丸善日本橋で東山魁夷版画100選展

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【銀座新聞ニュース=2014年1月5日】丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は1月7日から14日まで3階ギャラリーで「描くことは祈ること 東山魁夷版画100選展」を開催する。

丸善・日本橋店で毎年新年2回目に開く恒例の展示会で、日本の風景画家で「国民的画家」として知られる東山魁夷(ひがしやま・かいい、1908-1999)の初期の作品から晩年の作品まで約100点を展示販売する。

東山魁夷は画文集「私の風景」(1999年、求龍堂)の中で、「私はずっと以前から、自分は生きているのではなく、生かされていると感じている。また、人生の歩みも、歩んでいるのではなくて、歩まされていると感じる。そういう考えのもとに今日まで、自分の道をたどってきたような気がする」と書いている。それが「描くことは祈ること」につながっている。

ウイキペディアなどによると、東山魁夷は1908年神奈川県横浜市生まれ、1931年に東京美術学校(現東京芸術大学)を卒業、1933年に東京美術学校研究科を修了し、在学中の1929年に「第10回帝展」に「山国の秋」を出品し、入選、同年8月に「第1回日独文化交換学生」に選ばれ、1933年にドイツ・ベルリン大学哲学科に留学、美術史を学んだ。

1935年に父親の病気により途中で帰国し、1937年に初個展を開催、1939年に日本画院第1回展に「冬日(3部作)」を出品し、日本画院賞第1席を受賞、1940年に結婚した。 1947年に「第3回日展」に「残照」を出品し、特選を受賞、1956年「第11回日展」に「光昏」を出品、日本芸術院賞を受賞した。1965年に日本芸術院会員、1968年に皇居新宮殿壁画「朝明けの潮」を完成、1969年に文化勲章を受賞した。

1974年に日展理事長、 1975年に唐招提寺御影堂の第1期障壁画「山雲」、「涛声」が完成、1976年にドイツ連邦共和国(旧西ドイツ)功労大十字勲章を受賞、1986年に作者所蔵の自作品を一括して長野県に寄贈、1998年に長野オリンピック開催に合わせて個展を開催、1999年に東京で死去した。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)まで。入場は無料。