カツラダが八重洲で伊製超小型EV「BIRO」説明会

【銀座新聞ニュース=2018年1月29日】自動車の輸入販売会社、カツラダモータース(兵庫県西宮市甲子園口4-22-28、0798-67-5506)が運営するビロジャパン(BIRO JAPAN)は2月3日14時からTKP東京駅日本橋カンファレンスセンター(中央区八重洲1-2-16)でイタリア製の超小型電気自動車「BIRO」の説明会を開く。

イタリア製の超小型電気自動車「BIRO」。1台の乗用車スペースに4台分が置けるサイズで、車庫証明や車検も不要という自転車並みの気軽さ。

「ビロ(BIRO)」はイタリアのエストリマ(Estrima)社が開発、製造する電気自動車で、バッテリーがリチウムイオン電池で、約3時間の充電で約55キロ走れる。大きさは全長174センチ、全幅103センチ、全高156センチ、重さはバッテリーを除くと245キロで、最高時速は毎時45キロが出せる。2000ccクラスの乗用車1台分のスペースに「ビロ」は4台分駐車できる。日本では道路交通法令における「ミニカー」扱いとなる。このため、イタリアでは2人乗りだが、日本では1人乗りになる。

キーはなく、専門のカードによって稼働する。バッテリーは固定式(100キロまで走行)と取り外し可能タイプ(50キロまで走行)があり、取りはずせると、家庭用コンセントで充電できる。走行距離あたりの費用は1キロあたり約1.5円としている。また、エアコンは搭載してないが、USBポートから電源をとり、扇風機を使うことも可能となっている。価格は125万円(サイドドアなし)からと150万円(サイドドアあり)からがある。ただし、受注生産なので、注文から納入まで5カ月かかる。任意保険はファミリーバイク特約の対象となる。

「ミニカー」は道路交通法令において総排気量20ccを超え50cc以下、または定格出力0.25キロワットを超え0.6キロワット以下の原動機を有する普通自動車のことで、原動機付自転車と軽自動車の間の区分となる。道路運送車両法においては自動車でなく原動機付自転車として扱われ、運転には普通自動車以上の運転免許が必要となっている。二段階右折、ヘルメット、シートベルトの着用義務や車検、車庫証明、取得税、重量税が不要だが(自動車税が3700円)、路上駐車は道路交通法によって駐車違反に問われる。

道路交通法及び同法施行令によって、乗車人員は1人、積載量は30キロ以下に制限されるが、法定速度は60キロとなっている。

一方で、この大きさの原動機が付いた車両は、道路運送車両法上は同法施行規則によって「原動機付自転車」の扱いとなり、「道路運送車両の保安基準」の中の「第3章 原動機付自転車の保安基準」が適用されるため、大きさは「長さ2.5メートル、幅1.3メートル、高さ2メートルを超えてはならない」が、同法上は「自動車」ではないので、シートベルトの設置義務や車検はない。ただ、ミニカーは原動機付自転車なので、自動車専用道路と高速自動車国道を走行することができない。

今回の説明会は輸入元のカツラダモータースが販売代理店「ビロフレンズ」と整備工場「ビロガレージ」と共同で開くもので、今までになかった公式サポーター活用の新たな販売形態に挑む一環としている。

エストリマは2009年6月から「ビロ」の生産を始め、2015年までにヨーロッパでは1800台を販売している。日本ではカツラダモータースが2017年4月に大阪府大阪市に「ビロストア大阪(BIRO STORE Osaka)」をオープンして販売している。

希望者はウエブ(https://www.birojapan.com/briefing)から申し込む。参加費は無料。