スウィングでウノがライブ、海沼正利、会田桃子も共演

【銀座新聞ニュース=2012年3月26日】二條(中央区銀座西2-2、銀座インズ2-2階)が運営する銀座スウィング(中央区銀座西2-2、銀座インズ2-2階、03-3563-3757)は3月27日に「ウノ(uno)」によるライブを開催する。

ギター奏者の大平重成(おおひら・しげなり)さんとピアノ奏者の大平里美(おおひら・さとみ)さんの夫婦によるスペイン音楽デュオ「ウノ(uno)」がライブを開く。

共演するのはベース奏者の安カ川大樹(やすかがわ・たいき)さん、ドラム、パーカッション奏者の海沼正利(かいぬま・まさとし)さん、ピアノ奏者の会田桃子(あいだ・ももこ)さんだ。

「ウノ」は2004年に発売したアルバム「スペインにて-トレドの小径」の曲がテレビ神奈川の「ニッポン早わかり」のエンディングテーマに採用され、日本各地のジャズフェスティバルやライブハウス、豪華客船などでコンサートを行っているほか、NHKなどへのテレビ出演やオペラ歌手と共演し、英会話教材「Aランチ」に楽曲を提供している。

大平重成さんはビートルズをはじめとするイギリス、アメリカのロックやポップスを基本にし、テレビ、収録、コンサート、ディナーショーなどで活躍し、これまでに和田アキ子(わだ・あきこ)さんらのギターやコーラス、編曲を担当した。現在は伊東(いとう)ゆかりさん、「ダカーポ」などのギターとコーラスを担当しているほか、テレビのCMソングやBGMなどの音楽制作も行っている。

大平里美さんはクラシックや近代音楽を中心にし、ホテルオークラや帝国ホテルなどのレストランやラウンジなどにレギュラー出演し、「ウノ」のオリジナル曲のほとんどを作曲している。

安カ川大樹さんは1967年兵庫県西宮市生まれ、幼少のころよりピアノを学び、明治大学を卒業、在学時に「ビッグ・サウンズ・ソサエティ・オーケストラ」に所属、コントラバスをはじめ、1989年に「第19回山野ビッグバンドコンテスト」で最優秀賞、1991年にCD「ダウンアンダー(Down under)」に参加、プロとして活動をはじめる。

2001年から自らのトリオやソロでライブ活動をはじめ、2002年にソロアルバムとトリオによるアルバムを発売し、2006年に9人編成のリーダービックコンボ「ファーイーストジャズアンサンブル」を立ち上げ、2007年にアルバムを発売し、第2回プレイボーイ(Playboy)」ジャズ大賞候補作品に選ばれる。2009年から昭和音楽大学ジャズ科非常勤講師。

海沼正利さんは東京音楽大学を卒業、在学中より音楽活動をはじめ、1986年と1987年に打楽器アンサンブル「パーカッションフレンズ」を率いてコンサートを行い、学内で「シティライトオーケストラ」を主宰した。1986年に民族音楽ライブスポット「羅字屋」にレギュラー出演し、1989年にアメリカ・ピッツバーグの「アメリカンウインドシンフォニーオーケストラ」のメンバーとしてヨーロッパ演奏旅行に参加した。

1991年に津軽三味線奏者の木乃下真市(きのした・しんいち)さんとセッション活動をはじめ、1992年に「オフィスバトゥカーダ」を設立し、1999年にオリエンタルダンスパフォーマンス「レイラ マスレイヤ」の音楽監督を務め、2000年からライブプロジェクト「プロジェクト カイ」をはじめ、2004年より東京国際音楽療法専門学院で打楽器講座を担当している。

会田桃子さんは神奈川県横浜市生まれ、3歳よりバイオリンをはじめ、桐朋学園大学音楽学部を卒業、在学中よりバンドネオン奏者の小松亮太(こまつ・りょうた)さんのタンゴバンドでタンゴの演奏をはじめ、卒業後も小松亮太さんのバンドでソロバイオリン奏者を務め、その後、ブエノスアイレスを繰り返し訪れ、研さんを積んだ。

2000年より自らのタンゴカルテット「クアトロシエントス(Cuatrocientos)」でコンサート活動を行い、2005年に最初のアルバム「四月のうた」を発売した。また、タンゴ以外でもクラシック、ジャズ、フラメンコ、ポップス、ブラジル、キューバなど幅広く演奏し、2007年に自らのポップスバンド「ピンクショコラ」を結成し、オリジナル作品を中心に活動している。

演奏時間は19時と21時で、音楽チャージは会員が2100円、同伴が2620円、一般が3680円。当日、ウイスキーのボトルをキープすると会員になれる。また、「ウノ」のホームページから割引券を印刷すると会員以外は500円引きになる。

ヴァニラで下田ひかり展、可愛いさと恐ろしさが同居

【銀座新聞ニュース=2012年3月25日】ヴァニラ画廊(中央区銀座6-10-10、第2蒲田ビル4階、03-5568-1233)は3月26日から3月31日まで下田ひかりさんによる個展「この星の子ども」を開催する。

イラストレーターの下田(しもだ)ひかりさんが東日本大震災後の姿について、「世界の本当の姿は今、どんな形をしているでしょうか。ただただ、言葉にならない世界の有り様を絵にしました」という作品を展示する。

下田ひかりさんは「子どもをモチーフとしながら、現代社会の人々が抱えている問題をテーマ」(ヴァニラ画廊)にペインティングを制作しており、「可愛いさと恐ろしさが同居する世界を展開」している。

下田ひかりさんは1984年長野県生まれ、2005年に京都嵯峨芸術大学短期大学部を卒業、イラストレーション青山塾で2年間学び、2008年より活動をはじめ、東京を中心 に個展とグループ展で活動、2011年4月にアメリカ・ニューヨークで個展を開催している。

2007年に「東京イラストレーション(TOKYO illustration)2007公募」で入選、2007年に「芸術の森展」で秀作賞、2008年に「第7回ネクストドアー(NEXT DOOR)公募展」で入選、2010年に「第3回アーティクル賞」で入選している。

開場時間は12時から19時(土曜日、祝日は17時)、日曜日は休み。入場は無料。

丸善丸の内でで森本計一「パリ」展

【銀座新聞ニュース=2012年3月25日】丸善・丸の内本店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は3月28日から4月3日まで4階ギャラリーで森本計一さんによる「パリの街角を描く」を開催する。

毎年春、恒例の画家の森本計一(もりもと・けいいち)さんの個展で、フランスのパリの街を中心に、日常生活を独特の様式と色感で描いた作品の中から油彩画を中心にパステル画と合せて新作約60点を展示する。

森本計一さんは1940年岡山県倉敷市生まれ、1963年に早稲田大学を卒業、名鉄航空サービスに入社、世界を旅し、1985年に絵画の制作活動を再開、1990年に東光会奨励賞、1993年に個展を開催、1997年にスペイン・マドリッドで個展、2002年にアメリカ・ニューヨークで個展、2003年から丸善の各店で個展を開いている。2007年に「春風大隈講堂」と「レンヌの花屋」が早稲田大学創立125周年記念として大学に所蔵されている。

開場時間は9時から21時(最終日は17時)、入場は無料。

リクルートで資生堂次期部長の渋谷克彦が亀倉賞展、仲條らトーク

【銀座新聞ニュース=2012年3月25日】リクルート(千代田区丸の内1-9-2 、グラントウキョウサウスタワー、03-6835-1111)が運営する「クリエイションギャラリーG8」(中央区銀座8-4-17、リクルートギンザ8ビル1階、03-3575-6918)は3月27日から4月27日まで「渋谷克彦グラフィックデザイン展」を開催する。

資生堂のアートディレクター、渋谷克彦(しぶや・かつひこ)さんが制作した資生堂のイメージポスター「シセイドウ(SHISEIDO)」が「第14回亀倉雄策(かめくら・ゆうさく)賞」を受賞したのを記念して個展を開き、受賞作の「シセイドウ(SHISEIDO)」をはじめ、最近のポスターなど約30点を展示する。

「亀倉雄策賞」は社団法人「日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)」が1997年に亡くなったグラフィックデザイナーの亀倉雄策(1915-1997)の生前の業績をたたえ、グラフィックデザイン界の発展に寄与することを目的に1999年に設置した。

毎年、年鑑「グラフィックデザインインジャパン(Graphic Design in Japan)」出品作品の中から、もっとも優れた作品に対して授与しており、受賞者は毎年、リクルートで個展を開催している。

今回は2011年11月から12月の第1次選考で1次予選を通過した2484作品の応募作品を対象に、30人の選考委員が24作品を候補として選んだ。12月15日の最終選考で、11人の選考委員が無記名投票を行った結果、3人の作品の中から決選投票で8票を獲得した渋谷克彦さんのポスター「シセイドウ(SHISEIDO)」が選ばれた。

協会によると、資生堂の企業広告シリーズは、当初雑誌でスタートした実験的な試みで、渋谷克彦さんはこのシリーズを通じて、資生堂のアイデンティティともいえる唐草模様と長年向き合ってきたが、「新たな時代のものに生まれ変わらせた」として評価されたとしている。6月9日に富山県の富山国際会議場で授賞式が開かれる。

「ある種の古さとアバンギャルドが同居する作品には、描きたいという作家の絵心や、グラフィックアートの底力が感じられた」とされている。

渋谷克彦さんは1957年東京都生まれ、1981年に東京芸術大学美術学部を卒業、資生堂宣伝部に入社、「グローバルシセイドウ(SHISEIDO)」や「レジェンテ」、「ゼン(ZEN)」などの商品広告や企業広告を手がけ、資生堂のクリエイティブディレクションを担当した。

2011年10月に資生堂が創設したエクゼクティブクリエイティブディレクターに就任、2012年3月に資生堂の新しい企業PR誌「花椿」の新アートディレクターを手がけ、2012年4月より宣伝制作部長に就任する。

1990年にJAGDA新人賞、2002年と2004年に東京ADC賞、2008年にJAGDA雑誌広告賞、2010年にJAGDA賞、2001年と2002年、2006年にニューヨークADC特別賞などを受賞している。

3月27日19時から20時30分までオープニングパーティを開く。

4月20日19時10分から20時40分まで「第233回クリエイティブサロン」を開く。渋谷克彦さん、グラフィックデザイナーで資生堂のPR誌「花椿」のアートディレクションやデザインを手がけたイラストレーターの仲條正義(なかじょう・まさよし)さん、アートディレクタで資生堂宣伝文化部顧問の水野卓史(みずの・たかし)さんが出演する。

事前の予約が必要で、予約、問い合わせは「クリエイションギャラリー G8」(03-6835-2260)まで。入場は無料。

仲條正義さんは1933年東京都生まれ、1956年に東京芸術大学美術学部図案科を卒業、同年に資生堂宣伝部に入社、1959年に「デスカ」に入社、1960年にフリーとなり、1961年に「中條デザイン事務所」を主宰、ADC賞、講談社出版文化賞ブックデザイン賞、ADC会員最高賞、日本宣伝賞、毎日デザイン賞、カレンダー展通産大臣賞などを受賞した。

1970年より資生堂のPR誌「花椿」、1974年より「ザ・ギンザ」、1977年より「ザ・ギンザ/タクティクスデザイン」のアートディレクションとデザインを手がけた。1986年にタバコ「アレックス(ALEX)」のパッケージデザイン、1990年に資生堂パーラーのパッケージデザインを手がけた。

水野卓史さんは1933年大阪府大阪市生まれ、多摩美術大学を卒業、195年に資生堂に入社、大阪支社宣伝文化部別室に配属され、1959年に東京に異動、1960年代に海外へ留学し、アメリカ、フランス、イタリアなどの化粧品業界のパッケージデザインや広告クリエイティブシーンを学び、資生堂に導入した。

1980年に資生堂を退社、フリーとなり、1981年に「水野卓史デザイン室」を設立、2005年に資生堂宣伝文化部顧問に就任している。

開場時間は11時から19時で、日曜日・祝日は休館。入場は無料。

なびす画廊で山岸俊之「賢治の空」展

【銀座新聞ニュース=2012年3月24日】なびす画廊(中央区銀座 1-5-2、ギンザファーストビル3階、03-3561-3544)は3月26日から4月7日まで山岸俊之さんによる「賢治の空」を開催する。

画家の山岸俊之(やまぎし・としゆき)さんが宮沢賢治(みやざわ・けんじ、1896-1933)の童話「銀河鉄道の夜」に沿って、2011年10月から12月にかけて東北地方を取材した際の写真を展示する。

山岸俊之さんは「流れ行く車窓の風景は決して私はそこに降り立つことはなく、映像のように現実感は」ないのだが、他方で、「現実に目の前の風景や人々が映像のように現実感を失い、ではそれを見ている私は存在するのか?そんな思いにとらわれることがある」という。

とくに、秋から冬、晴天の日、13時から15時が顕著で、そうした時期に東北に出かけ、「写真はあくまで映像であることを主張し、木村(秋則、きむら・あきのり)さんの「奇跡のりんご」が圧倒的な存在感を放っているという。

「奇跡のリンゴ」は、「木村農興社」(青森県弘前市八幡町2-8-6、プレステージ青山206号、0172-33-6069)の代表取締役を務める木村秋則さんが1978年ころから病害虫に弱く、農薬を使わないと育てられないリンゴを、「絶対不可能」といわれた無農薬、無肥料の自然栽培で9年間、貧しい中でがまんして、育てることに成功したリンゴだ。

置いたままにしても腐らず、ただ、しぼんでいくのが特徴で、2006年にTBSやNHKなどが取り上げたことから一般に知られるようになった。現在はジョナゴールド、紅玉、王林、ふじなど600本を育てている。

山岸俊之さんは1953年埼玉県飯能市生まれ 1977年に東京造形大学絵画科を卒業、1987年からグループ展や個展を開いており、1987年に韓国でも個展を開き、なびす画廊では2000年以降、2000年、2001年、2006年、2007年と開き、2009年から毎年開いている。

開場時間は11時30分から 19時(土曜日は17時)で、入場は無料。