東映「ムーミン谷」神田沙也加、オレイン挨拶、ムーミントロールも

【銀座新聞ニュース=2017年11月24日】映画の制作、配給、興行の大手、東映(中央区銀座3-2-17、03-3535-4641)は12月2日から丸の内TOEI(中央区銀座3-2-17、03-3535-4741)で「ムーミン谷とウィンターワンダーランド」の初日に、神田沙也加さん、サラ・オレインさんらによる舞台あいさつを開く。

12月2日から一般公開される「ムーミン谷とウィンターワンダーランド」((C)Filmkompaniet/Animoon Moomin Characters TM)。

2日10時30分の回上映前に、日本語版ナレーションを担当した神田沙也加(かんだ・さやか)さん、主題歌を歌い、ムーミンにクリスマスのお祝いを告げる「赤いリス」の声優を務めたサラ・オレイン(Sarah Àlainn)さん、ムーミントロールが舞台に登場してあいさつする。

「ムーミン谷とウィンターワンダーランド」は「劇場版ムーミンパペット・アニメーション-ムーミン谷の夏まつり」(2008年)、「劇場版ムーミン谷の彗星パペット・アニメーション」(2010年)に続く、パペット(人形)・アニメの劇場版シリーズ第3弾で、1978年から1982年にトーベ・ヤンソン(Tove Marika Jansson、1914-2001)監修の下、フィンランドでテレビシリーズとして制作されたパペットアニメを再編集し、カラー補正などを加えた劇場版だ。

物語は冬のムーミン谷が舞台で、冬になれば春まで長い眠りにつくムーミン一家だが、好奇心いっぱいのムーミントロールは、まもなく訪れる冬を感じるため外へ出かけ、そこで初めて「クリスマス」の存在を知る。

ウイキペディアによると、ムーミンはフィンランドの作家トーベ・ヤンソンの絵本シリーズ「ムーミン・シリーズ」に出てくるキャラクターで、ムーミンの原型となるキャラクターは小説執筆以前にもたびたび描かれていたが、小説として初めて登場するのは1945年にスウェーデン語で著された「小さなトロールと大きな洪水」という。1953年から英国の大衆紙「イブニング・ニューズ」にムーミントロールのマンガが毎週連載された。

ムーミンシリーズは1975年までに73作のコミックが刊行され、イラストはトーベ・ヤンソンが13点、残りは弟のラルス・ヤンソン(Lars Jansson、1926-2000)がイラストから物語まですべてを手がけ、1980年にフィンランド連載マンガ家連盟から賞を受けた。

また、トーベ・ヤンソンは「ムーミン・シリーズ」として1945年から1970年までに計9作品の小説を書き、日本ではテレビ東京系列で1990年からアニメ「楽しいムーミン一家」が放送され、ラルス・ヤンソンとトーベ・ヤンソンが制作段階から関わり、とくにコンセプト作りや内容の監修は主にラルス・ヤンソンが担当した。

ラルス・ヤンソンの娘のソフィア・ヤンソン(Sophia Jansson、1962年生まれ)さんは、1993年に新聞マンガをまとめた新しいシリーズの立ち上げに際して父親に協力し、現在はムーミンのキャラクターの管理会社「ムーミンキャラクターズ (Oy Moomin Characters,Ltd)」のクリエイティブディレクター兼会長を務めている。

ムーミントロールたちは、フィンランドのどこかにあるとされる妖精たちの住む谷・ムーミン谷に住んでおり、ムーミン谷には、東に「おさびし山」がそびえ、その麓から川が流れている。その川にはムーミンパパの作った橋がかかっていて、その橋の先にムーミン屋敷がある。ムーミン屋敷の北側には、ライラックの茂みがあり、西は海に面し、桟橋の先には水浴び小屋がある。

チケットは現在、一般発売されている。料金は一般2000円、大学生1700円、3歳から高校生、障がい者1200円、シニア1300円。