ノエビア画廊で蘭D・ブルーナ「ブラックベア」ポスター展

【銀座新聞ニュース=2017年11月4日】持ち株会社ノエビアホールディングス(兵庫県神戸市中央区港島中町6-13-1)傘下の中堅化粧品メーカー、ノエビア(東京本社・中央区銀座7-6-15、03-5568-0300)の運営するノエビア銀座ギャラリー(中央区銀座7-6-15、ノエビア銀座本社ビル1階)は11月6日から2018年1月5日までディック・ブルーナによるポスター展「ブラック・ベアは本が大好き」を開く。

ノエビア銀座ギャラリーで11月6日から2018年1月5日まで開かれるディック・ブルーナのポスター展「ブラック・ベアは本が大好き」のフライヤー((CDick Bruna)。

オランダの絵本作家で「ミッフィー(Miffy)」シリーズで知られるディック・ブルーナ(Dick Bruna、1927-2017)は1955年より発売された大人向け推理小説を中心としたペーパーバック「ブラック・ベア」シリーズの表紙デザインを約20年間、2000冊以上も手がけ、宣伝ポスターも担当している。

1956年から1971年まで制作されたポスターには、夜遅くまで読書をして目の赤い熊「ブラック・ベア」がキャラクターとして登場しており、今回はこの「ブラック・ベア」のポスターを展示する。

ウイキペディアによると、ディック・ブルーナは1927年オランダ・ユトレヒト州ユトレヒト市で、出版社「A・W・ブルーナ&ズーン」(ブルーナ社)を経営する父アルバートと母ヨハナのもとに生まれる。中学に入ると、父の書棚にあったレンブラント(Rembrandt Harmenszoon van Rijn、1606-1669年)やファン・ゴッホ(Vincent Willem van Gogh、1853-1890)の画集に触れ、ブルーナ社の専属デザイナーのもとで、絵の基本を学んだ。音楽にも興味を持ち、特にシャンソンに熱中し、アコーディオンを手にし、演奏や作曲なども楽しんだ。

1945年に第2次世界大戦が終了すると、高校を中途で退学、オランダの書店や英国、フランスの出版社に研修に出向き、出版のいろはを学び、自らスケッチブックを手に街の風景をスケッチし、油絵にしていった。その後、アムステルダムの国立美術アカデミーに入学するも、方向性の違いから退学した。

1951年にイレーネ・デ・ヨング(Irene de Jongh)さんと婚約し、1953年に結婚(後に2男1女が誕生)、この頃からブルーナ社の専属デザイナーとして働き、ブルーナ社に入社し、ジョルジュ・シムノン(Georges Simenon、1903-1989)の「メグレ警部」シリーズなどミステリー小説を中心に年間100冊もの装丁の仕事をこなした。ブルーナ社のシンボルとしてデザインし直した「くま」がペーパーバックなどに使われ、そのくまに手を加えた「ブラック・ベア(Zwarte Beertjes)」(ブラック・ベア)が、読書週間のポスターなどに使用された。

1953年に初の絵本「デアップル(de appel、りんごちゃん)」を刊行、1955年にペーパーバック「ブラック・ベア」シリーズがスタートし、年間150冊もの装丁を手がけ、宣伝用のポスターなども手がけた。この年、「ナインチェ(nijntje)」という、うさぎを主人公とした字のない絵本を刊行し、シンプルな線と明解な色彩が子どもたちの支持を得た。

1959年には「ブルーナカラー」と呼ばれる赤、青、白、緑、黄色を使い、以前に刊行した「りんごちゃん」を描き直し、新しく描かれた「こねこのねる」や「きいろいことり」、「ぴーんちゃんとふぃーんちゃん」など現在見られるような正方形の絵本を刊行した。1963年に「ナインチェ」を新たに描き直し、1964年に日本でも「ちいさなうさこちゃん」として刊行された。

1971年にアムステルダムに著作権を管理する「メルシス社」を設立し、創作に専念するため、1975年にブルーナ社を退職し、独立後は社会福祉関係の仕事にも力をいれ、障害者向けの案内記号、歯の健康、献血、赤十字などの公共広告のポスター、デザインを手がけた。また、子どもたちに絵本を読み聞かせるイベントを行い、常に子どもたちの目線で見つめ、考え、それらは創作の情熱にもなった。日本においても「うさこちゃん」や「ミッフィー」として、人気を得て、1998年に郵政省(現日本郵政)の「ふみの日」切手のデザインを提供した。

2006年2月に「ディック·ブルーナ·ハウス(dick bruna huis)」がユトレヒト市のセントラル・ミュージアム横に開館し(2015年12月に「ナインチェ·ミュージアム(nijntje museum)/ミッフィー·ミュージアム(miffy museum)」に改称された。毎日自転車でユトレヒトのスタジオに通って創作活動を続けたが、2011年に高齢のため引退し、2017年2月16日、ユトレヒトにて老衰で死去。享年89歳。ナインチェの絵本は、2004年時点で世界約40カ国語で8500万部を販売している。

開場時間は10時から18時(土・日曜日、祝日は17時)まで。入場は無料。年末年始は休み。

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