スバル座「花筐」初日、窪塚俊介、矢作穂香ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2017年12月12日】映画配給会社の新日本映画社(渋谷区南平台町4-8、南平台アジアマンション)は12月16日から有楽町スバル座(千代田区有楽町1-10-1、有楽町ビル、03-3212-2826)で一般公開する「花筐 HANAGATAMI」の初日に、窪塚俊介さん、満島真之介さん、矢作穂香さんらによる舞台あいさつを開く。

12月16日から一般公開される「花筐 HANAGATAMI」((C)唐津映画製作委員会/PSC 2017)。

16日10時の回上映終了後に、監督の大林宣彦(おおばやし・のぶひこ)さんをはじめ、主人公の少年「榊山俊彦(僕)」役の窪塚俊介(くぼづか・しゅんすけ)さん、榊山俊彦の友人「鵜飼」役の満島真之介(みつしま・しんのすけ)さん、榊山俊彦の従妹「江馬美那」役の矢作穂香(やはぎ・ほのか)さん。

榊山俊彦の友人「あきね」役の山崎紘菜(やまざき・ひろな)さん、榊山俊彦の友人「千歳」役の門脇麦(かどわき・むぎ)さん、榊山俊彦の伯母「江馬圭子」役の常盤貴子(ときわ・たかこ)さん、「山内教授」役の村田雄浩(むらた・たけひろ)さんが舞台に登場してあいさつする。

「花筐」は作家の檀一雄(だん・かずお、1912-1976)の短編小説「花筐」(1937年)が原作で、監督の大林宣彦さんが1977年のデビュー作「HOUSE ハウス」より以前に書き上げていた「幻の脚本」といわれる作品を映画化したもので、「この空の花-長岡花火物語」(2012年4月)、「野のなななのか」(2014年5月)に続く戦争3部作の最終章として撮り上げた青春群像劇となっている。

物語は1941年春、佐賀県唐津市の叔母のもとに身を寄せている17歳の俊彦がアポロ神のような鵜飼、虚無僧のような吉良(長塚圭史=ながつか・けいし=さん)、お調子者の阿蘇(柄本時生=えもと・ときお=さん)ら個性豊かな学友たちと共に「勇気を試す冒険」に興じる日々を送っていたところからはじまる。

肺病を患う従妹・美那に思いを寄せる俊彦だったが、その一方で女友達のあきねや千歳と青春を謳歌している。そんな彼らの日常は、いつしか恐ろしい戦争の渦に飲み込まれていく。

ウイキペディアなどによると、大林宣彦さんは1938年広島県尾道市生まれ、1956年に成城大学文芸学部芸術コース映画科に入学、在学中から8ミリで作品を発表、1957年に福永武彦(ふくなが・たけひこ、1918-1979)の詩集を映画化した「青春・雲」を発表、1958年に2作目「絵の中の少女」のヒロイン役で後に妻となる大林恭子(おおばやし・きょうこ)さんを起用した。

1960年に大学を中退、1963年に16ミリ作品「喰べた人」でベルギー国際実験映画祭で審査員特別賞、「尾道」、「中山道」や「コンプレックス(Complexe)=微熱の玻璃(はり)あるいは悲しい饒舌(じょうぜつ)ワルツに乗って 葬列(そうれつ)の散歩道」や日本のカルト映画の草分け「エモーション(EMOTION)=伝説の午後=いつか見たドラキュラ」などが注目される。

1964年に開館した新宿紀伊國屋ホールの開館イベントとして「60秒フィルムフェスティバル」が企画され、「コンプレックス(Complexe)=微熱の玻璃あるいは悲しい饒舌ワルツに乗って 葬列の散歩道」が上映され、これを観た電通のプロデューサーに誘われ、1960年代からテレビコマーシャル(CM)にCMディレクターとして関わった。

チャールズ・ブロンソン(Charles Bronson、1921-2003)の「マンダム」(旧社名は丹頂)をはじめ、「ホンダ・ロードパル」のソフィア・ローレン(Sophia Loren)さん、「カネカ・フォンテーヌ」や「ラックス化粧品」のカトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)さん、「レナウン・シンプルライフ」のリンゴ・スター(Ringo Starr)さん、「AGF・マキシムコーヒー」のカーク・ダグラス(Kirk Douglas)さんらを起用し、海外スター起用のCMの先駆けとなった。

また、高沢順子(たかざわ・じゅんこ)さんの「お魚になったわたし」、山口百恵(やまぐち・ももえ)さんと三浦友和(みうら・ともかず)さんのコンビ「グリコアーモンドチョコレート」、高峰三枝子(たかみね・みえこ、1918-1990)と上原謙(うえはら・けん、1909-1991)コンビの「国鉄フルムーン」、森繁久弥(もりしげ・ひさや、1913-2009)の「国鉄新幹線」をはじめ、「レナウン・ワンサカ娘」、「カルピス」など10年間で制作したテレビCMは2000本を越えている。

1977年に映画「ハウス(HOUSE)」で商業映画監督としてデビュー、ブルーリボン賞新人賞を受賞、同年に2作目「ブラック・ジャック 瞳の中の訪問者」を監督、1978年に「ふりむけば愛」を監督し、1979年に「天使を誘惑」をプロデュースした。1982年に尾道を舞台とした「転校生」を発表、「時をかける少女」と「さびしんぼう」を合わせて「尾道三部作」と呼ばれる。大林作品で尾道ロケを行った作品は、この3作以外にもあるが、この3部作は、脚本をすべて剣持亘(けんもつ・わたる、1946-2003)が執筆し、中高生を主人公にしたSFファンタジーであるなど共通項が多い。

1作ごとに異なる実験が行っており、2004年に紫綬褒章を受章、2009年に旭日小綬章を受章した。受章理由は「長年にわたる実験的で独自の映画作りに」と伝えられたという。2006年から尚美学園大学大学院芸術情報研究科教授、2007年から倉敷芸術科学大学芸術学部メディア映像学科客員教授を務めている。妻は映画プロデューサーの大林恭子さん、長女の大林千ぐみ(ちぐみ)さんは「映画感想家」。

チケットは16日当日劇場オープン時から発売する。料金は一般1800円、大学生1500円、高校生以下3歳まで、障がい者1000円、シニア1100円。

コメントは受け付けていません。