サニーヘルス、コンブチャはアミノ酸、乳酸菌等含みダイエット向き

【銀座新聞ニュース=2015年9月11日】サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、0120-662-444)はこのほど、レポート「コンブチャがダイエット美容ドリンクでセレブに大人気!」を発表した。

アメリカで市販されている「コンブチャ(kombucha)」は、味わいはりんご酢のような酸味があり、微炭酸で、飲みやすいように果物のフレーバーを付けているものがある。この「コンブチャ」という飲み物が今、美容や健康によいとされ、アメリカのヘルシー志向の人たちの間で人気になっている。

「コンブチャ」と言っても日本の「昆布茶」ではなく、実は「紅茶キノコ」で、1975年ころに日本で流行し、この「紅茶キノコ」が「コンブチャ」という名で、アメリカで人気となり、日本でもブレイクしそうな気配という。

「コンブチャ」とはもともとはモンゴル原産の発酵茶で、昔からロシアのシベリア地方で飲まれてきた。緑茶や紅茶などのお茶に、ゲル状の菌の塊と砂糖を加え、2週間ほど発酵させて作る。日本ではその菌の塊がきのこのような風貌であることから、「紅茶きのこ」という名で流行した。

味わいはりんご酢のような酸味があり微炭酸で、常温よりも冷やした方がより飲みやすく、おいしいという。アメリカで市販されているコンブチャは、飲みやすいように果物のフレーバーを付けているものや、お茶だけでなくさまざまな野菜、果実、ハーブなどを発酵させた酵素ドリンクのようなものまである。

「コンブチャ」には、酢酸、アミノ酸、酵素、乳酸菌、ポリフェノールなどが含まれており、アルカリ性食品でもある。

酢酸は体内に入るとクエン酸へと変化し、体内のエネルギー産出を担う。食事から摂った糖質、タンパク質、脂質のエネルギーや、疲労の原因物質である乳酸などを分解しエネルギーに変換するサイクルのことを「クエン酸サイクル」というが、これを潤滑に回すためには、「クエン酸」が不可欠となる。

「クエン酸サイクル」が潤滑に回っていないと、糖質や脂質の代謝がスムーズに行われず、また疲労物質の乳酸が溜まり、やせにくくなったり、疲れが取れない、疲れやすいといった体質になってしまう。「クエン酸サイクル」が潤滑になると、エネルギーが効率よく消費され、疲れにくく、太りにくい体質になる。

アミノ酸はタンパク質の主成分で、人間の皮膚や臓器、筋肉など体を構成する原料となる重要な成分という。コラーゲンの原料となるのもアミノ酸なので、美肌作りには欠かせない。アミノ酸には全身を活性化させ代謝をアップする作用、血行促進効果があり、脂肪の吸収抑制や燃焼に役立つ。

また、自家培養の紅茶キノコのように、発酵後に加熱されていないコンブチャであれば酵素が含まれているという。「清涼飲料水」と表示された商品の場合は、加熱されており、酵素は失活している。

食品から食物酵素を補給することで、もともと体内にある潜在酵素の消耗を緩和し、体の負担を減らすことができ、体の負担が減ると体調不良の改善や、腸が活性化し、便秘の改善、エイジングケアなどにもつながるとしている。

代表的な善玉菌が乳酸菌で、善玉菌の働きは、悪玉菌の増殖を抑えて腸内環境をよくし、有害物質の発生や病原性細菌の繁殖を抑えたり、体の抵抗力を強くし、風邪などの予防、アレルギー症状の緩和、便通をよくする、肌荒れ改善、肥満予防など全身の健康につながる。

ポリフェノールは強い抗酸化作用があり、赤ワインポリフェノールが知られているが、お茶にも含まれている。血行を促進して代謝をアップする作用があり、脂肪を燃焼させやすくするほか、生活習慣病の予防や、肌のエイジングケア、抗ストレス、抗アレルギーなどに効果があると考えられている。

食品はアルカリ性と酸性に分けられるが、アルカリ性食品は肝臓や腎臓の負担を減らし、腸の働きを活発にするなどによって、やせやすい体質になるが、酸性の食事は肝臓や腎臓に負担を与えるといわれている。このアルカリ性食品は野菜、果物、海藻、きのこ、大豆、お酢などで、酸性食品は肉、魚介類、卵、砂糖、小麦、米などが代表的な食品だ。

1975年ころに日本で流行した「紅茶キノコ」は自宅で培養したが、現在では瓶や缶入りのコンブチャが日本でも販売されるようになり、アメリカの製品も輸入食品店や輸入雑貨を扱う店、インターネットなどで購入することができる。値が張るのが最大のネックで、自分で紅茶キノコをつくるのが最適といえる。

紅茶キノコは日本で1975年初頭から異常なブームとなり、漢方薬的効果を期待して飲んだ人のあいだで、さまざまな生理的異常が生じたとされ、安全性が心配され、有効性に疑念が持たれた。「きのこ」は、産膜性酢酸菌のコロニーが形成したセルロース(炭水化物)ゲルであり、真のキノコのような真菌の子実体ではない。

1977年に東京都立衛生研究所が都内の愛飲家からわけてもらった紅茶キノコについて調査し、紅茶キノコを構成する微生物に病原性は認められなかった。ただ、共生細菌を多く含んだ発酵飲料として位置付けられ、家で培養したものは、酸性度が高くなりすぎることがあり、死亡に到る危険性もありうるとして一部の専門家が注意を呼びかけた。

コメディの根底にある重いテーマを読み取って欲しい「テッド2」(169)

【ケイシーの映画冗報=2015年9月10日】舌鋒鋭いことで知られるある評論家が、こんな一文を記しています。
「ホンネとはワイセツで醜悪なものである。だから、みんなルールや互譲というパンツをはき、汚いホンネを覆(は)いて生活している」

この表現によれば、「命を宿したクマのぬいぐるみ」である本作の主人公テッドは、“ホンネまるだし”の存在ということになるでしょう。パンツを履いたテディベアというのは寡聞(かぶん)にして知りませんので。

本作「テッド2」(Ted2)は、コメディ作品としては異例のヒットとなった前作「テッド」(Ted、2012年)で「外見はかわいらしいぬいぐるみだが、中身は下品でスケベな中年オヤジ」という鮮烈なキャラクターで登場したテッド(声の出演はセス・マクファーレン=Seth MacFarlane)が活躍する続編となっています。

8歳から30年近くもテッドと親友だったジョン(演じるのは、マーク・ウォールバーグ=Mark Wahlberg)が、前作のラストで恋人と結ばれてから数年、今度はテッドが恋人のタミ=リン(演じるのは、ジェシカ・バース=Jessica Barth )と結婚することに。

ところが、親友の幸せを素直に喜べないジョンがいました。結婚が破綻し、現在は独身となっていたためです。そして、幸せだったはずのテッドとタミ=リンの家庭も、ほどなくしてケンカばかりの倦怠期を迎えることになります。

それを克服するため、テッドはあるアイディアを授かり、実践しようとするのですが、大きな問題に直面してしまいます。「ぬいぐるみのクマは子どもを持つことができない」という法律の壁で、個人というか個クマにはどうすることもできない事情でした。

「困ったときには弁護士だ」というジョンのアドバイスで、弁護士事務所をたずねたひとりと1匹ですが、あまりにも特殊な案件ということで、担当するのは弁護士見習いのサマンサ(演じるのは、アマンダ・セイフライド=Amanda Seyfried)ということになります。

最初はその若さから不信感をもったジョンとテッドでしたが、彼女が両者が愛してやまないマリファナについてじつに寛容(かんよう)であることから意気投合し、裁判でテッドの人権(クマ権?)を勝ち取ろうと対策に奔走(ほんそう)します。この前代未聞の裁判の結果は・・・。

そして、もうひとつ、テッドには存亡の危機が迫りつつあるのでした。「喋(しゃべ)って歌って踊るぬいぐるみの不良中年クマ」というキャラクターだけを拾い上げると、「単なる思いつきのキワモノ」と感じられるかもしれません が、このシリーズの根底にはしっかりとしたテーマが存在しています。

前作では、「子どものときの友情の誓いは将来にわたって有効か?」という意外と(失礼)、冷徹(れいてつ)な現実でした。大人になり、恋人もいるジョンは、経年劣化はあっても外見はかわらないテッドとの関係を永遠には続けられないというものです。

ぬいぐるみと違い、人間はかならず、年齢を重ねていきますから。本作では「現実にあり、認識されている存在を抹消することはできるのか」というものとなっています。たしかに、荒唐無稽な〈現実には存在しないはず〉のテッドですが、スクリーンの中では実在し、親友も仕事も家庭もあるわけですから、市民権(アメリカの国民である証明)を求めるのは、けっして奇異なことではないはずです。

1861年から1865年まで戦われたアメリカの南北戦争によって「開放」されたはずのアメリカの黒人たちが、20世紀になっても人種差別に苦しめられていたことは、歴史の語るところです。劇中に、黒人奴隷の問題を正面からとらえたテレビドラマ「ルーツ」(Roots、1977年)の画面が映ることからも、監督、脚本もかねたセス・マクファーレンの意図は、テッドという“異なる存在”に置き換えた「アメリカで生活すること」にあると思います。

たしかに、年齢制限(視聴が15歳以上)がなされるほど、やりたい放題で、上記の記述を借りれば“パンツを履いていない”テッドなのですが、多少 (かなり)、ハチャメチャかつ下品ではあっても、たしかに実在(劇中では)しているのですから。

一見、お笑いとさまざなま映画やテレビ、時事ニュースといったネタを重視したコメディではありますが、マクファーレン監督の語る「テッドがマトモな大人になることは決してないけれど、彼の人生も、他の人の人と似通ったところがある」(パンフレットより)は、説得力があると感じます。

「自分は立派な大人だ」と胸を張れる人物はどれほど存在しているでしょうか。自分もふくめてですが。次回は「キングスマン」を予定しています(敬称略。【ケイシーの映画冗報】は映画通のケイシーさんが映画をテーマにして自由に書きます。時には最新作の紹介になることや、過去の作品に言及することもあります。当分の間、隔週木曜日に掲載します。また、画像の説明は著者と関係ありません)。