リクルートで壁グラフィックグランプリの斉藤涼平展

【銀座新聞ニュース=2012年5月30日】リクルート(千代田区丸の内1-9-2 、グラントウキョウサウスタワー、03-6835-1111)が運営する「ガーディアン・ガーデン」(中央区銀座7-3-5、リクルートギンザ7ビル地下1階、03-5568-8818)は6月4日から6月21日まで斉藤涼平さんによる個展「ジスイズアピクチャー(This is a picture)」を開催する。

2011年8月から9月にかけて開催された「第5回ワンウォール(1_WALL)グラフィック」でグランプリを獲得した斉藤涼平(さいとう・りょうへい)さんが個展を開く。

斉藤涼平さんはなぐり書きにもみえるボールペン画に言葉を添えた作品で「第5回ワンウォールグラフィック」でグランプリを獲得したが、その際に不条理な笑いを含んだ作品と、トイレットペーパーのように紙をくるくると動かして見せるユニークな展示方法が注目された。

今回は「ギャラリーへ個展を見に行くという行為そのものに着目し、空間に足を運んだ人だけが体感できる見せ方に挑」(リクルート)む展示の仕方を考えている。2次元作品を、ギャラリーという3次元空間でどのように展開していくのか、その回答を会場で披露する。また、これまで描いてきたボールペン画の作品と新作の油絵なども展示する。

斉藤涼平さんは1983年神奈川県横浜市生まれ、2010年に第175回ザ・チョイスで入選、2011年に第28回ザ・チョイスで年度賞入賞している。

6月4日18時30分からオープニング・パーティーを開く。

開場時間は11時から19時。日曜日、祝日は休館。入場は無料。

立川銀座で伊藤尚彦が「絵で人やモノの魅力を引き出す」

【銀座新聞ニュース=2012年5月30日】立川ブラインド工業(港区三田3-1-12、03-5484-6100)の銀座ショールーム(中央区銀座8-8-15、03-3571-1373)地下1階「タチカワ銀座スペース オッテ(Atte)」は5月31日から6月10日まで伊藤尚彦さんによるグラフィックポスター展「プル・ザ・カラー(Pull the colors)」を開催する。

デザイン会社「アイティーオー デザインプロダクション」(港区西新橋1-18-10、佐々木ビル、03-6206-1628)の代表取締役で、グラフィックデザイナーの伊藤尚彦(いとう・なおひこ)さんが「プル・ザ・カラー(Pull the colors)」(魅力を引っ張りあげる)というタイトルで、「色を魅力ととらえ、人や組織、物が持つ魅力を絵の力で最大限に引っ張りあげたい」というコンセプトによって制作した作品約30点を展示する。

伊藤尚彦さんは2001年に東京芸術大学デザイン科を卒業、制作会社を経て、2008年に「アイティーオー デザインプロダクション」を設立、代表取締役に就任している。

開場時間は10時から18時(最終日は16時30分)。入場は無料。月曜日は休み。

エアアジアジャパン国内3線、10月から国際線も、記念で5円

【銀座新聞ニュース=2012年5月30日】全日空とマレーシアのエアアジアが合弁で設立した格安航空会社、エアアジア・ジャパン(千葉県成田市公津の杜4-11-2、0476-27-7375)は5月30日午後、六本木ラフォーレミュージアム(港区六本木1-9-1)で会見して、8月1日から運航をはじめる札幌線など3線の特別運賃を片道5円で発売すると発表した。

エアアジアジャパンは8月1日から成田と札幌線、福岡線、8月3日から沖縄線を就航する。通常の運賃は片道で札幌線が4580円(格安のジェットスターが4590円から)から1万8880円(全日空で3万3500円)、福岡線が5180円(同3590円から)から1万9580円(同3万6700円)、沖縄線が6680円(未公表)から2万3080円(同4万800円)に設定した。

また、5月31日から6月4日までHPから予約限定で、3路線全体で1万席まで5円で販売する。8月28日から11月28日までの間、使用できる。エアアジアジャパンでは「5円は日本語では”ご縁”につながり、成田空港までの交通費が高いという人にとっても利用してほしいので設定した」(社長の岩片和行=いわかた・かずゆき=さん)としている。

機材はエアバス320型機3機で、通常150席を180席に増やして運用し、札幌線が1日3往復、福岡線が1日2往復、沖縄線が1日1往復で運航する。安全面についてはもっとも重視していると岩片和行さんが強調し、「まずはA320型機で格安航空会社のビジネスモデルを確立したい」と語った。

10月からは成田と韓国ソウル(仁川空港)線、釜山線の国際線を就航する予定で、将来は4時間から6時間の距離の台湾・台北や中国路線などに拡大する。また、ベースとなる成田空港については「11時前後と16時前後のピーク以外は空港使用料を安くしてほしいと空港に要望している」(岩片和行さん)ことも明らかにし、「われわれのライバルは航空会社ではなく、運航コストで、少しでも引き下げたい」と述べた。

ただ、電車の始発で空港についても朝の6時ぐらいになり、「来年から朝の6時台の運航を考えているが、今のままでは難しい」と問題点を指摘した。

また、フライト・アテンダントについては大手のように、誰もが同じに見えるのではなく、化粧も少し濃い目にするなど、個性を重視する方針という。

売り上げ計画は3年後に年商300億円、5年後に1000億円を見込んでおり、機材も3機から毎年5機程度購入し、5年後にはおよそ30機まで増やす。国内線と国際線の比率については「こんごの需要次第だが、国際線の方が増える」(岩片和行さん)とみている。ただ、エアアジアグループCEOのトニー・フェルナンデス(Tony Fernandes)さんは「もっと早く成長するのではないか」と期待を投げかけた。

エアアジア・ジャパンは2011年8月31日に全日空が67パーセント、エアアジアが33パーセント出資して資本金1000万円で設立、成田空港で制限されている国際線の発着枠については全日空の枠を利用する。

日本の格安航空会社としてはほかに、2011年2月に設立され、関西国際空港をベースにし、3月1日から順次、大阪と札幌、福岡、長崎、鹿児島の国内線とソウルを運航しているピーチアビエーション(現在、資本金75億円で全日空が38.67パーセント、香港の投資会社ファーストイースタン・インベストメントグループが33.33パーセント、産業革新機構が28パーセント)。

2011年9月5日にが設立したジェットスター・ジャパン(資本金48億円。日本航空が42パーセント、オーストラリアのカンタス航空が42パーセント、三菱商事が16パーセント)があり、7月5日から成田と関空線、札幌線、福岡線、沖縄線を就航し、他社の運賃よりも10パーセント安くする最低価格保証を導入する方針だ。

東洋大創立者、妖怪博士の井上円了展、神作光一ら講演

【銀座新聞ニュース=2012年5月29日】丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は5月30日から6月5日まで4階ギャラリーで「存在の謎に挑む哲学者井上円了」を開催する。

東洋大学が創立125周年を迎えたのを記念した大学図書館の特別展示で、現在の東洋大学(当時は哲学館)を創設した井上円了(いのうえ・えんりょう、1858-1919)を取り上げる。

井上円了が収集した資料や井上円了と親交の厚かった勝海舟(かつ・かいしゅう、1823-1899)より寄贈された「文殊菩薩像(もんじゅぼさつぞう)」や、近代日本の洋画家である岡田三郎助(おかだ・さぶろうすけ、1869-1939)の「井上円了肖像画」、大学図書館所蔵の貴重書などを展示する。

会場は3章構成で、第1章が「学祖井上円了の目指したもの-哲学と教育に捧げた生涯」、第2章が「不思議庵主人・井上円了-迷信打破の黎明(れいめい)」、第3章が「東洋大学の『知』の資産-貴重古典籍への誘(いざな)い」とし、それぞれのテーマごとに関連資料を展示する。

井上円了は仏教哲学者、教育家というだけでなく、迷信を打破する立場から妖怪を研究し「妖怪学講義」などを著し、「お化け博士」や「妖怪博士」などと呼ばれた。

ウイキペディアによると、井上円了は妖怪について、当時の科学では解明できない妖怪を「真怪」、自然現象によって実際に発生する妖怪を「仮怪」、誤認や恐怖感など心理的要因によって生まれてくる妖怪を「誤怪」、人が人為的に引き起こした妖怪を「偽怪」と分類した。

「真怪」は超理的妖怪であり、宇宙の万物で「妖怪」でないものはなく、水も小石も火も水も「妖怪」とした。「仮怪」は自然的妖怪であり、物理的妖怪(人魂や狐火など)と心理的妖怪(幽霊や憑霊など)とがあり、「偽怪」は人為的妖怪であり、利欲その他のために人間が作り上げた妖怪とした。

「誤怪」は偶然的妖怪であり、たとえば暗夜に見る石地蔵(鬼)、枯尾花(幽霊)を妖怪と見るものである。世間でいう妖怪の5割は偽怪、3割が誤怪、2割が仮怪である。この3種は科学的説明ができ、「真怪」の研究によって宇宙絶対の秘密が悟得(ごとく)できる、と考え、「仮怪」を研究することは自然科学を解明することにつながり、妖怪研究は人類の科学の発展に寄与するものとした。

井上円了は1858年越後長岡藩(現新潟県長岡市)にある真宗大谷派の慈光寺に生まれ、1874年に16歳で長岡洋学校に入学、1877年に京都・東本願寺の教師学校に入学、1878年に東本願寺の国内留学生に選ばれ、東京大学予備門に入学、その後、東京大学に入学、文学部哲学科に進んだ。

1885年に同大学を卒業、著述活動をはじめ、1887年に哲学館(その後、「哲学館大学」を経て東洋大学)と哲学館の中等教育機関として京北中学校(戦後は東洋大学から独立、学校法人京北学園となり、現在は東洋大学の付属校)を設立した。

さまざまな理由で大学教育を受けられない「余資なく、優暇なき者」でも学べる場を作るべきであると考え、1888年に「館外員制度」を設け、「哲学館講義録」を発行した。これは日本における大学通信教育の先駆けとされている。

1902年に私立大学卒業生への中等学校の教員免許認可をめぐる「哲学館事件」によって活動方針を見直し、1905年に哲学館大学学長と京北中学校校長の職を辞し、その後、中野に建設した哲学堂(現中野区立哲学堂公園)を拠点とし、生涯を通じて巡回講演活動を行った。1919年に遊説先の満州・大連において62歳で急死するまで、哲学や宗教についての知識をつたえるとともに、迷信の打破をめざして活動した。

6月3日に3階日経セミナールームで東洋大学教授による講演会を開く。13時から14時が東洋大学教授の三浦節夫(みうら・せつお)さんが「井上円了と勝海舟-時代を創った男たち」と題して講演する。

15時から16時まで元東洋大学学長で、現在、東洋大学名誉教授の神作光一(かんさく・こういち)さんが「百人一首の裾野のひろがり」と題して講演する。

三浦節夫さんは1952年生まれ、1975年に東洋大学社会学部社会学科を卒業、1982年に同大学大学院社会学研究科博士後期課程単位修得、1983年に国際音楽学校講師、1990年に東洋大学井上円了記念学術センター専任研究員(助教授)、2000年に同大学井上円了記念学術センター専任研究員(教授)を務め、現在、同大学ライフデザイン学部人間環境デザイン学科教授。

神作光一さんは1931年千葉県生まれ、1956年に東洋大学文学部を卒業、1961年に同大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程を満期退学、東洋大学文学部講師、その後、教授などを経て、1985年に同大学学長に就任し、1991年9月に退任した。

学長時代に創立100年記念事業として「現代学生百人一首」を発起、2002年に東洋大学名誉教授、2006年から2008年まで日本歌人クラブ会長、2011年春の叙勲にて瑞宝重光章(ずいほうじゅうこうしょう)を受章した。

開場時間は9時(初日は10時)から21時(最終日は16時)まで。入場は無料。ただし、すでに講演会は締め切っている。

東洋大創立者、妖怪博士の井上円了展、神作光一ら講演

【銀座新聞ニュース=2012年5月29日】丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は5月30日から6月5日まで4階ギャラリーで「存在の謎に挑む哲学者井上円了」を開催する。

東洋大学が創立125周年を迎えたのを記念した大学図書館の特別展示で、現在の東洋大学(当時は哲学館)を創設した井上円了(いのうえ・えんりょう、1858-1919)を取り上げる。

井上円了が収集した資料や井上円了と親交の厚かった勝海舟(かつ・かいしゅう、1823-1899)より寄贈された「文殊菩薩像(もんじゅぼさつぞう)」や、近代日本の洋画家である岡田三郎助(おかだ・さぶろうすけ、1869-1939)の「井上円了肖像画」、大学図書館所蔵の貴重書などを展示する。

会場は3章構成で、第1章が「学祖井上円了の目指したもの-哲学と教育に捧げた生涯」、第2章が「不思議庵主人・井上円了-迷信打破の黎明(れいめい)」、第3章が「東洋大学の『知』の資産-貴重古典籍への誘(いざな)い」とし、それぞれのテーマごとに関連資料を展示する。

井上円了は仏教哲学者、教育家というだけでなく、迷信を打破する立場から妖怪を研究し「妖怪学講義」などを著し、「お化け博士」や「妖怪博士」などと呼ばれた。

ウイキペディアによると、井上円了は妖怪について、当時の科学では解明できない妖怪を「真怪」、自然現象によって実際に発生する妖怪を「仮怪」、誤認や恐怖感など心理的要因によって生まれてくる妖怪を「誤怪」、人が人為的に引き起こした妖怪を「偽怪」と分類した。

「真怪」は超理的妖怪であり、宇宙の万物で「妖怪」でないものはなく、水も小石も火も水も「妖怪」とした。「仮怪」は自然的妖怪であり、物理的妖怪(人魂や狐火など)と心理的妖怪(幽霊や憑霊など)とがあり、「偽怪」は人為的妖怪であり、利欲その他のために人間が作り上げた妖怪とした。

「誤怪」は偶然的妖怪であり、たとえば暗夜に見る石地蔵(鬼)、枯尾花(幽霊)を妖怪と見るものである。世間でいう妖怪の5割は偽怪、3割が誤怪、2割が仮怪である。この3種は科学的説明ができ、「真怪」の研究によって宇宙絶対の秘密が悟得(ごとく)できる、と考え、「仮怪」を研究することは自然科学を解明することにつながり、妖怪研究は人類の科学の発展に寄与するものとした。

井上円了は1858年越後長岡藩(現新潟県長岡市)にある真宗大谷派の慈光寺に生まれ、1874年に16歳で長岡洋学校に入学、1877年に京都・東本願寺の教師学校に入学、1878年に東本願寺の国内留学生に選ばれ、東京大学予備門に入学、その後、東京大学に入学、文学部哲学科に進んだ。

1885年に同大学を卒業、著述活動をはじめ、1887年に哲学館(その後、「哲学館大学」を経て東洋大学)と哲学館の中等教育機関として京北中学校(戦後は東洋大学から独立、学校法人京北学園となり、現在は東洋大学の付属校)を設立した。

さまざまな理由で大学教育を受けられない「余資なく、優暇なき者」でも学べる場を作るべきであると考え、1888年に「館外員制度」を設け、「哲学館講義録」を発行した。これは日本における大学通信教育の先駆けとされている。

1902年に私立大学卒業生への中等学校の教員免許認可をめぐる「哲学館事件」によって活動方針を見直し、1905年に哲学館大学学長と京北中学校校長の職を辞し、その後、中野に建設した哲学堂(現中野区立哲学堂公園)を拠点とし、生涯を通じて巡回講演活動を行った。1919年に遊説先の満州・大連において62歳で急死するまで、哲学や宗教についての知識をつたえるとともに、迷信の打破をめざして活動した。

6月3日に3階日経セミナールームで東洋大学教授による講演会を開く。13時から14時が東洋大学教授の三浦節夫(みうら・せつお)さんが「井上円了と勝海舟-時代を創った男たち」と題して講演する。

15時から16時まで元東洋大学学長で、現在、東洋大学名誉教授の神作光一(かんさく・こういち)さんが「百人一首の裾野のひろがり」と題して講演する。

三浦節夫さんは1952年生まれ、1975年に東洋大学社会学部社会学科を卒業、1982年に同大学大学院社会学研究科博士後期課程単位修得、1983年に国際音楽学校講師、1990年に東洋大学井上円了記念学術センター専任研究員(助教授)、2000年に同大学井上円了記念学術センター専任研究員(教授)を務め、現在、同大学ライフデザイン学部人間環境デザイン学科教授。

神作光一さんは1931年千葉県生まれ、1956年に東洋大学文学部を卒業、1961年に同大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程を満期退学、東洋大学文学部講師、その後、教授などを経て、1985年に同大学学長に就任し、1991年9月に退任した。

学長時代に創立100年記念事業として「現代学生百人一首」を発起、2002年に東洋大学名誉教授、2006年から2008年まで日本歌人クラブ会長、2011年春の叙勲にて瑞宝重光章(ずいほうじゅうこうしょう)を受章した。

開場時間は9時(初日は10時)から21時(最終日は16時)まで。入場は無料。ただし、すでに講演会は締め切っている。