ダイナースクラブが銀座にプレミアムカド専用の新ラウンジ

【銀座新聞ニュース=2017年12月5日】大手信託銀行グループの三井住友トラスト・ホールディングス(千代田区丸の内1-4-1、03-6256-6000)傘下の三井住友トラストクラブ(中央区晴海1-8-10、トリトンスクエアX棟)は12月5日に「ダイナースクラブ 銀座プレミアムラウンジ」(中央区銀座5-6-2、銀座七宝ビル8階)を開業した。

12月5日に開業された「ダイナースクラブ 銀座プレミアムラウンジ」の入口。

「ダイナースクラブ 銀座プレミアムラウンジ」は、ダイナースクラブのプレミアムカード会員と銀座ダイナースクラブカード会員が利用できる会員限定ラウンジで、新ラウンジは専有面積が158平方メートル(約48坪)、天井の高さが最大4.1メートルの空間に、座席数を従来の2倍以上の70席に拡大し、「プレミアムエリア」を増設している。また、個室となる「会議室」を新たに2部屋設置し、商談スペースとして利用できる(プレミアムカード会員専用で、有料)。

新ラウンジの椅子は「カッシーナ・イクスシー」を採用し、「ブルガリ イル・チョコラート」の特製チョコや老舗「清月堂本店」の和菓子、アイスクリームからドリンクまでを提供する。

「ダイナースクラブ 銀座プレミアムラウンジ」の室内。「カッシーナ・イクスシー」の椅子が並べられている。

ウイキペディアによると、ダイナースクラブは招待制で、一部の提携カードを除き、原則として高い属性が要求され、年齢33歳以上、勤続10年以上の役職者または自営10年以上、自家保有と公表されていたが、これらの入会基準は「あくまで目安」であり、絶対的なものではなく、年会費が2万2000円(税別)。

その上のプレミアムカード会員は年会費は13万円(税別)で、ほかのダイナースクラブ会員からの招待がないと入会できない。招待はダイナースクラブ会員の中でも、一定の地位や資産を持つ者に限られ、ダイナースクラブカードの利用実績を総合的に審査することによって選ばれるとされている。一般的な審査基準は明らかにされていないが、ポイント2倍のキャンペーンが年間利用額5000万円を上限にしていることから、高額の利用想定であることがわかるとしている。

日本ダイナースクラブなどによると、1960年12月に財団法人「日本交通公社」と富士銀行などの出資によって「株式会社日本ダイナースクラブ」が、日本で最初の多目的クレジットカード会社として設立され、アメリカ国際ブランドのダイナースクラブの世界10番目のフランチャイズとして、日本でダイナースクラブカード事業を開始した。

1964年2月にダイナースクラブインターナショナルとのフランチャイズ契約に基づき、ダイナースクラブインターナショナルが資本参加し、出資比率が日本交通公社60%、ダイナースクラブインターナショナル25%、富士銀行など15%となる。

一方で、1977年4月2日に「株式会社ディー・エヌ・シー・エイジェンシー(DNCエイジェンシー)」が設立され、シティコープ(現シティグループ)の日本におけるクレジットカード部門として発足した。

アメリカではシティバンクが直接ビザ(VISA)及びマスターカード(MasterCard)のプリンシパル・メンバーとして発行しているが、日本においては事業開始時点で銀行法による規制(クレジットカードの銀行直接発行の禁止、1982年に撤廃)と、ビザ・マスターカード共に加盟店開放が完全に機能していなかった(海外発行カードの受け入れは可能だが、国内他社発行カードは不可)事情があり、傘下にカード事業会社を設立した上で「ビザ(VISA)ジャパン協会(現VJA)」及び「UCカードグループ(後にオムニカード協会発足の際に同協会へ移行)」へ加盟しての発行となった。

1981年9月にアメリカ・シティコープが「ダイナースクラブインターナショナル」を買収し、ダイナースクラブインターナショナルの保有株式がシティコープ子会社の保有に変更された。2000年2月にシティコープ子会社が、株式会社日本ダイナースクラブの全株式を取得し、100%外資会社となり、9月に商号を「シティコープダイナースクラブジャパン株式会社」に変更された。

2004年7月31日に「DNCエイジェンシー」を「シティカードジャパン」に商号を変更し、12月13日にシティカードジャパンが、ダイナースクラブカード事業を行うシティコープダイナースクラブジャパン株式会社とビザ・マスターカードブランドのカード発行を行うシティコープカードサービスインコーポレイティドのすべての営業権を承継し、カード事業を統合した。

2014年にシティグループによる世界的な不採算部門の見直しの一環による日本国内の個人金融ビジネスからの撤退に伴い、2015年12月に独占的交渉権を得た三井住友信託銀行が400億円強で全株式を取得し、社名を「三井住友トラストクラブ」に変更した。

営業時間は11時30分から19時。休みは毎週月曜(休日の場合は営業)と12月31日から1月3日。