丸善丸の内で赤平浩一、健二兄弟「油彩画」展

【銀座新聞ニュース=2018年1月11日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ、03-5288-8881)は1月12日から18日まで4階ギャラリーで赤平浩一と赤平健二さんによる「油彩画展-静と動の世界」を開く。

丸善・丸の内本店で1月12日から18日まで開かれる「油彩画展-静と動の世界」に展示される赤平浩一の「霊峰富士」。

風景画を描く画家で、世界各国で靴磨きをしながら描いた赤平浩一(あかひら・こういち、1943-2016)と、その実弟で画家の赤平健二(あかひら・けんじ)さんが初めて開く兄弟展だ。赤平浩一は生涯に渡り日本の原風景を探求し、独自な「静寂」の世界に到達した。一方、赤平健二さんは今回、パリ、カンヌ、ベニス、フィレンツェなどに取材し、豊潤な色彩と奔放なタッチで流動する風の音や潮の匂いを表現している。

赤平浩一は1943年茨城県笠間市生まれ、太平洋美術学校を卒業、1963年に太平洋展(上野都美術館)に出品、1967年に個展を開き、ヨーロッパに6カ月間留学、1968年にアメリカとメキシコに留学、靴磨きをしながら絵を描き、1971年に再度、アメリカに留学、1975年に西武百貨店池袋本店で個展、1987年に長谷川画廊で個展、1991年にオーストラリアに個展、2006年に丸善・丸の内本店で個展、2009年から2011年まで長谷川画廊で個展を開いている。2016年1月14日23時20分ごろに自ら運転する軽ワゴン車で対向車線にはみ出し、道路のコンクリート製電柱に衝突し、全身を強く打ち死亡した。

同じく出品される赤平健二さんの「マントンの光」。

赤平健二さんは1950年茨城県笠間市生まれ、1968年に尚美音楽大学フルート科に入学、その後、フルート・アルトサックス奏者として活動、1976年に明治大学法学部を卒業、1978年に早稲田大学第二文学部美術科を卒業、同年に武蔵野美術短期大学に入学、同大が「静止画」を買い上げ、光風会展に入選(以後毎回出品)、早稲田大学で個展を開き、同年に光風会絵画研究所に入学した。

1979年に文化庁国内研究員候補となり、第一勧業銀行舟橋支店で個展、1980年に熊谷県民センターに作品を寄贈、1983年に光風会展で奨励賞、その後、百貨店などで個展を開き、2000年に東京都北区美術展で優秀賞、2008年にドバイで個展、2009年に第39回双樹展に招待出品し三浦千三賞を受賞した。

開場時間は9時から21時(最終日は17時)。入場は無料。