丸善日本橋で万年筆展、セーラー限定品等、パーカー130年記念品も

【銀座新聞ニュース=2018年3月5日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は3月7日から13日まで1階と地下1階などで「第9回世界の万年筆展展示即売会 万年筆と過ごす時間」を開く。

丸善・日本橋店で3月7日から13日まで開かれる「第9回世界の万年筆展展示即売会 万年筆と過ごす時間」のフライヤーで、限定品が紹介されている。

丸善・日本橋店が2007年に全面改装し、3周年を記念して2010年から開いているイベントで、世界各国の名前の知られているブランド22社から国内の手づくり万年筆まで世界の万年筆を展示販売する。また、ペンクリニックや万年筆組立て教室などのイベントも開く。

希少万年筆として出品されるのは、セーラー万年筆(江東区毛利2-10-18、03-3846-2651)が金属軸で仕上げた今回オリジナル第3弾の「キングプロフィット AL グリーンキール」(税込10万8000円、20本限定)、ペン先が21金、字幅がM(中字)、B(太字)。

パイロットコーポレーション(中央区京橋2-6-21、03-3538-3700)が漆塗り万年筆に使われているベスト型をベースに、プレーンなタイプに仕上げた、ベスト型第2弾で、今回は薄紅色の漆をかけ、気品をまとわせた「ベスト型漆塗り万年筆 牡丹」(6万4800円、80本限定)で、ペン先は18金、字幅がF(細字)、M(中字)、B(太字)、BB(極太字)。

プラチナ万年筆(台東区東上野2-5-10)の子会社、中屋万年筆(台東区東上野2-5-16、岩原ビル2階)が定番のポータブルに、日本橋の両側に立つ「獅子像」をイメージし、天冠に鎮座させた今回のオリジナル万年筆で、獅子には「羅針」をイメージした羅針盤を持たせた「ポータブル碧溜(へきため)廻り止め万年筆 獅子」(10万8000円、20本限定)で、ペン先が14金、字幅がUEF(超極細)、EF(極細)、F、SF(細軟)、M、SM(中軟)、B、BBの8種類。

笑暮屋(えぼや、荒川区荒川1-38-6、03-3891-5258)がエボナイトを組み合わせ、夜空に花びらが舞っているかのような仕上がりの「宝珠型エボナイト万年筆 花風」(5万4000円、10本限定)で、ペン先が14金、字幅がF、MF(中細)、M、Bの4種類。

丸善オリジナルインキで、1916(大正5)年から製造販売されている「丸善アテナインキ」の日本橋店限定で、初代日本橋の素材に使用された樹木をイメージした「日本橋 欅(けやき)」(2160円、300個限定、1人3個まで)も出品される。

地下1階では英国の高級筆記具ブランド「パーカー」の創業130周年を記念した「パーカー創業130周年 アニバーサリーフェア」を開く。世界中を旅した創業者ジョージ・S・パーカー(George Safford Parker、1863-1937)の船旅にオマージュを捧げた、パーカーの最高ライン「デュオフォールド特別限定品」(世界限定1300本)を販売する。

期間中、ポップアップショップも登場し、1万800円以上のパーカー製品を購入すると、「オリジナルペンポーチ」をもらえる。また、9日と10日の2日間、「ソネット」を購入すると、無料で名入れ加工をする。名入れサービスは6日より事前予約できる。

そのほか、丸善・日本橋店オリジナル万年筆袋2万1600円(20袋限定、約4万円相当)と1万800円(50袋限定、約2万円相当)は7日9時30分から1階地下鉄側入口で販売する。2万1600円はパイロットの「カスタム カエデ万年筆」のほかに、インクや手入れキット、便せん、封筒、レターオープナーなどが入っている。1万800円はパイロットの「カスタム74万年筆ディーブレッド」のほかに、インク、便せん、ペンシース、書類ケースなどが入っている。

ウイキペディアによると、「万年筆」は1809年にイギリス人がペン軸にインクを貯蔵するペンを発明し、特許を取得したのが最初とされ、1883年にアメリカの保険外交員ルイス・エドソン・ウォーターマン(Lewis Edson Waterman、1837-1901)が、調書にインクの染みを作ってしまい、契約を取り逃がしたことをきっかけとして、毛細管現象を応用したペン芯を発明したことが万年筆の基となった。

万年筆が日本に入ってきたのは1884年で、横浜のバンダイン商会が輸入し、東京日本橋の丸善などで販売された。当時は「針先泉筆」と呼ばれ、「万年筆」と命名したのは、1884年に日本初の国産万年筆を模作した時計商の大野徳三郎(おおの・とくさぶろう、生没年不詳)と言われている。戦前は日本の万年筆製造が盛んで、1940年には世界生産量の50%を日本で生産していたといわれている。

万年筆はペンとともに1960年代頃まで、手紙やはがき、公文書などを書くための筆記具として主流であったが、徐々にボールペンに取って代わられ、1970年代に公文書へのボールペンの使用が可能になり、また水性ボールペンが開発されたことにより、万年筆は事務用、実用筆記具としては利用されなくなっている。

パーカーなどによると、パーカーは1888年にアメリカ人のジョージ・S・パーカーがペンの特許を申請し、アメリカで筆記具の製造をはじめ、1894年にインク漏れを防止するインク供給システム「ラッキー・カーブ」を発明し、2件目の特許を取得、1906年に金とスターリングシルバーを使った「スネークペン」を発売、1914年に戦場の兵士のために作られた、乾燥した固形インクが装着され、水に浸すだけでインクの役割を果たし、すぐに書き出せる「トレンチペン」が誕生し、1918年に売上高が100万ドルを達成した。

1921年にオレンジ色と25年保証の最高ライン「デュオフォールド(Duofold)」が発売され、1931年に3年間で1021回もの実験を経て開発した速乾性インク「クインク(Quink)」が発売され、1933年に「矢羽クリップ」(1957年からブランドの正式なアイコンとなる)を初採用し、当時の一般的なペンの2倍以上のインク容量とインク残量を目で確認できる「バキューマティック」が発売され、社長を引き継いだケネス・パーカー(Kenneth Parker)が1941年に創業51年を記念して「パーカー51」を発売し、1945年5月7日にドイツの降伏文書の調印にドワイト・D・アイゼンハワー(Dwight David Eisenhower、1890-1969)が「パーカー51」を使用した。

1954年にパーカー初のボールペン「ジョッター」が発売され、初年度に350万本を販売し、1962年に英王室から「ロイヤルワラント(王室御用達)」の称号を授かり、パーカーが英王室御用達となる。1987年にスターリングシルバーを使った4つの「パーカー75」モデルがカスタムメイドで登場し、12月8日に中距離核戦力全廃条約への調印の際に、アメリカ大統領のロナルド・レーガン(Ronald Wilson Reagan、1911-2004)と旧ソ連書記長のミハイル・ゴルバチョフ(Mikhail Sergeevich Gorbachev、1931年生まれ)さんが「パーカー75」を使用した。

1987年に英国資本が入り、本部を英国に移転し、1993年にプロクター・アンド・ギャンブル傘下のジレット社が買収し、2000年にニューウェル・ラバーメイド・グループのオフィス用具部門のサンフォードの傘下になり、2009年に英国工場が閉鎖され、生産拠点がフランスとなっている。

期間中、1階催事フロアでは7日から13日の11時から19時まで笑暮屋がエボナイト万年筆を販売する。

7日から11日の11時から19時まで「ユーロボックス」がビンテージ万年筆を販売する。

7日から13日の11時から19時まで「手作り万年筆の大橋堂」(宮城県仙台市青葉区中央3-8-5、新仙台駅前ビル1008、022-266-2332)が手作り万年筆を実演販売する。

8日から10日の11時から19時まで「中屋万年筆」が手作り万年筆を実演販売する。

11日から13日の11時から19時(最終日は15時)まで「セーラー万年筆」のインクブレンダーで入社以来30年以上経つ、石丸治(いしまる・おさむ)さんがインクの調合の実演販売をする。1人1色2本(1本は50ミリリットルで2160円)まで販売する。9時30分から予約を受け付ける。

石丸治さんは1953年山口県宇部市生まれ、1976年にセーラー万年筆に入社、天応工場(広島県呉市)研究科に配属され、2005年にインクブレンダーとして全国で「インク工房」を始めている。

7日の11時から19時まで「パイロットコーポレーション」が万年筆筆圧測定を行う。

地下1階では、7日と8日の11時から19時まで「パイロットコーポレーション」のペンドクターによるペンクリニックを行う。9時30分から予約を受け付ける。

9日から11日の11時から19時まで「サンライズ貿易」(千代田区岩本町2-13-6、03-5833-7701)のペンドクターの宍倉潔子(ししくら・きよこ)さんがペンクリニックを開く。9時30分から予約を受け付ける。

12日と13日の11時から19時まで「パイロットコーポレーション」が万年筆組立教室を開く。参加費は税込540円。整理券を9時30分から配布する。

開場時間は9時30分から20時30分まで。

コメントは受け付けていません。