丸善日本橋で前田光一、久木朋子、山室真二ら四季版画展

【銀座新聞ニュース=2018年12月31日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は2019年1月2日から6日まで3階ギャラリーで「木版画で彩る日本の四季展」を開く。

丸善・日本橋店で2019年1月2日から6日まで開かれる「木版画で彩る日本の四季展」に出品される本荘正彦さんの「なごり雪」。

丸善・日本橋店で新年恒例となっている木版画展で、今回は日本の四季をおりなす豊かな自然や、美しい草花、愛らしい動物など、木版画で表現する久木朋子(きゅうき・ともこ)さんをはじめ、10人の木版画家の作品を展示販売する。

今回、出品するのは1970年和歌山県生まれ、1993年に京都教育大学教育学部特修美術科を卒業、2000年から木版画を制作している久木朋子さん、1946年栃木県大田原市生まれ、1990年に板院展新人賞を受賞している相沢弘邦(あいざわ・ひろくに)さん、尾島聡(おじま・さとし)さん。

1932年東京都生まれ、1962年から版画を制作している笠松三保子(かさまつ・みほこ)さん、1963年兵庫県神戸市生まれ、1986年に京都教育大学教育学部美術科を卒業、卒業後に木版画をはじめ、1993年、2000年に日本版画協会展などで入選している本荘正彦(ほんじょう・まさひこ)さん。

1936年東京都生まれ、1960年から版画を本格的に制作している前田光一(まえだ・こういち)さん、1939年神奈川県横浜市生まれ、横浜市立大学数学科を卒業、旧建設省などを経て、「シンジュサン工房」を主宰し、じゃがいも版画を制作している山室真二(やまむろ・しんじ)さん。

1931年山形県生まれ、1956年に中央美術研究所を修了し、版画家として制作し、1952年から1958年に自由美術家協会に出品し、自由美術家協会佳作賞を2回受賞している。1955年から1958年にアンデパンダン展に出品し、1974年から1984年に主体美術展に出品した渡部正弥(わたなべ・まさや、1931-2017)。

1941年三重県生まれ、1968年に日本版画協会展奨励賞、水彩協会展版画部最高賞などを受賞している渡辺裕司(わたなべ・ゆうじ)さん、1951年愛知県名古屋市生まれ、1971年から木版画を研究し、1995年に「中山道木曽路十一宿」(12図)を完成している渡辺洋一(わたなべ・よういち)さん。

開場時間は9時30分から20時30分(2日は18時、最終日は17時)まで。

注:「相沢弘邦」の「沢」、「山室真二」の「真」は正しくは旧漢字です。原則として名詞は現代漢字(常用漢字)を使用しています。

日本橋三越で喜多村緑郎、河合雪之丞ら鏡開き、「AUN J」ライブも

【銀座新聞ニュース=2018年12月31日】国内最大手の百貨店グループ、三越伊勢丹ホールディングス(新宿区新宿5-16-10)傘下の三越伊勢丹(新宿区新宿3-14-1)が運営する日本橋三越(中央区日本橋室町1-4-1、03-3241-3311)は日本橋三越(中央区日本橋室町1-4-1、03-3241-3311)は2019年1月2日11時20分から本館1階レセプションで三越劇場「初春花形新派公演」の出演者による鏡開きを開く。

日本橋三越で2019年1月3日にライブパフォーマンスを開く和楽器ユニット「アウン ジェイ(AUN J)クラシック・オーケストラ」の8人。

また、3日11時と14時から本館1階中央ホールで「アウン ジェイ(AUN J)クラシック・オーケストラ」によるライブパフォーマンスを開く。

3日15時30分から東京都葛西神楽保存会「岩楯美よ志社中(いわだてみよし・しゃちゅう)」が「獅子舞」を披露する。

「初春花形新派公演」は2日から25日まで泉鏡花(いずみ・きょうか、1873-1939)が1914年に発表した戯曲「日本橋」を斎藤雅文(さいとう・まさふみ)さんが演出する。

2日は「葛木晋三」役の、2代目市川月乃助(いちかわ・つきのすけ)さんで、2016年1月に襲名した2代目喜多村緑郎(きたむら・ろくろう)さん、「稲葉屋お孝」役の、2代目市川春猿(いちかわ・しゅんえん)さんで、2017年1月に改名した河合雪之丞(かわい・ゆきのじょう)さん、「笠原信八郎巡査」役の勝野洋(かつの・ひろし)さん、「滝の家清葉」役の高橋恵子(たかはし・けいこ)さんらが登場して鏡開きを行う。

「アウン ジェイ クラシック・オーケストラ」は2008年に結成された和太鼓、三味線、琴、尺八、篠笛、鳴り物などの邦楽家8人が集結して、和楽器のみで編成された、独自の音楽性を追求するユニットで、津軽三味線、和太鼓奏者の井上良平(いのうえ・りょうへい)さん、津軽三味線、篠笛奏者で井上良平さんの双子の兄弟、井上公平(いのうえ・こうへい)さん、尺八奏者の石垣征山(いしがき・せいざん)さん。

篠笛奏者の山田路子(やまだ・みちこ)さん、琴奏者の市川慎(いちかわ・しん)さん、琴奏者の山野安珠美(やまの・あずみ)さん、中棹三味線奏者の尾上秀樹(おのうえ・ひでき)さん、鳴り物担当のヒデ(HIDE)さんで構成されている。今回は、午前は山野安珠美が不参加で、ヒデさんは午前午後とも不参加となる。

「岩楯美よ志社中」は1979年に東京都指定無形民族文化財に認定された葛西神楽で、獅子舞、大黒様、囃子(はやし)によりにぎやかに新春を祝う。

日比谷「この道」大森南朋、AKIRAら挨拶

【銀座新聞ニュース=2018年12月31日】芸能事務所のLDHグループの映画配給会社、LDH pictures(目黒区上目黒1-16-10)傘下のHIGH BROW CINEMA(同)と中堅映画配給会社のファントム・フィルム(渋谷区代々木1-11-2、代々木コミュニティビル、03-6276-4035)は2019年1月12日にTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-3、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で「この道」の公開記念の舞台あいさつを開く。

1月11日から一般公開される「この道」((C)映画「この道」製作委員会)。

1月12日10時の回上映終了後と13時の回上映前に、監督の佐々部清(ささべ・きよし)さんをはじめ、主人公の詩人で「この道」を作詞した「北原白秋」役の大森南朋(おおもり・なお)さん、北原白秋の友人で、「この道」を作曲した「山田耕作」役のエグザイル・アキラ(EXILE AKIRA)さん、北原白秋の3番目の妻「菊子」役の貫地谷(かんじや)しほりさん。

北原白秋の最初の妻「松下俊子」役の松本若菜(まつもと・わかな)さん、記者役の小島藤子(こじま・ふじこ)さん、詩人で与謝野鉄幹の妻「与謝野晶子」役の羽田美智子(はだ・みちこ)さん、詩人で「赤い鳥」の創刊者「鈴木三重吉」役の柳沢慎吾(やなぎさわ・しんご)さん、詩人で北原白秋の友人「与謝野鉄幹」役の松重豊(まつしげ・ゆたか)さん(13時の回のみ)が舞台に登場してあいさつする。

「この道」は鈴木三重吉(すずき・みえきち、1882-1936)が1918年に創刊した児童文学誌「赤い鳥」が100年目を迎えることから、企画された映画で、詩人の北原白秋の波乱に満ちた半生と、作曲家の山田耕作との友情を描いている。

物語は天賦の才を持ちながら、酒におぼれ、隣家の人妻に手を出して姦通罪で入獄するなど、自由奔放な詩人・北原白秋(きたはら・はくしゅう、1885-1942)と、ドイツ留学を経て、日本初の交響楽団を結成した生まじめな性格の音楽家・山田耕作(やまだ・こうさく、1886-1965)、「赤い鳥」を発刊した鈴木三重吉(すずき・みえきち、)が「日本の子どもたちに、日本人による童謡を創ろう」と、性格も生き方も異なる2人に童謡創作の白羽の矢を立てる。

2人は才能がぶつかりあいながらも、1923年の関東大震災により意気消沈する子どもたちを元気づけるため、数々の童謡を世に送り出す。しかし、時勢は戦時下へと突入し、2人は子どもたちを戦場へ送り出すための軍歌を作ることを命ぜられてしまうのだが。

佐々部清さんは1958年山口県下関市生まれ、明治大学文学部演劇科を卒業、横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学)を卒業、1983年から映画やテレビドラマの助監督を務め、2002年に「陽はまた昇る」で監督デビューし、日本アカデミー賞で優秀作品賞を受賞している。2004年に「半落ち」で日本アカデミー賞の最優秀作品賞と優秀監督賞、優秀脚本賞を受賞した。

その後、2006年に「出口のない海」、2011年に「日輪の遺産」と「ツレがうつになりまして。」、2014年に「六月燈の三姉妹」、2016年に「種まく旅人 夢のつぎ木」、2017年に「ゾウを撫でる」や「八重子のハミング」などで監督を務めている。また、「チルソクの夏」(2004年)、「四日間の奇蹟」(2005年)、「カーテンコール」(2005年)は下関3部作と呼ばれている。

チケットはローソンチケットを通じて先行販売しており、2019年1月3日23時59分が締め切り。8日18時から一般発売する。料金は2000円均一。

注:「山田耕作」の「作」は正しくは上に竹冠がついた漢字です。名詞は原則として現代漢字(常用漢字)を使用しています。

日本橋亭で初春演芸会、紅、紫、里う馬、好楽ら

【銀座新聞ニュース=2018年12月30日】不動産会社で、都心で寄席を経営する永谷商事(武蔵野市吉祥寺本町1-20-1、0422-21-1796)が運営する「お江戸日本橋亭」(中央区日本橋本町3-1-6、日本橋永谷ビル、03-3245-1278)は2019年1月2日と3日の2日間、「お江戸日本橋亭初春演芸会」を開く。

お江戸日本橋亭で2019年1月2日と3日の2日間開かれる「お江戸日本橋亭初春演芸会」に出演する神田紫さん。

2010年から永谷商事が主催している元旦から開く演芸会を2014年から2日と3日に短縮しており、9時と11時の2部制で開く。午後から「講談協会」が主催する初席に対して、午前は主に「日本講談協会」の会員が出演する。また、前座以外はすべて真打(真打級)が出演する。

出演するのは2日9時からの1部が前座の三遊亭金かん(さんゆうてい・きんかん)さん、真打の神田紅(かんだ・くれない)さん、落語立川流理事で真打の立川雲水(たてかわ・うんすい)さん、紙切り漫談師の青空麒麟児(あおぞら・きりんじ)さん、真打の桂伸治(かつら・しんじ)さん。

2日11時からの2部が前座の三遊亭金かんさん、真打の神田紫(かんだ・むらさき)さん、真打の土橋亭里う馬(どきょうてい・りゅうば)さん、ハーモニカ漫談の青空(あおぞら)たのしさん、真打の三遊亭鳳楽(さんゆうてい・ほうらく)さんで、12時5分まで。

同じく出演する三遊亭鳳楽さん。

3日9時からの1部が前座の三遊亭金かんさん、真打の田辺鶴瑛(たなべ・かくえい)さん、真打の三遊亭円丸(さんゆうてい・えんまる)さん、バイオリン漫談のマグナム小林(まぐなむ・こばやし)さん、真打の三遊亭好楽(さんゆうてい・こうらく)さん。

11時からの2部が前座の三遊亭金かんさん、真打の神田(かんだ)すみれさん、真打の三遊亭遊之介(さんゆうてい・ゆうのすけ)さん、モノマネ芸人のはたけんじさん、トリが落語立川流で真打の立川談之助(たてかわ・だんのすけ)さんで、12時5分まで。

入場料は2000円。両日とも12時50分からの講談協会初席を引き続き観賞する場合は1000円になる。

注:「三遊亭円丸」の「円」は正しくは旧漢字です。名詞は原則として常用漢字を使用しています。

築地すし好が19年豊洲初競りに参戦、東京駅店で解体ショー

【銀座新聞ニュース=2018年12月29日】江戸前寿司専門店の築地すし好(中央区築地6-16-1、築地616ビル、03-3546-0505)は2019年1月5日17時から「築地すし好和-Nagomiグランスタ丸の内店」(千代田区丸の内1-9-1、東京駅構内地下1階改札外)で初競マグロの解体ショーを実施する。

築地すし好は2019年1月5日に豊洲市場で行われる「初競り」に参戦し、当日、「築地すし好和-ナゴミ(Nagomi)グランスタ丸の内店」で解体ショーを実施する(画像は解体ショーのイメージ画)。

旧築地市場でのマグロの初競りは毎年1月5日に行われており、10月11日から取引をはじめた豊洲市場で2019年1月5日に行われる初めての「初競り」に、築地すし好も参戦することを決め、1月5日19時から「築地すし好和-ナゴミ(Nagomi)グランスタ丸の内店」で「駅ナカマグロ解体ショー」を行い、当日、購入した「極上天然本まぐろセット」(3個セットで税別1000円)を限定販売する。

築地市場でのマグロの初競りは寿司専門店「すしざんまい」をチェーン展開する「つきじ喜代村」の社長、木村清(きむら・きよし)さんが2012年から6年連続で最高値で落札してきた。

2012年の初競りで史上最高の5649万円(269キロ、1キロあたり21万円)、2013年の初競りで、さらに史上最高の1億5540万円(222キロ、同70万円)、2014年の初競りでは、736万円(230キロ、同3万2000円)で落札した。この年はキロあたりで最高値となるクロマグロ672万円(168キロ、同4万円)も木村清さんが競り落としている。2015年はもっとも安い451万円(180.4キロ、同2万5000円)、2016年は1400万円(200キロ、同7万円)、2017年は7420万円(212キロ、同35万円)だった。

2018年はマグロ専門の仲卸業者「やま幸(やまゆき)」(江東区豊洲6-5-1、6街区水産仲卸売場棟、03-6636-5527)と「鮨銀座おのでら」(中央区銀座5-14-14、サンリット銀座ビル2、050-3187-9490)が405キロの青森県大間産クロマグロを3645万円(同9万円)で落札した。ただし、木村清さんは大間産クロマグロ190キロを3040万円で競り落とし、1キロあたり16万円と単価はもっとも高かった。

築地すし好は成田仁孝(なりた・よしたか)さんが1984年に創業し、1991年に株式会社化した。天然の本マグロとインドマグロしか使わないことで知られている。とれたてのマグロは身が固くて血なまぐさく、味に深みがないので、氷温で3日以上の熟成期間が必要となる。しかし、時間がたつとすぐに黒く変色するので、鮮度の管理には特に気を使っているという。

グルメキャリーによると、成田仁孝さんは1957年神奈川県横浜市生まれ、12歳で会社経営者の父親が死亡し、会社が倒産し、18歳で寿司店で修業、1984年に築地に1号店をオープンした。京セラの創業者、稲盛和夫(いなもり・かずお)さんの「盛和塾」で学び、30年間、毎朝4時に起床し、自ら築地市場で仕入れを担当している。

また、1980年代の寿司店では、時価が一般的だった中で、「まぐろ一貫」の価格を明記する方式で、売り上げを伸ばした。

さらに、新卒採用も自ら東北の高校約200校に出かけ、会社説明会を開いて、採用している。築地すし好では、2つの育成プログラムがあるという。10年かけて成長していくための5段階の資格試験では5級からスタートし、1級に到達する過程で、ふぐの免許取得も入っており、調理から店舗運営までさまざまな能力を総合的に習得できるようにしている。

年に1度の「心を高める、技術を伸ばす大会」というイベントもあり、「謙虚で人間性のすばらしい人が握るから、すしはおいしい」という成田仁孝さんの独自の哲学を反映させている。

通常の営業時間は平日が7時(土・日曜日、祝日8時)から22時30分(土・日曜日、祝日22時)。立ち食い寿司コーナーは平日10時から22時30分(土・日曜日、祝日22時)。