第一ホテル東京各店で創業80年記念ディナー、特別メニューで

【銀座新聞ニュース=2018年2月27日】関西の私鉄第2位の阪急阪神ホールディングス(大阪府大阪市北区芝田1-16-1)傘下の阪急阪神ホテルズ(大阪府大阪市北区芝田1-1-35)が運営する第一ホテル東京(港区新橋1-2-6、03-3501-4411)は3月1日から5月13日まで各レストランで「第一ホテル創業80周年記念 レストランディナーフェア」を開く。

第一ホテル東京で3月1日から5月13日まで各レストランで開かれる「第一ホテル創業80周年記念 レストランディナーフェア」で鉄板焼「一徹」のディナー「のじぎく」(1万9380円)。

1938年4月29日に開業した「第一ホテル」時代から2018年に創業80周年を迎えることから、これを記念して、ホテル内の鉄板焼「一徹」(21階)、 ラウンジ「ラウンジ21」(21階)、 寿司「一寿し」(地下1階)、 フレンチ「アンシャンテ」(2階)、 トラットリア「ラ・パランツァ」(第一ホテルアネックス地下1階)の各店で特別メニューを提供する。

「アンシャンテ」では、ディナーコース「リアン-Lien」(サービス料、税込8888円)を提供する。メニューは一口前菜、ホワイトアスパラのブランマンジェ・オマール海老、生うにとキャビアとミモザ風サラダ添え、そら豆と海老のクーリー、グリーンピースのポタージュ、帆立貝のポワレとクリスピーなパンチェッタ添え、詰め物をした小ヤリイカと花ズッキーニ・トマトソース、うずらのピティビエ風パイ包み焼き、フォアグラとトリュフ風味で、それにパン、デザート(イチゴのスープに浮かべたフロマージュブランのムース)、コーヒーがつく。

同じく「ラウンジ21」のディナー「キャトルヴァン」(8000円)。

「一徹」ではA5ランクの神戸ビーフを使用したディナー「のじぎく」(1万9380円)を提供する。メニューは先付、旬の焼き野菜盛合せ、鉄板で作りあげる神戸ビーフの関西風すきやき、彩りサラダ、神戸ビーフフィレ&ロースステーキ(A5ランク)、神戸ビーフ入りガーリックライスで、それに味噌椀、香の物、フルーツ、コーヒーがつく。

「ラウンジ21」ではフォアグラや国産牛などを使ったディナーコース「キャトルヴァン」(8000円)を提供する。メニューはフォアグラのポワレ、アボカドとブリオッシュのグラタン添え、ビーフコンソメスーププランタニエール、宮城県産ほたて貝のポワレとオマール海老、アンチョビ風味のクリームソース、国産牛ロース肉のグリル粒マスタード入りマデラソースで、それにパン、日替わりのデザート、コーヒーがつく。

「一寿し」では1日8人限定で好みのネタから16貫選べる握り寿司「八重桜」(8000円)を提供する。メニューは好みの握り寿し16貫で、同一種類のネタは2貫までで、それに椀と水菓子がつく。

「ラ・パランツァ」では8種類の前菜からはじまる記念イタリアンディナーコース「スペシャルディナーコース」(8000円)で、メニューは8種類の前菜を盛合せたアンティパスト・ミスト、釜揚げ桜海老と春野菜・カラスミのタリオリーニ、本日のお魚のペルシヤードとタケノコのクレマ・カポナータを詰めた花ズッキーニを添えて、骨付き仔羊ロース肉のロースト・フォアグラとカチョカヴァッロチーズのソテー添え・春のキノコモリーユ茸(だけ)のソースと共に、よもぎパンナコッタと塩キャラメルジェラート添え、または本日のドルチェで、それとフォカッチャとコーヒーがつく。

ウイキペディアなどによると、株式会社第一ホテルは阪急東宝グループ総帥の小林一三(こばやし・いちぞう、1873-1957)によって1937年1月に設立され、皇紀2600年(1940年)に東京で開かれる予定だった第12回東京オリンピック大会のため、1937年1月に着工され、清水組(現清水建設)が建設、地上8階、地下1階の「第一ホテル」(後に新橋第一ホテル、現第一ホテル東京)が1938年4月29日に竣工し、当時626室の規模は「東洋一の客室数」と称された。

大東亜戦争後の1945年9月8日に連合国軍最高司令官(GHQ)総司令部に接収され、占領軍の高級将校らの宿舎として使用され、1946年に極東国際軍事裁判におけるアメリカ人弁護人らの宿泊にも利用された。1952年のサンフランシスコ講和条約の発効から4年経た1956年8月31日に返還され、ホテルとしての営業を再開し、1960年7月に隣接地に新たなホテルを増築開業した。

1938年開業の当初からのホテルが「新橋第一ホテル本館」、新たに完成した建物は「新橋第一ホテル新館」と呼ばれた。1961年に東証2部に上場し(後に1部)、1989年7月に内幸町に完成した東京生命本社ビルに「第一ホテルアネックス」(170室)が開業し、新橋第一ホテル本館が閉鎖され、1992年12月に新橋第一ホテル新館も閉鎖され、新橋における第一ホテルは54年の歴史に幕を閉じた。

新橋第一ホテル本館跡地に1993年3月、地上21階、地下3階建ての建物が竣工し、4月に「第一ホテル東京」(277室)として再開業した。しかし、第一ホテルは2000年4月に230億円の債務超過となり、5月に会社更生法の適用を申請、事実上倒産した。負債総額は1152億円だった。

7月に会社更生法適用が決定し、阪急電鉄が支援企業に決まり、2001年11月1日付けで完全子会社となった(11月21日をもって第一ホテルの更生手続きは結了)。2002年4月に阪急電鉄傘下の株式会社阪急ホテルズ(当時)に吸収合併され、「株式会社第一阪急ホテルズ」となり、2005年4月に旧株式会社阪急ホテルマネジメント、株式会社第一阪急ホテルズなど6社が合併して「株式会社阪急ホテルマネジメント」に商号変更し、2006年10月に「阪急阪神第一ホテルグループ」とし、2008年4月に「阪急阪神ホテルズ」となり、「第一ホテル」チェーンは「阪急阪神ホテルズ」の事業、ブランドとして存続している。

営業時間は基本的に17時から21時で、詳細は各店に確認。一寿しのみ日曜日、祝日休み。