TOHO日本橋「進撃の巨人後編」で梶裕貴、石川由依ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2015年6月11日】ポニーキャニオン(港区虎ノ門2-5-10.03-5521-8023)は6月27日からトーホー(TOHO)シネマズ日本橋(中央区日本橋室町2-3-1、コレド室町2、050-6868-5060)で「劇場版進撃の巨人後編-自由の翼」の初日に、梶裕貴さん、石川由依さんらによる舞台あいさつを開催する。

27日15時の回上映前に、監督の荒木哲郎(あらき・てつろう)さんをはじめ、主人公15歳の少年「エレン・イェーガー」の声優を務める梶裕貴(かじ・ゆうき)さん、「ミカサ・アッカーマン」役の声優、石川由依(いしかわ・ゆい)さん、「アルミン・アルレルト」役の声優、井上麻里奈(いのうえ・まりな)さんが舞台に登場してあいさつする。

「進撃の巨人」はマンガ家の諫山創(いさやま・はじめ)さんが2006年に講談社のMGP(マガジングランプリ)で佳作賞に選ばれたマンガ作品で、2011年に第35回講談社漫画賞少年部門を受賞している。

2009年10月号(創刊号)から「別冊少年マガジン」(講談社)に連載しており、「週刊少年マガジン」(講談社)でも出張読み切りとして特別編が2度掲載されている。単行本の発行部数は、2014年8月現在で累計4000万部を超えている。

2013年4月から9月まで毎日放送やTOKYO MXなどでテレビアニメが放送され、ライトノベル化やゲーム化も行なわれている。また、2015年夏に樋口真嗣(ひぐち ・しんじ)さんの監督、三浦春馬(みうら・はるま)さんの主演により実写化される予定となっている。

実写化の前に、テレビアニメの総集編を前後編2部作として公開する。「劇場版進撃の巨人」は2013年4月から9月にテレビで放送された全25話の総集編で、音声は新ダビングの5.1chリマスター、映像はブルーレイパッケージ用の修正版を使用し、テレビ版では未公開のシーンも追加されている。

2014年11月にTOHOシネマズ日本橋で上映された「劇場版進撃の巨人前編-紅蓮の弓矢」がテレビアニメ第1話から第13話までの総集編で、今回、上映する「劇場版進撃の巨人後編-自由の翼」は第14話から第25話までの総集編となる。

物語は前編が人を食らう謎の巨人に支配された世界で、人類は高さ50メートルの巨大な防壁を築き、その内側で暮らしていた。少年エレン・イェーガーは、まだ見ぬ外の世界を夢見ていたが、ある時、壁をも超える超大型巨人が出現し、その夢は打ち砕かれる。母親を目の前で巨人に食われてしまい、エレンは、怒りを胸に、巨人と戦う訓練兵団へ入団する。

後編は人類を襲う巨人たちを一匹残らず駆逐すると心に固く誓うエレンだったが、自身が突如として巨人化するという、驚くべき能力に目覚めてしまう。自分が何者なのかに葛藤しながらも、その力を巨人との戦いに使うエレン。そんな彼の前に、これまでの巨人とは明らかに異なる、知性を備えた女型の巨人が出現する。

荒木哲郎さんは1976年埼玉県狭山市生まれ、専修大学文学部人文学科を卒業、マッドハウスに入社、2001年から「ギャラクシーエンジェル」シリーズの絵コンテ、演出を担当し、2005年にOVA版「おとぎ銃士 赤ずきん」を初監督、2006年にテレビアニメ「デスノート(DEATH NOTE)」を監督、2011年に劇場版アニメ「桜の温度」で原画を担当した。

2012年に劇場版アニメ「ねらわれた学園」の演出を手がけ、2013年10月に「ニュータイプ(Newtype)×マチアソビ アニメアワード2013」で監督賞を受賞し、2014年に「東京アニメアワードフェスティバル 2014」で「アニメ オブ ザ イヤー部門」で監督賞に選ばれている。妻はアニメ制作会社「ゴンゾー(GONZO)」のスタッフ、肥田文(ひだ・あや)さん。

チケットは10日からチケットぴあを通じて最速抽選「いち早プレリザーブ」プレミアムなどを順次発売し、料金は全席指定で2000円均一。

資生堂ギャラリーで李傑展、本人のトーク、解説も

【銀座新聞ニュース=2015年6月1日】資生堂(中央区銀座7-5-5、03-3572-5111)が運営する資生堂ギャラリー(中央区銀座8-8-3、東京銀座資生堂ビル地下1階、03-3572-3901)は6月2日から7月26日まで李傑さんによる「The voice behind me」を開く。

資生堂ギャラリーで6月2日から7月26日まで開催される李傑さんの個展に展示される「インスタレーション・オブ・ユー」。2013年にベネチア・ビエンナーレに展示されたインスタ(Photo by David Levene)。

資生堂ギャラリーで6月2日から7月26日まで開催される李傑さんの個展に展示される「インスタレーション・オブ・ユー」。2013年にベネチア・ビエンナーレに展示されたインスタ(Photo by David Levene)。

香港出身で、台湾・台北市在住の李傑(りー・きっと)さんは2013年にイタリア・ベネチアで開かれたベネチア・ビエンナーレで香港パビリオンの中庭と室内とを調和させたインスタレーションを展示し、注目された。

李傑さんは「布やダンボールに描いた絵画、ライトやタオルハンガーのような既製品と絵画を組み合わせた作品、映像と絵画を並べた作品など、日常の一部」(資生堂ギャラリー)と見える、さりげない作品を制作している。

2003年には、香港政府が新型肺炎SARS(サーズ、重症急性呼吸器症候群)流行により、外出禁止令を出した際には、ささやかな抵抗として 自らがチェック柄を描いた布を敷いて友達とピクニックを行ったという。

また、自宅のテーブルの表面を指でひっかき続ける様子を映像や写真でとらえた「スクラッチング・ザ・テーブル・サーフェイス(Scratching the table surface)」(2006年から2011年)には「無意味に思える行為を通じ、高度経済成長以降、効率のみを追求するようになった都市への静かな批判」(資生堂ギャラリー)が込められているという。

さらに、不安、孤独、呼吸などをキーワードとしており、その背景には、政治や社会的格差へのフラストレーション、日常生活に伴うストレス、逃れようのない孤独などの感情があり、李傑さんは「悲観的であることは楽観的でもある」と言い切り、「現状に押しつぶされることなく、したたかに生きていくには、このような柔軟な態度が重要」(資生堂ギャラリー)としている。

今回は、「スクラッチング・ザ・テーブル・サーフェイス」を含むこれまでの代表作数点の他、新作として、テキストを施した布に描いた絵画、ダンボールに描いた絵画、ギャラリーの空間に合わせた映像作品など約10点を「ザ・ボイス・ビハインド・ミー(私の背後の声、The voice behind me)」というタイトルで展示する。

資生堂ギャラリーでは、タイトルについて「自分が慣れ親しんでいると同時に疎外されていると感じる声が常に背後にあり、その存在はほとんど耐え難いが、受け入れるしかないと言っている」としている。

李傑さんは1978年香港生まれ、2008年に香港中文大学美術学部修士課程を修了、2013年にイタリアのベネチア・ビエンナーレで香港館の代表に選ばれ、2015年にアラブ首長国連邦の第12回シャルジャ・ビエンナーレに参加している。現在、台北を拠点に、アジア、ヨーロッパ、アメリカで個展を開いている。

2日15時からワードホール(東京銀座資生堂ビル9階)で李傑さんによるプレス向けトークを開く。定員は60人。参加は無料。申し込みはメール(gallery@to.shiseido.co.jp)まで。

6日14時から李傑さんによるギャラリーツアーを開く。事前の申し込みは不要で、当日、会場に集合する。参加費は無料。

開場時間は11時から19時(日曜日、祝日は18時)まで。毎週月曜日が休み。入場は無料。