)」のブランドデザインを手がけ、2006年に「エイト」(2010年に現社名に変更)を設立、代表取締役を務めている。

4月8日16時から19時30分までオープニングパーティを開催する。

開場時間は9時30分(日曜日、祝日は10時)から17時30分。入場は無料。

また、リニューアル1周年記念で、4月8日から4月30日まで釡浅商店で5000円以上購入すると、「龍吟」、「銀座青空」、「渋谷ゆうじ」のディナーに抽選で各店1組2人、計3組6人を招待する応募券をもらえる。

ミキモトが樹齢20年の桐ヶ谷桜を展示、46年前の桜女王の王冠も

【銀座新聞ニュース=2012年3月30日】ミキモト(中央区築地1-8-9、03-5550-5678)は4月4日から4月16日までミキモト銀座本店(中央区銀座4-5-5、03-3535-4611)の1階入り口に「京の桜」を展示する。

ミキモトが1996年から実施している企画で、京都で「桜守り」として知られる造園家で1832(天保3)年創業の「植藤造園(うえとうぞうえん)」(京都市右京区山越中町13、075-871-4202)の社長、第16代佐野藤右衛門(さの・とうえもん)さんが育てた桜「桐ヶ谷(きりがや)」を東京に運んで、ミキモトの入り口に展示する。

また、1階入り口には、1966年に財団法人「日本さくらの会」(新宿区余丁町7-1、発明学会ビル5階、03-3225-3355)に寄贈した「日本さくらの女王」のためのパールクラウンを展示している。

1912年に日本がアメリカ・ワシントンD.C.に約3000本の桜の苗木を贈ってから100周年にあたり、毎年3月末から4月はじめに開かれる「全米さくら祭り」で選ばれる「全米さくらの女王」のパールクラウンもミキモトが製作、寄贈したもので、1957年より代々の女王に受け継がれている。この100周年を記念して、1966年からはじめられた「日本さくらの女王」のためのパールクラウンを展示している。

「桐ヶ谷(別名「御車返し」)」は高さ約5.5メートル、樹齢約20年の桜で、江戸時代から知られる品種のひとつ。名前の由来には諸説があり、鎌倉桐ヶ谷にあったことに由来する説や別名の御車返しは第108代の後水尾天皇(ごみずのおてんのう、1596-1680)がこの桜の前を通られたときにあまりの美しさに、御車を返して鑑賞されたともいわれている。一枝の中に一重の花と八重の花とあるのが特徴とされている。

アメリカ・ワシントンD.C.の桜の苗木は尾崎行雄(おざき・ゆきお、1858-1954)が東京市長時代に当時の第27代アメリカ大統領、ウィリアム・タフト(William Howard Taft、1857-1930)の妻、ヘレン・タフト(Helen Taft、1861-1943)の希望に応じて贈られている。ただ、1909年に贈った2000本の桜は輸送途中に発生した害虫によってワシントンD.C.到着後に焼却処分され、尾崎行雄は農商務省に害虫に強い桜の苗木の調達を依頼した。

その結果、穂木は東京の荒川堤の桜並木から採集されたソメイヨシノ品種をはじめとする「五色桜」で、病気や害虫の少ない台木づくりは、植木の産地として知られる兵庫県伊丹市の東野村に託され、1912年に6000本がアメリカに到着し、うち3000本がワシントンD.C.のポトマック河畔に植樹された。

佐野藤右衛門さんは1928年京都府京都市生まれ、代々、「藤右衛門」を襲名し、現在が16代目となる。1959年に彫刻家のイサム・ノグチ(いさむ・のぐち、1904-1988)と共同で、パリのユネスコ(国際連合教育科学文化機関)本部に日本庭園を作り、1997年にユネスコ本部から「ピカソ・メダル」、1999年に「勲五等双光旭日章」を受章している。

14代から3代にわたって全国の桜を調査し、3代にわたる成果を著書「さくら大観」と「京の桜」にまとめているほか、京都の円山公園(まるやまこうえん)をはじめ、ドイツ・ロストックなど、内外で桜を育てている。

ミキモトでは「桐ヶ谷」を展示後、学校や保育園、福祉施設など公共施設に寄付する予定で、希望先を募っている。

希望者はハガキに施設名、施設代表者名、住所、電話番号と応募理由を書いて、ミキモト「桜プレゼント係」(〒104-8145、東京都中央区築地1-8-9)まで郵送する。またはEメール(sakura@mikimoto.com)に「桜プレゼント応募」を記載して、必要事項を記入して送る。締め切りは4月18日。輸送費、植樹費用はミキモトが負担する。

丸善日本橋で日本民芸館展入選の野村朋香展

【銀座新聞ニュース=2012年3月30日】丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は4月4日から4月17日まで3階ギャラリー隣で野村朋香さんによる「作陶展」を開催する。

丸善・日本橋店では3階ギャラリーとなりのスペースを「桃・栗・柿 画廊」と名づけて、ジャンルを問わず若手作家の作品を展示し、芸術家の卵たちを支援する場としている。

今回は人間国宝、島岡達三(しまおか・たつぞう、1919-2007)の弟子で、2010年に日本民芸館展に入選した陶芸家の野村朋香(のむら・ともか)さんが「日々の暮らしの中に楽しさを」という思いで取り組んで、伝統的な柿ゆうや薪ストーブの灰を使ったゆう薬に、今回は新色の「黒」を加えて制作した器や花器、マグカップなどを展示販売する。

野村朋香さんは日本の六古窯(ろっこよう)とされる愛知県瀬戸市(瀬戸焼)で絵付けを、六古窯以外の栃木県益子町(益子焼)で島岡達三に民芸「用の美」としての器作りを学び、呉須(ごす、染付けの彩料)や鉄絵(てつえ、鉄分を含む顔料を用い、筆で文様を描く技法)を駆使して器を制作している。

野村朋香さんは1975年東京都生まれ、1998年に日本大学芸術学部美術学科を卒業、2001年に愛知県立窯業高等学校技術専門学校を卒業、2002年に金津創作の森第2回酒の器展で入選、2003年から益子焼の陶芸家で、「民芸陶器」の人間国宝、島岡達三(しまおか・たつぞう、1919-2007)に学び、2008年に茨城県鹿島市に窯を構えて独立し、2010年に日本民芸館展に入選している。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)まで。入場は無料。