ミシュラン東京、3つ星12店も次郎は快適さ劣る、ラーメン2店1つ星

【銀座新聞ニュース=2017年11月29日】フランスの大手タイヤメーカー、日本ミシュランタイヤ(新宿区西新宿3-7-1、新宿パークタワー)は11月28日に「ミシュランガイド東京2018」を発表した。

日本ミシュランタイヤ社長のポール・ペリニオ(Paul Perriniaux)さんが11月28日に都内のホテルで「ミシュランガイド東京2018」を発表した((C)MICHELIN/GURUNAVI)。

飲食店で3つ星に選ばれたのは2017年版と同じく12店(2016年12店、2015年13店、2014年12店、2013年が「ミシュランガイド東京・横浜・湘南2014年版」で14店、うち東京地区が13店)だった。

これに対して、2つ星が56店(2016年54店、2015年51店、2014年53店、2013年59店)と前年より2店増え、1つ星が166店(2106年161店、2015年153店、2014年161店、2013年208店)と同じく5店増え、2つ星、1つ星とも2014年の東京地区限定版以降としては過去最高だった。

2017年の3つ星店はふぐ料理の「臼杵ふぐ山田屋」(港区西麻布4-11-14、03-3499-5501)、日本料理の「まき村」(品川区南大井3-11-5、 03-3768-6388)、現代風フランス料理の「カンテサンス」(品川区北品川6−7−29、ガーデンシティ品川御殿山、03-6277-0485)、現代風フランス料理の「ジョエル・ロブション」(目黒区三田1-13-1、恵比寿ガーデンプレイス、03-5424-1347)。

寿司の「すきやばし次郎本店」(中央区銀座4-2-15、 03-3535-3600)、寿司の「鮨 よしたけ」(中央区銀座8-7-19、すずりゅうビル、03-6253-7331)、新日本料理の「龍吟」(港区六本木7-17−24、 03-3423-8006)、2014年版で2つ星、2015年版から3つ星の日本料理の「虎白(こはく)」(新宿区神楽坂3-4、03-5225-0807)。

寿司の「鮨 さいとう」(港区六本木1-4-5、アークヒルズサウスタワー、03-3589-4412)、日本料理の「石かわ」(新宿区神楽坂5−37、高村ビル、03-5225-0173)、日本料理の「麻布 幸村」(港区麻布十番1-5-5、03-5772-1610)、日本料理の「かんだ」(港区元麻布3-6-34、カーム元麻布、03-5786-0150)。

このうち、かんだ、カンテサンス、ジョエル=ロブション、すきやばし次郎本店の4店が11年連続で3つ星を獲得している。

また、3つ星店の快適度では、最上級の「豪華で最高級」がジョエル=ロブションのみで、2番目のランク「最上級の快適」はゼロ、3番目のランク「ひじょうに快適」が山田屋、カンテサンス、龍吟の3店。

4番目のランク「快適」がまき村、虎白、石かわ、幸村、かんだの5店、5番目のランク「適度な快適」がすきばやし次郎、よしたけ、さいとうの3店だが、すきばやし次郎のみが黒マークで、ほかの赤マークの2店より下回ることを示している。もっとも下の「簡素な店」はゼロだった。

1つ星のラーメン店は「創作麺工房 鳴龍」(豊島区南大塚2-34-4、03-6304-1811)と「ジャパニーズ・ソバ・ヌードル(Japanese Soba Noodles)蔦(つた)」(豊島区巣鴨1-14-1、03-3943-1007)の2店だった。

新たに2つ星を獲得したのは中華料理の「茶禅華」(港区)とイノベーティブの「伝」(渋谷区)の2店だった。

東京地区のレストラン、料理店を格付けする「ミシュランガイド東京」は2014年(2015年版)から東京地区に限定し、掲載されている星付き店舗数が2017年234店(2016年227店、2015年217店、2014年226店、2013年281店)と2014年の東京地区限定版になって2年連続で増えた。

他方で「星は付かないけれどもコストパフォーマンスの高い食事を提供する調査員おすすめのレストラン」で5000円以下で提供する店という2013年 (2014年版)から導入したジャンル「ビブグルマン」は、278店(2016年315店、2015年343店、2014年325店、2013年が157店)と大幅に減少した。

「ミシュランガイド東京」は2007年に「2008年版」を刊行し、2010年から「ミシュラン ガイド東京・横浜・鎌倉2011」になり、2011年から「ミシュランガイド東京・横浜・湘南2012」と対象地区を広げてきたが、2014年(2015年版)から2010年版以来5年ぶりに元に戻し、対象地域は2015年の「2016年版」から東京23区まで広げ、今回も23区を対象にしている。

ミシュランでは世界で同一基準を採用しており、1)素材の質、2)調理技術の高さと味付けの完成度、3)料理の独創性、4)コストパフォーマンス、5)常に安定した料理全体の一貫性の5つをいう。

また、実際に匿名で行く料理店では「皿の上のもの」を評価の対象とし、「3つ星」は「そのために旅行する価値がある卓越した料理」、「2つ星」が「遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理」、「1つ星」が「そのカテゴリーでとくにおいしい料理」と定義している。また、支払いは一般客と同じように、調査員が自分自身で勘定する。

「ミシュランガイド東京2018」は12月1日に発売する予定で、価格は3000円(税別)。

ミキモトが3年ぶりにXマスツリー復活

【銀座新聞ニュース=2017年11月28日】大手宝飾品メーカーのミキモト(江東区豊洲5-5-13)は11月23日から12月25日まで銀座4丁目本店(中央区銀座4-5-5、03-3535-4611)1階ショーウィンドウに「MIKIMOTO GINZA TREE 2017」を展示している。

ミキモト銀座4丁目本店の「ミキモト ギンザ ツリー(MIKIMOTO GINZA TREE)2017」。

ミキモトでは1976年以来36年間、銀座通りのクリスマスシーズンに高さ約10メートル、樹齢約30年から40年の根付きのもみの木を北海道から運んで飾ってきたが、店舗の建て替えにより、2014年限りで中止した。

2017年6月1日に新店舗を開業し、年末のクリスマスツリーを1階のショーウィンドウ内に「ミキモト ギンザ ツリー(MIKIMOTO GINZA TREE)2017」として復活した。

高さ7メートルのウレア(尿素の有機化合物)結晶のツリーで、ウレア結晶がツリー型のオブジェの表面をまるで雪のように覆うインスタレーションになっている。

一般に水に溶かした尿素溶液に洗濯のり、クレンザー、洗剤を混ぜて、ツリーに吹き付けると、白い結晶ができ、しかもその結晶が広がる。

銀座木村家のクリスマスツリー。

今回は、林登志也(はやし・としや)さんと安藤北斗(あんどう・ほくと)さんにより2013年に設立されたデザインスタジオ「ウィープラス(we+)」(渋谷区神宮前2-35-9、03-6447-2895)がデザインを担当した。

点灯時間は11時から23時。

また、銀座4丁目周辺では、山野楽器銀座本店(中央区銀座4-5-6、03-3562-5051)が12月25日までクリスマスツリーを展示している。パンン屋の銀座木村家(中央区銀座4-5-7、03-3561-0091)でも入口の両側にクリスマスツリーを飾っている。

山野楽器銀座本店のクリスマスツリー。

さらに、銀座通連合会(中央区銀座4-6-1、03-3561-0919)などは2018年1月8日まで銀座通り(中央通り)1丁目から8丁目まで「銀座イルミネーション(GINZA ILLUMINATION)2017 ヒカリミチ-未来を照らす花」を点灯している。

ピカデリー「リベンジgirl」完成上映、桐谷美玲、鈴木伸之ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2017年11月28日】アメリカの映画配給やエンターテインメント会社の日本法人、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(港区虎ノ門4-1-28、虎ノ門タワーズオフィス)は12月7日18時30分から丸の内ピカデリー(千代田区有楽町2-5-1、有楽町マリオン、03-3201-2881)で「リベンジgirl」の完成披露上映会を開く。

12月23日から一般公開される「リベンジガール(girl)」((C)2017「リベンジgirl」製作委員会)。

7日の上映前に、監督の三木康一郎(みき・こういちろう)さんをはじめ、主役「宝石美輝」役の桐谷美玲(きりたに・みれい)さん、宝石美輝の選挙秘書「門脇俊也」役の鈴木伸之(すずき・のぶゆき)さん、政治家の子息「斎藤裕雅」役の清原翔(きよはら・しょう)さん、宝石美輝の妹「宝石美咲」役の竹内愛沙(たけうち・あいさ)さん、斎藤裕雅に想いを寄せる「百瀬凜子」役の佐津川愛美(さつかわ・あいみ)さんらが舞台に登場してあいさつする。

「リベンジガール(girl)」は清智英(きよし・ともひで)さんと吉田恵里香(よしだ・えりか)さんの同名の小説(カドカワ=KADOKAWA)が原作で、三木康一郎さんが監督を手がけた、失恋をきっかけに女性初の総理大臣をめざすヒロインの奮闘を描いたラブコメディ作品だ。

物語は東大首席でミスキャンパス1位の誰もが振り返る美女だが、極度の性格ブスで、自分だけがそのことに気づいていない“イタイ女”宝石美輝が、政治家一家のサラブレット斎藤裕雅と恋に落ち、付き合うことになる。

しかし、まさかの大失恋をしてしまい、美輝は失恋のリベンジを果たすべく、選挙に挑むことを決意し、女性初の総理大臣に就任するべく選挙活動を開始する。美輝は、はじめは嫌なヤツだと思っていた選挙秘書・門脇俊也と出会い、「本当の恋」が動き出す。

三木康一郎さんは富山県生まれ、1993年にテレビ朝日系バラエティ番組「さんまのナンでもダービー」(1993年から1995年)のディレクターの務め、1995年にテレビ朝日系バラエティ番組「ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー これができたら100万円!!」(1995年から1997年)や1997年にテレビ朝日系バラエティ番組「ビートたけしのD-1グランプリ」(1997年から1998年)の演出などを手がけ、1998年にテレビ朝日系ドラマ「スマートモンスターズ」の演出、2006年に日本テレビ系ドラマ「都立水商!」の監督を務めた。

2012年と2014年にホラー映画「トリハダ 劇場版」2作品、2016年に映画「のぞきめ」を監督した。2016年に映画「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」で注目された。
チケットはぴあチケットを通じて先行抽選を発売中で、12月1日11時締め切り。2日10時から一般発売する。料金は2000円均一。

立川銀座で有田美津子「繍墨画」展、大僧正の儀式衣図も

【銀座新聞ニュース=2017年11月27日】ブラインドの最大手メーカー、立川ブラインド工業(港区三田3-1-12、03-5484-6100)は11月29日から12月3日まで銀座ショールーム(中央区銀座8-8-15、03-3571-1373)地下1階「タチカワ銀座スペース Atte」で有田美津子さんによる「ニューヨーク帰国展 有田美津子の世界 日本刺繍・繍墨画」を開く。

立川ブラインドの銀座ショールームで11月29日から12月3日まで開かれる有田美津子さんの「ニューヨーク帰国展 有田美津子の世界 日本刺繍・繍墨画」に出品される「一輪のカーネーション」。

刺繍(ししゅう)工芸家で、日本刺繍と日本画を合わせた「繍墨画(しゅうぼくが)」を確立する有田美津子(ありた・みつこ)さんが2016年にアメリカ・ニューヨークで個展を開き、その帰国展という形でニューヨークで発表した作品や新作を展示する。

これまでに制作した着物、袱紗(ふくさ)、額、タペストリー、バッグ、2008年より完成に5年かけた衲衣七条(のうえしちじょう、仏教の大僧正が儀式のときに召す衣)「一天万華(いちてんまんげ)」(真言宗智山派岩槻大師弥勒寺所有)の繍墨画など約30点を展示する。

同じく出品される「一天万華」。

有田美津子さんは東京都生まれ、江戸時代より続く刺繍商の叔父、秋元柳一郎(あきもと・りゅういちろう)に日本刺繍の手ほどきを受け、その後、叔父の甥、平野利太郎(ひらの・としたろう、1904-1994)に師事し、日本画を丹阿弥岩吉(たんあみ・いわきち、1901-1992)に、デザインを荒井健(あらい・たけし)さんに師事し、ニードルワーク日本展、日中友好10周年記念北京展、アメリカ巡回展などに参加した。

19歳で叔父の亡き後を継ぎ、2003年に日本刺繍と日本画を合わせた「繍墨画」という画風を確立し、その後、特許も取得している。2004年にフジテレビ系ドラマ「西遊記」で刺繍制作を指導し、1999年より日本刺繍教室を開講し、現在、朝日カルチャーセンター(立川教室)と東武カルチュアスクール(池袋校)で日本刺繍教室の講師を務めている。タヒチ文部大臣賞、ミネルヴァ賞、マルセル・タイ賞、アジア創造美術展大賞などを受賞している。

開場時間は10時から18時(最終日は16時)。入場は無料。

注:「一天万華」の「万」と「衲衣七条」の「条」はいずれも正しくは旧漢字です。

ギャルリー志門で安藤栄作彫刻展、平櫛田中賞受賞記念

【銀座新聞ニュース=2017年11月26日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル3階、03-3541-2511)は11月27日から12月9日まで「ギャルリー志門30周年記念特別企画」の第15弾として、安藤栄作さんによる彫刻展を開く。

ギャルリー志門で11月27日から12月9日まで「ギャルリー志門30周年記念特別企画」の第15弾として開かれる安藤栄作さんの彫刻展のフライヤー。

ギャルリー志門は1987年1月に創業し、同年12月に法人化し、現在、代表取締役を谷田部美子(旧姓深井、やたべ・よしこ)さんが務めている。また、画廊の中には、カウンターを設置して、「ギャラリーバー(BAR)」としてアルコール類を飲めるようにしてある。

設立30年を記念して、1月から12月まで毎月、記念展を企画しており、その第15弾として、彫刻家の安藤栄作(あんどう・えいさく)さんが新作を中心に展示する。

安藤栄作さんは岡山県井原市が主催する日本の木彫作家を対象とした2017年の「第28回平櫛田中(ひらくしでんちゅう)賞」の受賞者に選ばれている。そのため、今回はその受賞記念展となる。

「平櫛田中賞」は岡山県井原市生まれの彫刻家で、東京美術学校(現東京芸術大学)教授をも務めた平櫛田中(ひらくし・でんちゅう、1872-1979)の業績を表するために1974年に創設されたもので、井原市が受賞者を選び、井原市の「市立田中美術館」が展示会を開いている。

安藤栄作さんは1961年東京都墨田区生まれ、1986年に東京芸術大学彫刻科を卒業、1988年にギャラリーKで個展を開き、1990年に福島県いわき市の山間部に移り住み、1991年に彫刻の制作と並んで、パフォーマンスをはじめ、2008年にいわき市の海辺部に自宅兼アトリエを移し、2011年に東日本大震災で自宅兼アトリエが津波で流され、奈良県明日香村に移り、その後、天理市に移り、同年に絵本「あくしゅだ」を刊行している。妻の長谷川浩子(はせがわ・ひろこ)さんも彫刻家として制作している。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。