丸善日本橋で和食器展、渡辺信史、片瀬和宏12人

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【銀座新聞ニュース=2013年9月26日】丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は9月25日から10月8日まで3階ギャラリー特設会場で若手陶芸家による「モダンスタイルの和食器展-伝統と革新の境界」を開催する。

2期に分けて、「伝統と革新」と「模倣と独創」という2つのテーマの下に、「モダンスタイル」と「コンテンポラリーデザイン」という視点で、6人(工房)の和食器を展示販売する。

第1期は25日から10月1日で、「陶工房 扇屋」を主宰する渡辺信史(わたなべ・しんじ)さん、片瀬和宏(かたせ・かずひろ)さん、岐阜県土岐市に工房をもつ美濃焼の加藤祥孝(かとう・よしたか)さん、「美山陶房」(愛知県瀬戸市)に所属している寺田鉄平(てらだ・てっぺい)さん、宮本茂利(みやもと・もり)さんと宮本智子(みやもと・さとこ)さん夫婦が主宰する「新道工房」(愛知県瀬戸市)、遠藤隆宣(えんどう・たかのり)さんが主宰する「一久堂」(愛知県瀬戸市)が出品する。

第2期が2日から8日で、佐藤雅之(さとう・まさゆき)さん、「榛沢窯(はんざわがま)」(岐阜県瑞浪市)に所属する近藤裕久(こんどう・ひろひさ)さん、「をり窯」(岐阜県瑞浪市)を主宰する辻井武蔵(つじい・むさし)さん、大野尚登(おおの・なおと)さん、「小田陶器」(岐阜県瑞浪市西小田町2-100)に所属する梶間智絵(かじま・ともえ)さん、伊藤豊(いとう・ゆたか)さんが出展する。

渡辺信史さんは1997年に武蔵野美術大学短期大学部工芸デザイン専攻科を卒業、在学中に陶器コースを専攻、1997年に「九つ井 陶郷(ここのついど すえのさと)」(神奈川県)の陶器の制作スタッフとして入社、2005年に独立、「陶工房 扇屋」(神奈川県鎌倉市)を主宰している。現在、駒沢女子大学非常勤講師。

片瀬和宏さんは1979年に静岡県生まれ、沖縄県立芸術大学大学院を修了後、長江重和(ながえ・しげかず)さんの助手を務め、鋳込み成形を学び、2008年に愛知県豊田市と瀬戸市で制作し、2010年に四日市万古陶磁器コンペでグランプリを受賞している。

寺田鉄平さんは1975年愛知県瀬戸市生まれ、1998年に東京造形大学彫刻科を卒業、2000年に朝日現代クラフト展で入選、2002年に土岐市ユーモア陶彫展で入選、 2006年に朝日陶芸展で入選、2010年から愛知淑徳大学講師、2011年に第9回国際陶磁器展美濃で入選している。

宮本茂利さんは1971年神奈川県横浜市生まれ、1996年に大学政経学部を卒業、1998年に愛知県立窯業高等技術専門校を卒業、1998年から九谷の「山背陶房」で制作、2000年から瀬戸で修業、2002年に独立、「新道工房」を設立している。

宮本智子さんは1975年三重県上野市(現伊賀市)生まれ、1996年に短期大学を卒業、1998年に愛知県立窯業高等技術専門校を卒業、1998年から九谷の「青窯」で制作、2000年から瀬戸で修業、2002年に独立、「新道工房」を設立している。

遠藤隆宣さんは1994年に愛知県立窯業高等技術専門校を卒業、瀬戸で修業し、1998年に愛知県瀬戸市須原町で独立、2000年に瀬戸市湯之根町に工房を移している。

佐藤雅之さんは1968年新潟県生まれ、1993年に武蔵野美術大学短期大学部工芸デザイン専攻陶磁コースを卒業、1995年に国際陶磁器展美濃1995に入賞、1997年に多治見市陶磁器意匠研究所を修了、1998年に国際陶磁器展美濃陶芸部門審査員特別賞、朝日陶芸展新人陶芸賞を受賞している。

近藤裕久さんは1975年岐阜県瑞浪市生まれ、1993年に岐阜県立多治見工業高校窯業科を卒業、1999年にNPO法人「瑞浪芸術館」運営委員、2002年に父親の陶芸家、近藤精宏(こんどう・せいこう)さんに師事、その後、全国のギャラリー、百貨店などで個展を開いている。

辻井武蔵さんは1974年東京都練馬区生まれ、1996年に東京造形大学デザイン科を卒業、2001年に愛知県立窯業高等技術専門校を修了、瀬戸と多治見で修業、2006年に岐阜県瑞浪市に工房を設立している。

大野尚登さんは名古屋造形短期大学プロダクトデザインを卒業、多治見市陶磁器意匠研究所技術コースを卒業している。

伊藤豊さんは製陶所に勤めながら通っていた陶芸教室で陶芸に目覚め、会社を退職し、愛知県立窯業技術専門校に入学、2013年に卒業し、現在、岐阜県瑞浪市で窯元に勤めながら制作している。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は15時)まで。入場は無料。