ヴァニラ画廊で林美登利人形展、夜の子ども

【銀座新聞ニュース=2017年11月4日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は11月7日から19日まで林美登利さんによる人形展「Night Comers-夜の子供たち」を開く。

ヴァニラ画廊で11月7日から19日まで開かれる林美登利さんの人形展「夜の子供たち」のフライヤー。

創作人形作家の林美登利(はやし・みどり)さんが10月末に作品集「ナイト・カマーズ(Night Comers)-夜の子供たち」(発行・アトリエサード、発売・書苑新社、税別2750円)を刊行したのを記念して、個展を開く。

林美登利さんは「子供は、その儚(はかな)さゆえに、私たちよりも、この世ではない世界との親和性が高いように感じます。私は子供たちに導かれて、見たことのない世界を作り出そうと模索しているのかもしれません」としている。

ヴァニラ画廊は林美登利さんの人形作品について、「自然に宿る魂、そして死者の魂、二つの意味で精霊のような姿をしています。音もなく宵の中を飛んでいくひとひらの光のように鮮烈で、暗闇に浮かぶうたかたのように儚く、異形でありながらも、私たちのすぐそばで息を潜めて笑っているようなその存在は、遠い昔、私たちの目に見えていた何かなのかもしれません。目に見えない、見えてはいけないものを形作る」としている。

林美登利さんは山口県生まれ、2000年に吉田良(よしだ・りょう)さんに師事し、2003年に黒川早恵美(くろかわ・さえみ)さんによるサーニットの短期集中講座を受講し、2004年にサーニット人形の制作をはじめ、2011年6月 に個展を開き、2012年にマンタムさんに師事し、2014年に作品集を刊行している。

開場時間は12時から19時(土・日曜日17時)まで。入場料は500円。