ヴァニラ画廊で仏Ciou展、おとぎ話などのファンタジー

【銀座新聞ニュース=2017年11月7日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は11月7日から19日までCiouさんによる個展「Cosmic Fantasy」を開く。

ヴァニラ画廊で11月7日から19日まで開かれるシオウ(Ciou)さんの「コズミック・ファンタジー(Cosmic Fantasy)」のフライヤー。

フランスのシオウ(Ciou)さんが「コズミック・ファンタジー(Cosmic Fantasy)」と題して、2016年に来日して、日本の自然に触発されて描いた新作、環境、神話、かぐや姫や親指姫、妖怪たちのおとぎ話にインスパイアされた作品と立体作品を展示する。

シオウさんは1980年代に幼少期を過ごし、日本のアニメやマンガ、「スター・ウォーズ」やディズニー、SF映画を見て育ち、一日中絵を描いていた。

10代では英国のロックバンド「ジョイ・ディヴィジョン (Joy Division)」をはじめ、パンク、グランジ、ハードコア、後にはイングランド出身のロック・バンド「ブラック・サバス(Black Sabbath)」といった音楽に浸り、コミックやイラスト、B級映画にアメリカのポップアートカルチャーが混ぜ合わさった「ローブローアート(Lowbrow Art)」に共感を覚えた。

2004年にアメリカ・ニューヨークで個展を開き、その後、ヨーロッパ、オーストラリアをはじめ、世界中で展覧会を開いている。

ヴァニラ画廊によると、シオウさんはヨーロッパ、アメリカ、メキシコ、日本のグラフィック分野を融合させ、自然、死、異教、美しさを描き出し、作品内にダークな側面とキュートな側面を兼ね備え、奇妙で民話的な趣と、空想的なテーマを取り込み、唯一無二のシオウさんの世界観に昇華させている。

その絵の世界は、チャーミングな奇人や異分子、タトゥーを施した女の子たち、躍動的に踊るニンフ、夢幻的な動物や、擬人化した植物がアシッド(強烈)な色彩で描かれ、奇妙なカーニバルに遭遇するような喜びと驚きがあると評されている、としている。

シオウさんは1981年フランス南部トゥールズ生まれ、2004年にニューヨークで初個展、その後、パリ、バルセロナ、ブリュッセル、アムステルダム、シアトル、ローマなどで展覧会を開いている。

開場時間は12時から19時(土・日曜日17時)まで。入場料は500円。