国際フォーラムで正月和フェス、生け花など体験等、上妻宏光ら公演も

【銀座新聞ニュース=2017年12月29日】国際国際コンベンションセンターの東京国際フォーラム(千代田区丸の内3-5-1、03-5221-9000)は2018年1月2日と3日の2日間、ホールEを中心に「J-CULTURE FEST/にっぽん・和心・初詣」を開く。

東京国際フォーラムで1月2日と3日の2日間、開かれる「J-カルチャーフェスト(CULTURE FEST)/にっぽん・和心・初詣」で行われる餅つき。

「伝統と革新」をコンセプトに、音楽や舞など日本を代表する音楽家などの公演(有料)や、正月行事を中心に日本文化を体感できるイベントで、東京国際フォーラムの開館20周年記念事業として2017年1月に初めて開き、2018年が2回目となる。

今回は雑煮の食べくらべ、老舗の技や名品、正月の日本文化を体験、発見、味わえる「正月テーマパーク」となる。「正月テーマパーク」となるのはホールEで、お正月フードとして1日4回、餅つきパフォーマンスとつきたての餅をふるまう。餅つきにはゲストとして相撲力士も登場する。オープニング前にふるまい酒を配る。

また、1715(正徳5)年に創業した京料理「伊勢長」が日本各地の雑煮を用意し、帝国ホテルによる洋風雑煮も提供する(雑煮は1000円から1100円)。

2日に開かれるちびっこ相撲(過去の風景)。

さらに、神社までの参道をイメージした縁日広場を設置し、輪投げや射的、金塊落とし、スーパーボールすくいなどの遊びを体験できる。2日にはちびっこ相撲も開く。さらに、「書き初め」や「凧(たこ)」、日本の伝統菓子「和菓子」や「茶道」、日本独自の植栽「盆栽」や「生け花」、古典芸能の「三味線」、「鼓」、「能」のワークショップや着付け体験を実施する。画面に表示されるデータの中から好きな衣装を着装できる「VR(バーチャルフィッティング)」も体験できる。

体験エリア(原則有料)としては、いけばなのワークショップ、着付け体験、天然香料のワークショップ、お茶体験コーナー、茶会体験ワークショップ、三味線ワークショップ、書道ワークショップ(無料)、扇子ワークショップ、凧つくり、鼓体験、能楽体験ワークショップ、盆栽ワークショップ、水引ワークショップ、和菓子つくり体験などがある。

2日に公演される「上妻宏光コンサート-和心伝心-其ノ四-若き和の賢者達」の出演者。

そのほか、陶器、陶磁器、漆器やオリジナル工芸品、浮世絵の装飾、ファッション小物などを展示販売する。また、力士が着用する着物やまわしなども展示する。きき酒(500円から)、日本酒の量り売り、試飲なども実施する。

2日の正月テーマパーク内で行われるE2でのオープニングセレモニーには、子役の鈴木福(すずき・ふく)くんが登場する。

特別有料プログラムとして、2日15時からホールCで「上妻宏光(あがつま・ひろみつ)コンサート-和心伝心-其ノ四-若き和の賢者達」を開く。上妻宏光さんのほかに、歌手の中孝介(あたり・こうすけ)さん、朝倉(あさくら)さやさん、和太鼓音楽集団の「大江戸助六太鼓」、和太鼓奏者の大塚宝(おおつか・たから)さん、篠笛奏者の佐藤和哉(さとう・かずや)さん、尺八奏者の藤原道山(ふじわら・どうざん)さん、金春流能楽師の山井綱雄(やまい・つなお)さんが出演する。

2日12時から13時10分までホールB5で「ニンジャ(NINJA)ー心・技・体」を開く。出演するのは魔術師の藤山大樹(ふじやま・たいじゅ)さん、青森大学と青森山田高校男子新体操部出身の12人で構成されているストリートダンスと男子新体操のユニット「ブルー・トウキョウ(BLUE TOKYO)」。

1月6日から21日まで東京ドームシティで公演されるミュージカル「忍たま乱太郎」第9弾に出演する、吉田翔吾(よしだ・しょうご)さんらの「忍術学園」と、高橋光(たかはし・ひかる)さんらの「ドクタケ忍者隊」、黒田朋樹(くろだ・ともき)さんと黒田昌樹(くろだ・まさき)さんの双子アクションユニット「ツインズドラゴン」で、MCは二ツ目の講談師、神田松之丞(かんだ・まつのじょう)さんが務める。料金は4000円。

2日と3日の13時40分から14時40分までホールB7で「野村万斎(のむら・まんさい)×真鍋大度(まなべ・だいと)三番叟フォーム(FORM)2」を開く。「伝統と現代の融合」をテーマに、総合演出は野村万斎さんが手がけ、映像演出は真鍋大度さんが担当している。また、終了後の「アフタートーク」に野村万斎さんが登場する。料金は5000円。

3日11時30分と15時からホールB5で「新春フォーラム寄席」を開く。午前の回は真打の林家たい平(はやしや・たいへい)さん、真打の桃月庵白酒(とうげつあん・はくしゅ)さん、真打の春風亭百栄(しゅんぷうてい・ももえ)さん、二ツ目の講談師、神田松之丞さん、紙切り芸人の林家正楽(はやしや・しょうらく)さん、太神楽曲芸の翁家喜楽・喜乃(おきなや・きらく・きの)さんが出演する。

午後の回は真打の柳家三三(やなぎや・さんざ)さん、真打の三遊亭万橘(さんゆうてい・まんきつ)さん、真打の林家たけ平(はやしや・たけへい)さん、二ツ目の春風亭昇々(しゅんぷうてい・しょうしょう)さん、林家正楽さん、翁家喜楽さん、喜乃さんが出演する。料金は3000円。

3日16時からホールCで「東儀秀樹 源氏物語音楽絵巻-儚(はかな)き夢幻」を開く。「源氏物語」の無常感あふれる儚く美しい物語世界を東儀秀樹さんの雅楽と舞、バイオリン奏者の古沢厳(ふるさわ・いわお)さんとピアノ奏者の塩谷哲(しおのや・さとる)さんが奏でる音楽、女優の花総(はなふさ)まりさんの語りと歌、尾上流舞踊家の尾上菊之丞(おのえ・きくのじょう)さんの舞踊により表現する。料金は5000円。

また、2日から15日までロビーギャラリーで十二単着装実演や時代衣裳着付けが楽しめる「宮廷文化・今昔物語」を開く。明治改元(1868年)から150年の節目にあたる2018年に、宮廷文化の資料を特別展示し、1912(明治45)年7月30日に即位した大正天皇(たいしょうてんのう、1879-1926)が1915(大正4)年に京都御所で行った即位の礼の模型、等身大装束、宮廷料理なども展示し、平安時代の「源氏物語」の六條院を具現化し、十二単着装実演や時代衣裳着付け体験(2、3日のみ)も行う。

2日から6日までガラス棟1階で特別展「江戸とお城」を開く。265年間続いた江戸時代と江戸城を、ヨーロッパの城と比較し、その変遷や全国の再建運動を通して展示する。

時間は11時から18時(宮廷文化・今昔物語は10時から20時まで)。有料公演を除いて入場は無料。

注:「野村万斎」の「万」、「三遊亭万橘」の「万」、「古沢厳」の「沢」と「厳」、「花総まり」の「総」はいずれも正しくは旧漢字です。名詞は原則として現代漢字(常用漢字)を使用しています。