日劇「ラストレシピ」、二宮和也、宮崎あおいらトーク

【銀座新聞ニュース=2017年11月10日】阪急阪神東宝グループで、映画の制作配給、演劇の興行などの大手、東宝(千代田区有楽町1-2-2、東宝日比谷ビル)は11月13日にTOHOシネマズ日劇(千代田区有楽町2-5-1、有楽町マリオン内、050-6868-5000)で公開中の「ラストレシピ-麒麟の舌の記憶」に出演している二宮和也さん、宮崎あおいさんらによる公開記念トークショーを開く。

現在、一般公開中の「ラストレシピ-麒麟の舌の記憶」((C)2017 映画「ラストレシピ 麒麟の舌の記憶」製作委員会(C)2014 田中経一/幻冬舎)。

13日15時20分の回上映終了後と18時50分の回上映前に、監督の滝田洋二郎(たきた・ようじろう)さんをはじめ、天才料理人「佐々木充」役の二宮和也(にのみや・かずなり)さん、天皇の料理人「山形直太朗」役の西島秀俊(にしじま・ひでとし)さん、山形直太朗の妻「山形千鶴」役の宮崎(みやざき)あおいさんが舞台に登場してトークショーを行う。

「ラストレシピ-麒麟の舌の記憶」はフジテレビ系の料理番組「料理の鉄人」(1993年10月から1999年9月)を手がけた演出家・田中経一(たなか・けいいち)さんのデビュー小説「麒麟の舌を持つ男」(幻冬舎、2014年、文庫「ラストレシピ 麒麟の舌の記憶」2016年) が原作で、今回、映画化にあたって、滝田洋二郎さんが監督を務め、秋元康(あきもと・やすし)さんが企画で参加している。

物語は1930年代、日中戦争前の満州国にやってきた天皇の料理番・山形直太朗が、陸軍からの依頼で112品目から構成される伝説のフルコース「大日本帝国食菜全席」を考案する。しかし、そのお披露目の直前、とある陰謀によって「大日本帝国食菜全席」のレシピはいずこかへと失われ、歴史の闇に消えてしまう。

それから70年後の現代。一度食べればどんな味でも再現できる絶対味覚「麒麟の舌」を持ちながら、料理への情熱を失ってしまった天才料理人・佐々木充は、中国料理界の重鎮で、山形直太朗の助手を務めた楊晴明という老人から、失われたレシピを探して欲しいと依頼される。

滝田洋二郎さんは1955年富山県高岡市(旧福岡町)生まれ、富山県立高岡商業高校を卒業、1974年に「獅子プロ」に助監督として入社、1981年に「痴漢女教師」で監督デビュー、成人映画の監督として話題作を制作し、ミステリー喜劇「痴漢電車・下着検札」からハードサスペンス「連続暴姦」まで幅広い作風で知られる。

198年の「下着検札」では売り出し中の竹中直人(当時は竹中ナオト、たけなか・なおと)さんに松本清張(まつもと・せいちょう、1909-1992)と松田優作(まつだ・ゆうさく、1949-1989)の物真似だけで準主演させ、満州事変秘話から密室トリック殺人、人形アニメで締めくくるラストなどにより話題を集めた。

1986年に「コミック雑誌なんかいらない!」で初の一般映画を手掛け、1999年に「秘密」、2001年に「陰陽師」、2003年に「壬生義士伝」や「陰陽師2」を監督し、2004年に「壬生義士伝」で日本アカデミー賞最優秀作品賞、2009年に「おくりびと」で第81回アカデミー賞外国語映画賞(日本映画初)、第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞を受賞した。2011年に映画芸術科学アカデミー会員、2014年に紫綬褒章を受章している。

チケットはチケットぴあを通じて先行抽選を発売中で10日11時締め切り。料金は一般2000円、大学生、専門学校生1700円、3歳以上高校生と、障がい者1200円、シニア1300円。