銀座ロフトでB・マーズの「セルバレイラム」カクテルバー

【銀座新聞ニュース=2017年12月11日】大手流通グループ、セブン&アイ・ホールディングス傘下の株式会社そごう・西武(千代田区二番町5-25、二番町センタービル)グループの生活雑貨店「ロフト」をチェーン展開する株式会社ロフト(千代田区二番町5-25、二番町センタービル、03-5210-6210)は12月11日から25日まで銀座ロフト(中央区銀座2-4-6、銀座ベルビア館、03-3562-6210)4階のホームソリューション キッチンスタジオに「セルバレイ ブルーノ バー」を開く。

12月11日から25日まで銀座ロフトに開店される「セルバレイ ブルーノ バー」のイメージ図。

ラム酒好きで知られるアメリカ・ハワイ出身の歌手でグラミー賞受賞者のブルーノ・マーズ(Bruno Mars)さんが自ら出資し、自身が手がけた日本未発売の酒「セルバレイ・ラム(SELVAREY RUM)」を使い、「タスクバー」(港区六本木6-10-1、六本木ヒルズ ウエストウォーク、03-3478-9991)のヘッドバーテンダー、伴貴将(ばん・たかまさ)さんが考案したスペシャルカクテル5種類を提供するバーを期間限定で開店する。

「セルバレイ・ラム」はブルーノ・マーズさんがラム愛好者の3人と共同で造りだしたパナマ産のプレミアムラムで、濾過を繰り返したクリアな味の「ホワイト」と、チョコの香る独特な味わいの「カカオ」の2種類があり、現在はアメリカのみで売られており、2018年から日本でも販売される。それに先駆けて、銀座ロフトで5種類のカクテル(800円から900円)を提供し、ボトル(3240円と3564円)を先行販売する。

ブルーノ・マーズさん。

ウイキペディアによると、「ラム酒」とは西インド諸島が原産地と考えられている、サトウキビの廃糖蜜、または絞り汁を原料として造られる蒸留酒で、サトウキビに含まれるショ糖を酵母でアルコール発酵させてエタノールに変えた後、蒸留、熟成して造られる。

アルコール発酵原料の点では、一般的なラム酒(インダストリアル・ラム)は砂糖を製造する際の副産物である廃糖蜜(モラセス)のみを使用する。蒸留後の熟成に関しては、ラムは基本的にオークの酒樽に入れて熟成される。ラム酒はそのまま、あるいはカクテルベースとして飲用に用いられる以外に、ケーキ、タルトなど焼き菓子の風味づけにも多用され、レーズンをラムに漬け込んだラムレーズンの形で用いられることも多い。また、アンゴスチュラ・ビターズのように、ラムに他の成分を浸出させたリキュールの製造原料としても用いられる。

ラム酒発祥の地とされるカリブ海の島々にはサトウキビは自生していないため、1492年にヨーロッパ人のアメリカ海域への到着以降にヨーロッパ人がこの海域にサトウキビを持ち込んだところ、気候が合ったため、カリブ海の島々はサトウキビの一大生産地となり、17世紀にはラム酒が存在していたと考えられている。

その後、ジャマイカを中心に砂糖プランテーションが拡大し、モラセスから造られるラム酒の蒸留業も盛んになった。これには砂糖、銃、奴隷の三角貿易も強い影響を与えている。つまり、西インド諸島でモラセスを船に積み込み、アメリカに運び、アメリカでラム酒を製造し、船でアフリカへ運んで、アフリカでラム酒で黒人の購入代金を支払い、黒人を奴隷として西インド諸島に運び、サトウキビ栽培の労働力とした。この三角貿易は奴隷貿易が廃止される1808年まで続いた。

1740年に英国海軍は水兵に士気を鼓舞したり、娯楽のためにラム酒を支給し、このラムの支給は1970年まで続いた。このため、ラム酒は航海や海の男のイメージを強くした。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのヒットにより、英国ではラム酒が売れ、バーでもモヒート、ピニャ・コラーダ、マイタイ、キューバ・リブレといったラムベースのカクテルが好まれ、3作目となる「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」が公開された2007年には、ダーク・ラム消費量が前年比31%増となり、英国のテスコではゴールデンラムの売り上げが前年比65%増になったという。

ラム酒の造り方については、発酵させてできた醸造酒を蒸留し、エタノールの濃度を高めてから熟成させる工程は共通だが、主に原料によってインダストリアル製法とアグリコール製法に分類される。インダストリアル製法は、サトウキビから砂糖を精製する際の副産物であるモラセスを原料として作られるもので、この製法で作られたラム酒が、世界的にはラム酒の総生産量の約97%から98%を占める。

モラセスを貯蔵しておくと、好きな時に醸造を開始することが可能なため、サトウキビの収穫時期に拠らず通年でラム酒の原料となる醸造酒の製造開始が可能であり、できあがった醸造酒を次の蒸留工程へと送ることで、年中ラム酒を製造できる。

アグリコール製法は、サトウキビの搾り汁から砂糖を精製せずに、搾り汁を直接、原料として醸造酒を造るもので、インダストリアル製法より新しく、世界的にもラム酒の総生産量の約3%ほどしかない。また、サトウキビは刈り取った瞬間から加水分解やバクテリア発酵が始まるため、栽培地の近くでないとこの製法は行えず、収穫時期以外はラム酒の原料となる醸造酒の製造を開始できない。

11日から15日まで12時から19時までオープニングイベントとして、アーティストでマンガ集団「マッシュコミックス(mashcomix)」のメンバー、ホガリ(Hogalee)さんのマスキングテープによるライブアートを行う。スペシャルバーの横、高さ3メートル、横6メートルの壁面にビッグサイズのボードにブルーノ・マーズさんの楽曲「ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー(Just The Way You Are)」をイメージした世界観を描く。

営業時間は16時から19時。