ヴァニラ画廊でD・ジョンストン展、100点超を展示

【銀座新聞ニュース=2017年10月8日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は10月9日から22日までダニエル・ジョンストンさんによる個展「HI,HOW ARE YOU?」を開く。

ヴァニラ画廊で10月9日から22日まで開かれるダニエル・ジョンストンさんの個展「ハーイ、ハウ・アーユー(HI,HOW ARE YOU)?」のフライヤー。

アメリカ出身で、音楽家でアーティストのダニエル・ジョンストン(Daniel Dale Johnston)さんは無垢な表情をしたカエルのような生き物が印象的なジャケットのアルバム「ハーイ、ハウ・アー・ユー(Hi,How are you)?」など1980年代から40枚以上のアルバムを制作し、そのシンプルな楽曲はロックバンドの「ニルヴァーナ」のボーカル、ギター奏者のカート・コバーン(Kurt Donald Cobain、1967-1994)や英国出身の音楽家、デヴィッド・ボウイ(David Bowie、1947-2016)らのミュージシャンに影響を与え、音楽シーンにおいて神秘的な存在として支持されてきた。

2005年にはその半生が綴られたドキュメンタリー映画「悪魔とダニエル・ジョンストン」が公開されるなど、アメリカのアンダーグラウンドの象徴として知られてきた。そのダニエル・ジョンストンさんの日本で初となるヴィジュアル・アートのコレクション展を開く。

カラー原画、モノクロ原画をはじめとした100点以上の作品や、活動初期の1本ずつダビングしたカセットテープなどのコレクションの数々を展示販売する。

ダニエル・ジョンストンさんは1つ目の不気味な生物や悪魔、彼の永遠の恋人・ローリー、フランケンシュタインなどのモンスター、性と畏敬の対象としての女性、おばけのキャスパーやキャプテン・アメリカといったアメリカンを代表するアイコンの数々を作品に登場させ、アメリカ各州、フランス、ベルギーなどのヨーロッパ諸国で展覧会を開いている。

ダニエル・ジョンストンさんは1961年アメリカ・ウェストバージニア州生まれ、1980年代前半から音楽活動をはじめ、キャリアの初期において自宅で録音したカセットテープを配布するという形で作品を発表し、そのカセットのひとつが地方紙オースティン・クロニクルの音楽評担当者から絶賛された。

1985年にテキサス州オースティンで行われた「ウッドストック」に出演し、カート・コバーンをはじめとする多くのミュージシャンに影響を与えた。2009年にはその半生が「悪魔とダニエル・ジョンストン」としてドキュメンタリー映画化されている。カート・コバーンが着ていた「Hi How Are You」Tシャツは、2006年にヒューストン・クロニクル紙で「世界中でもっとも需要の高いインディー・アーチストのTシャツ」と評された。2003年と2010年に来日し、ライブを行っている。

開場時間は12時から19時(土・日曜日、祝日、最終日17時)まで。入場料は1000円。