H西洋銀座でランチに金田栄一が歌舞伎座講座

【銀座新聞ニュース=2011年1月20日】ホテル西洋銀座(中央区銀座1-11-2、03-3535-1111)は2月10日と2月12日に地下1階パーティルーム「イントラ」で金田栄一さんによる「歌舞伎レクチャー&ランチ」を開催する。

ホテル西洋銀座が2010年から開催している「日本を知るシリーズ」で、今回が3回目で「歌舞伎」を取り上げる。元歌舞伎座支配人で、現「歌舞伎座舞台」(中央区銀座4-12-15)社長の金田栄一(かねだ・えいいち)さんが講師として出演し、歌舞伎座について語る。

歌舞伎座は2010年5月から全面建て替えに着手しており、2013年春んみ完成する予定だ。

ウイキペディアによると、歌舞伎座は1889年に東京市京橋区木挽町に開設され、当時としては新富座を超える最大規模の劇場だった。しかし、1921年に漏電により焼失し、1925年に再建され、開場式が行われた。この間、1913年に松竹が経営を握り、1945年に東京大空襲により、建物が全焼した。

1949年に株式会社歌舞伎座が設立され、松竹から建物を譲り受けて復興工事を行い、1950年に竣工し、1951年に歌舞伎などの公演を再開した。2002年に建物が国の登録有形文化財(建築物)に指定された。

松竹と歌舞伎座によると、6790平方メートルの敷地に現在とほぼ同規模の劇場部分とその後ろの地下4階、地上29階の高さ135メートル(最大で145メートル)のオフィス棟で構成され、設計が三菱地所グループと隈研吾(くま・けんご)建築都市設計事務所の共同で、総事業費が430億円(劇場部分は約180億円)の見通し。

「歌舞伎の舞台技術と技術者たち」(日本俳優協会)によると、歌舞伎座舞台は江戸時代から続く歌舞伎公演の大道具全般を担ってきた「長谷川大道具」が前身で、1973年頃から経営が悪化し、松竹が支援する形で立て直しを図り、1984年に現在の社名に変更し、東京と地方の歌舞伎公演などの大道具を請け負っている。

金田栄一さんは1949年東京都文京区生まれ、1971年に立教大学社会学部を卒業、在学中は「歌舞伎研究会」に所属、同年に松竹に入社、1989年に歌舞伎座宣伝課長に就き、1991年に歌舞伎座副支配人、1998年に歌舞伎座支配人、 2003年に松竹演劇本部ゼネラルマネジャー、2005年に「伝統文化放送」(歌舞伎チャンネル) 社長、2008年に歌舞伎座舞台の社長に就任している。

定員は各回30人。時間は10時30分から12時10分で、費用はフランス料理の昼食とワンドリンクがついて7000円(税、サービス料込み)。予約、問い合わせはバンケットオフィス(03-3535-1141)まで。