丸善丸の内で大須賀一雄、小川幸治、久山一枝ら「年初の東京」展

【銀座新聞ニュース=2021年1月1日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は2021年1月2日から6日まで4階ギャラリーで「東京こだわりの風景画展 2021新春/年の初めの東京画」を開く。

丸善・丸の内本店で2021年1月2日から6日まで開かれる「東京こだわりの風景画展 2021新春/年の初めの東京画」に出品される小川幸治さんの「東京駅前」。

1868(慶応4)年、「江戸」が「東京」へと変わり、明治の西洋近代建築による街造り、1923(大正12)年の関東大震災、昭和の戦争(1941年から1945年)、1964(昭和39)年東京オリンピック、平成にかけてのバブルによる再開発、令和の2度目の東京オリンピックに向けて変わりゆく東京の風景。今回は東京の街への思いをそれぞれの筆に託して描く6人の画家の東京画を展示する。

出品するのは、1937年群馬県太田市生まれ、国鉄時代に機関車の運転士を務め、JR東日本国際課を経て、JR東日本絵画クラブ初代事務局長を務め、JR東日本の駅を1000点以上描いているペン彩画の大須賀一雄(おおすが・かずお)さん、1948年東京都中央区生まれ、東京芸術大学大学院修了、武蔵野美術短期大学、女子美術大学短期大学部、華学園の講師を歴任し、1972年に「サロン・ド・プランタン賞、1999年にNHK地域放送文化賞、2009年に東京都中央区文化功労者区長賞などを受賞している日本画の小川幸治 (おがわ・こうじ)さん。

静岡県生まれ、東京芸術大学工芸科を卒業、同大学大学院彫金専攻を修了、「石井幹子デザイン事務所」を経て、1971年に独立して「アトリエ」を設立、宝飾品のデザイン、制作をはじめ、1978年から水墨画をはじめ、日本水墨画賞、日本クラフト賞を受賞した水墨画や水彩画で知られる久山一枝(くやま・かずえ)さん。

1943年東京都神田生まれ、東京芸術大学美術学部工芸科卒業、1965年に電機メーカーに入社、デザイナーとして勤務し、オーディオ、ビジュアルの機器デザインを手掛け、その傍ら、東京の町を30年以上描き続けて、1990年から「東京慕情」と題して個展を開いてきた水彩画の小林征治(こばやし・まさはる)さん。

1963年東京都文京区根津生まれ、ペン画家の杉山八郎(すぎやま・はちろう、1935-2014)の子息で、「スギヤマ・アートルームギャラリーショップ」(文京区根津2-25-1、03-3823-3366)を運営するペン画の杉山浩一(すぎやま・こういち)さん、東京都生まれ、女子美術短期大学部出身で、「燦々会(さんさんかい)」と「ちくしの会」を主宰する水彩画の竹内喜久江(たけうち・きくえ)さん。

開場時間は9時から21時(最終日は16時、1月2日と3日は19時)。

在宅で「あつ森」にハマったよ、21年も在宅かな?(320)

【tamaoのOL独り言=2020年12月31日】今年を振り返ろうと、年末書かせて頂きます。今年の1字は密ということだったが、密を避けて籠った1年で、人生でこんなに自宅にいたことはないくらいの1年だった。

これまでお札を買うのに、こんなに並んだことなかったんですけど、みなさん初詣を早めにやってしまったみたいです。

私だけではないと思う。皆さんそうでしたよね?でも、もちろん在宅ワークができない人も多かっただろう。そういう人は、感染の恐ろしさと隣り合わせだったと思う。本当に大変な1年でしたね。お疲れさまでした。

通勤電車も、5月の緊急事態宣言の時はあまりに人がいなくて写真撮っちゃったけど、11月になったら普通に通勤していたし、通学も普通に戻ったような気がしたけど、今時点で言うと、きっと駅は空いてるだろうね。確認できていないのですが。

冬休みに入ったこともあるかもしれないけど、朝、子ども達を見かけないし。見かけるところは近所のスーパーかな?でも幼い子しか見ないね。

もしかして映画を見に行っているのかな?去年からずっと話題になっていたアニメ映画だ。なんだかリピート客を増やすように、グッズのプレゼントがあるとか。うーん、やるなぁ。

私も見てたら、そこにハマって何度も見に行ってしまうかもしれない。アニメにはハマってないけど、ゲームにはハマっている。「あつまれどうぶつの森」ですね。ソフトが入手困難って言われていたけど、なんか入手しちゃって、はや5カ月。楽しい島生活を満喫してます。

通勤時間がないから、こんな時間が使えるんだろうね。いろいろ行事とかあって楽しんでます。

前に書いたかもしれないけど、パソコンのモニターを買ってしまったので、元の生活に戻ったら何に使う?ってなって、ゲームかなと思いつつ、でもまさか買えると思ってなかったから。でも結局、ゲームにモニターは使ってませんけど。その頃は、元の生活に戻るであろうかと思っていたのよね。今も戻るとは思っているけど。

来年もこのままでは、在宅ワークは続くと思う。ワクチン、そして特効薬が見つかり、処方始まるかもしれないけど、また中途半端に元に戻して、患者数を増やすことがないように、自分たちが気をつけないといけないんですね。

人間って、学習能力があるんですよ。使わないとね。来年もよろしくお願いします。良いお年を(敬称略、中堅企業に勤めるOLのタマオさんが日常の生活について思っていることを不定期に書きます。注書きは著者と関係ありません)。

銀座三越で「葛西の里神楽」岩楯美よ志社中が寿獅子舞

【銀座新聞ニュース=2020年12月30日】国内最大手の百貨店グループ、三越伊勢丹ホールディングス(新宿区新宿5-16-10)傘下の三越伊勢丹(新宿区新宿3-14-1)が運営する銀座三越(中央区銀座4-6-16、03-3562-1111)は1月2日に9階銀座テラス特設会場で、東都葛西神楽保存会「岩楯美よ志社中」が「葛西の里神楽 寿獅子舞」を演じる。

銀座三越で1月2日に「葛西の里神楽 寿獅子舞」を演じる東都葛西神楽保存会「岩楯美よ志社中」。

東京都指定無形民俗文化財、江戸川区登録無形民俗文化財で、保持団体である東都葛西神楽保存会「岩楯美よ志社中(いわだてみよし・しゃちゅう)」が伝統芸能の技「葛西の里神楽 寿獅子舞」を披露する。

「葛西の里神楽」は、埼玉県久喜市の鷲宮(わしのみや)神社に伝わる土師流催馬楽神楽(はじりゅうさいばらかぐら)から分かれた江戸流神楽のひとつで、江戸時代後期に葛西地区に定着、明治初年に西小松川の天祖神社(てんそじんじゃ、江戸川区西小松川1-3)に伝わり、さらに岩楯美よ志社中に引き継がれた。

里神楽は神話に取材した黙劇のため、身振り手振りが中心で、哀調をおびた笛の音にのって演ずるさまは、敬虔な祈りとともに人びとの神への感謝の気持ちが込められているとされている。

ウイキペディアによると、江戸の里神楽は笛、大拍子、長胴太鼓を、3人の基本とする囃子に、仮面をつけ、時に素面(しらふ)で古事記、日本書紀の神話を演じる無言劇の形態をとる神楽の総称とされている。

文化庁によると、江戸の里神楽は、江戸時代から神楽を専門に行う「神事舞太夫(しんじまいたゆう)」によって、随時、江戸や近隣の各地の神社祭礼で演じられてきたもので、その始まりは、江戸時代初期に伝わった鷲宮神社の「土師一流催馬楽神楽(はじいちりゆうさいばらかぐら)」とされる。

1804年から1830年の文化文政期に隆盛し、明治維新に際し、その多くが四散したが、明治初期には江戸に37家が存続した。その後、さらに衰退し、現在、主要な社中として若山(台東区蔵前)、間宮(品川区東大井)、松本(荒川区西日暮里)、山本(東京都稲城市矢野口)の4社中が活動を継承し、1994年に国の重要無形民俗文化財に指定されてる。

この里神楽の演目は、最盛期には100を超えていたというが、現在、4社中が伝承する演目は、各社中で共通と考えられるものを含め、若山社中64、間宮社中36、松本社中39、山本社中23演目とされる。

これらは神話を題材に、仮面を付けて演じる無言劇風の「天之浮橋(あめのうきはし)」や「天之返矢【あまのかえしや)」などの演目が主で、鷲宮神社の神楽を源流に、京都の壬生狂言(みぶきようげん)の影響を受けて工夫されたものとされ、江戸の里神楽の特色とされている。

後には歌舞伎や能楽、おとぎ話などを題材にした釣女(つりおんな)や紅葉狩(もみじがり)、浦島太郎などの演目が加えられた。

この里神楽は、一定の神社にのみ付属するものではなく、各地の神社の祭礼に、主として各神社の氏子などからの依頼に応じて演じられてきた。江戸の里神楽は、近世の江戸という大都会において、強い演劇性を盛り込み、各時代に即応した工夫を重ね、神楽を専門とする人々によって祭礼の神賑(かみにぎわい)として演じられてきたもので、芸能の変遷の過程と地域的特色を示す無形民俗文化財として特に重要なものとされている。

時間は11時、13時30分、15時の3回で、1回20分程度。

日本橋亭で初春演芸会、紅、紫、里う馬、竹丸、好楽、遊之介ら

【銀座新聞ニュース=2020年12月30日】不動産会社で、都心で寄席を経営する永谷商事(武蔵野市吉祥寺本町1-20-1、0422-21-1796)は2021年1月2日と3日の2日間、「お江戸日本橋亭」(中央区日本橋本町3-1-6、日本橋永谷ビル、03-3245-1278)で「お江戸日本橋亭初春演芸会」を開く。

永谷商事が1月2日と3日の2日間、「お江戸日本橋亭」で開く「お江戸日本橋亭初春演芸会」に出演する神田紫さん。

2010年から永谷商事が主催している元旦から開く演芸会を2014年から2日と3日に短縮しており、9時と11時の2部制で開く。午後から「講談協会」が主催する初席に対して、午前は主に「日本講談協会」との会員が出演する。また、前座以外はすべて真打(真打級)が出演する。

出演するのは2日9時からの1部が前座の立川幸太(たてかわ・こうた)さん、真打の神田紅(かんだ・くれない)さん、真打の三遊亭萬橘(さんゆうてい・まんきつ)さん、曲独楽のやなぎ南玉(なんぎょく)さん、トリが真打の土橋亭里う馬(どきょうてい・りゅうば)さん。

11時からの2部は前座に続いて、真打の神田紫(かんだ・むらさき)さん、真打の三遊亭兼好(さんゆうてい・けんこう)さん、おしゃべり手品師の伊藤夢葉(いとう・むよう)さん、トリは真打の桂竹丸(かつら・たけまる)さん。

3日9時からの1部が前座の桂南海(かつら・なんしー)さん、真打の神田陽子(かんだ・ようこ)さん、真打の三遊亭王楽(さんゆうてい・おうらく)さん、青木イサム(あおき・いさむ)さんと服部健治(はっとり・けんじ)さんのお笑いコンビ「コント青年団」、トリは真打の三遊亭好楽(さんゆうてい・こうらく)さん。

11時からの2部は前座に続いて、真打の神田(かんだ)すみれさん、真打の三笑亭夢花(さんしょうてい・ゆめはな)さん、お笑い芸人のナオユキさん、大トリは真打の三遊亭遊之介(さんゆうてい・ゆうのすけ)さん。

いずれも12時5分までで、入場料は2000円。両日とも12時50分からの講談協会初席を引き続き観賞する場合は2000円になる。

丸善日本橋で久木朋子、川端千絵、本荘正彦ら日本の四季版画展

【銀座新聞ニュース=2020年12月29日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は2021年1月2日から6日まで3階ギャラリーで「木版画で彩る日本の四季展」を開く。

丸善・日本橋店で2021年1月2日から6日まで開かれる「木版画で彩る日本の四季展」のフライヤー。

丸善・日本橋店で新年恒例となっている木版画展で、今回は日本の四季をおりなす豊かな自然や、美しい草花、愛らしい動物など、木版画で表現する久木朋子(きゅうき・ともこ)さんをはじめ、7人の木版画家の作品を展示販売する。

今回、出品するのは1970年和歌山県生まれ、1993年に京都教育大学教育学部特修美術科を卒業、2000年から木版画を制作している久木朋子さん、1974年京都府生まれ、1998年に京都精華大学美術学部造形学科版画専攻を卒業、在学中の1997年に第49回京展で紫賞(2003年に市長賞)、2000年に同大学大学院美術研究科造形専攻版画分野を修了、2002年に第2回山本鼎版画大賞展で佳賞、2003年に日本・ブルガリア国際版画展で奨励賞、2008年に第76回日本版画協会展で準会員に推挙され、現在、日本版画協会準会員、京都版画会員の川端千絵(かわばた・ちえ)さん。

奈良県生駒市生まれ、2010年に京都精華大学芸術学部メディア造形学科版画コースを卒業し、2008年に「via art osaka(ビア・アート・大阪)2008」に入選、2012年に京展2012に入選(2013年、2014年に入選)、2014年に川上澄生(かわかみ・すみお)木版画大賞で入選(2015年、2019年も入選)している田村洋子(たむら・ひろこ)さん。

1963年兵庫県神戸市生まれ、1986年に京都教育大学教育学部美術科を卒業、卒業後に木版画をはじめ、1993年に日本版画協会展で入選(1994年、2003年にも入選)、京展に入選(1996年、1999年、2003年にも入選)、1994年に花の美術大賞展でスポンサー賞、1996年に東京国際ミニプリント・トリエンナーレ展で入選している本荘正彦(ほんじょう・まさひこ)さん。

1939年神奈川県横浜市生まれ、横浜市立大学数学科を卒業、旧建設省などを経て、「シンジュサン工房」を主宰し、じゃがいも版画を制作している山室眞二(やまむろ・しんじ)さん、1941年三重県生まれ、1966年に日本版画協会展で入選、1968年に日本版画協会展奨励賞、会友に推挙され、水彩協会展版画部最高賞、1984年に期待の新人版画大賞展で買上げ賞、1986年に信州版画協会展で知事賞などを受賞している渡辺裕司(わたなべ・ゆうじ)さん。

1931年山形県酒田市生まれ、1956年に中央美術研究所を修了し、1952年から1958年に自由美術家協会に出品し、自由美術家協会佳作賞を2回受賞、1955年から1958年にアンデパンダン展に出品し、1974年から1984年に主体美術展に出品している渡部正彌(わたべ・まさや、1931-2017)。

開場時間は9時30分から20時30分(2日と3日は18時、最終日は15時)まで、入場は無料。1日は休み。