丸善丸の内でささめやゆき「椅子」原画展、トークも

【銀座新聞ニュース=2015年4月4日】丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は4月8日から14日まで4階ギャラリーでささめやゆきさんによる「『椅子』出版記念展」を開催する。

画家で絵本作家のささめやゆきさんが4月10日に文と絵を手掛けた絵本「しあわせの分量 椅子(いす)」(BL出版、税抜き1600円)を刊行したのを記念して原画展を開く。絵本に掲載されている原画とイスをテーマにした描きおろしの作品約20点も展示する。

「しあわせの分量 椅子」は「僕たちには座る椅子が用意されている。幸せや悲しみの分量もきまっているんだ」という著者の考え方が反映されており、人生をイスになぞらえている。

ささめやゆきさんは1943年東京都生まれ、1970年にフランス・パリへわたり、1971年にアメリカ・ニューヨークに移り、1972年にフランスに戻り、シェルブール美術学校に通い、1973年に帰国した。その後、銅版画をはじめ、本のさし絵、絵本などを手掛け、1983年に東京セントラル美術館版画大賞展で入選した。

1985年に「ルーが来た日」でベルギー・ドメルホフ国際版画コンクールで銀賞、1995年に宮沢賢治(みやざわ・けんじ、1896-1933)の文章に絵をつけた「ガドルフの百合」で小学館絵画賞、1999年に講談社出版文化賞さしえ賞、2001年に「あしたうちにねこがくるの」(石津=いしづ=ちひろさんが文章)で日本絵本賞を受賞している。

12日14時からささめやゆきさんによるトークとサイン会を開く。

開場時間は9時から21時(最終日は17時)まで。入場は無料。