サニーヘルス、甘酒、粕床等酒粕が健康や美容に効果

【銀座新聞ニュース=2018年2月3日】健康食品、美容商品、化粧品などの販売会社、サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、03-6701-3000)はこのほど、レポート「お酒の搾りかす「酒粕」はダイエット成分の宝庫!」を発表した。

酒粕は日本酒の製造工程で出る酒の搾りかすで、古くから甘酒や漬物などに利用されており、「かす」といっても栄養成分を豊富に含んでおり、体に有用な作用があるので、ダイエット、美容などに役立てたい。

発酵食品や酵素が注目されている近年、日本のスーパーフードともいえる「酒粕(さけかす)」には、美容とダイエットに効果的な成分が含まれている。現代の家庭では常食されることは少ないが、スーパーなどで簡単に手に入り、賞味期限も比較的長いので、常備して日常的に取り入れたい食品としている。

酒粕は日本酒の製造工程で出るお酒の搾(しぼ)りかすのことで、古くから甘酒や漬物などに利用されてきた。「かす」といっても栄養成分をひじょうに豊富に含んでおり、体に有用なさまざまな作用があることもわかっている。

「レジスタントプロテイン」は、体内の消化酵素で分解されにくく、タンパク質でありながら食物繊維のような機能を持った成分をいうが、酒粕以外でレジスタントプロテインが含まれている食品は、そばや大豆、高野豆腐などがある。

レジスタントプロテインは胃で消化されず、腸内の脂肪を吸着して排泄する働きがあると考えられており、あるテレビ番組で試みた酒粕を3週間摂取し続けるという実験を行ったところ、便通の改善やLDLコレステルール値(悪玉コレステロール)が低下したという結果が出ている。他の研究でも、食後中性脂肪上昇が抑制されるという報告があり、生活習慣病のケアや肥満予防にも役立つとされている。

また、酒粕にはビタミンB1、B2、B6、葉酸などのビタミンB群各種が豊富に含まれており、ビタミンB1、B2、B6は糖質、脂質、タンパク質などのエネルギー代謝に必須で、成長や再生を助け、肌荒れを防ぐ作用や、神経、筋肉の働きを正常に保つ作用がある。葉酸は造血に必要で、不足すると貧血になるほか胎児の成長にひじょうに重要な栄養素とされている。

酒粕に含まれるビタミンB群や酵素を摂取することによる内側からの美肌効果があるだけでなく、直接肌に塗ることでも美白や保湿などの効果が得られる。アルブチン、コウジ酸、フェルラ酸などスキンケアにも用いられる有効成分が含まれており、抗酸化作用やメラニン色素を抑制する効果がある。一般に酒造で働く人の手がきれいだといわれるのは、これらの成分が作用しているためと考えられており、酒粕を精製水で溶くだけで簡単なパックをつくることができる。

酒粕500円玉大の塊に、その半量程度の精製水をよく混ぜてペースト状にして、顔や手に塗るだけでよく、酒粕の種類や好みの固さにより、水の量は調整する。また、10分から15分後に洗い流すようにする。アルコールで赤くなる人は、混ぜてから電子レンジで加熱するか、火にかけてアルコールを飛ばしてから使用すると防げる。

酒粕を食事に取り入れる場合、味噌汁や豚汁に入れるだけでも十分で、粕汁にするなら味噌ではなくしょう油、塩で味を調えるようにする。その他、毎日の食生活に使える簡単な酒粕レシピを載せている。

酒粕甘酒の作り方(4、5杯分)は酒粕100グラム、水1000CC、砂糖60グラム、塩をひとつまみ用意する。

1)鍋に水を入れて沸騰したら火を止め、一口大にちぎった酒粕を入れて10分放置する、2)酒粕が柔らかくなったら中火にかけて溶かす、3)沸騰したら砂糖と塩を入れ、ひと煮立ちさせたら火を止めて完成する。

肉や魚、野菜、チーズなどなんでも漬けられる粕床(かすどこ)の作り方は酒粕100グラム、焼酎(甲種)50グラムを用意する。1)酒粕と焼酎を鍋に入れ、熱いお風呂程度に温める、2)よく混ぜてペースト状になれば粕床が完成する。

肉や魚の水分をよく切り、24時間ほど常温で漬けこんで、キッチンペーパーなどで軽く拭ってから調理する。野菜の場合は茹でてから漬ける。漬けた後に調理するのであればアルコール分は飛びが、野菜やチーズは漬けて加熱せずに食べるので、子どもやアルコールが苦手な人は食べないようにする。また、粕床は冷蔵庫などの低温状態だと酵素が活発に働かないので、20度から25度の室温で保存する。

粕床は常温でも半年ほど繰り返し使用できるが、酸っぱい匂いがしたら悪くなっているサインなので交換する。また、生の肉や魚と、そのまま食べる野菜などの食材とは、別々に漬けるようにする。

今回のまとめとして酒粕は加熱しても、そのほとんどの健康成分が失われないので、日本の「スーパーフード」といえる酒粕をぜひとも活用してほしいとしている。

「kurand」によると、酒粕に入っている「アルブチン」はシミやニキビに効く美白成分の誘導体で、「コウジ酸」はシワやくすみに効き、これも美白効果があり、抗酸化作用の高い「フェルラ酸」はアンチエイジング効果が期待できるとしている。

また、酒粕にはインシュリンに似た効果もあり、糖尿病予防やダイエット効果もあり、食物繊維も含まれているので便秘解消にも効果的で、がん予防やアレルギー体質の改善、骨粗しょう症にも効果があるとされている。

酒粕100グラムの中には、タンパク質が約15グラム含まれており、これは納豆100グラム、牛肉80グラム分に相当するし、1日に必要な量のタンパク質が約5分の1含まれている(一般男性で1日70グラムのタンパク質を必要とされている場合)。これは白米なら1キロ必要とする計算になる。

さらに、ビタミンB1はリンゴ3つ分、ビタミンB2は牛乳約173グラムに相当する量があり、ビタミンB1は「精神的ビタミン」とも呼ばれ、酒粕は心を落ち着かせるのにも役立ち、B2は目の疲れを癒すといわれている。このほか、ビタミンB群に入るニコチン酸が多く含まれ、ニコチン酸は頭痛、凍傷などによいとされている。

アミノ酸も白米に比べて500倍以上も含まれ、体をつくる良質なタンパク質「必須アミノ酸」も9種類が入っている。また、酵素が消化、吸収を助け、便秘解消にもなる。