立川銀座で工房どんぐりが布の「おもちゃと絵本」

【銀座新聞ニュース=2018年3月20日】ブラインドの最大手、立川ブラインド工業(港区三田3-1-12、03-5484-6100)は3月22日から31日まで銀座ショールーム(中央区銀座8-8-15、03-3571-1373)地下1階「タチカワ銀座スペースAtte」で「TOY工房どんぐり」による「春がきた みんなであそうぼう布おもちゃ2018」を開く。

立川ブラインドの銀座ショールームで3月22日から31日まで開かれる「トイ(TOY)工房どんぐり」の「春がきた みんなであそうぼう布おもちゃ2018」に展示される「クラゲ」(イメージ画像)。重症児向けに作られた。

設立35周年を迎える、子どもたちや障害児、障害者のために布おもちゃを手作りしているボランティアグループ「トイ(TOY)工房どんぐり」(世田谷区代田2-20-6、代田ボランティアビューロー内)が2010年から続けているイベントで、見て、触って、遊べる布おもちゃ約50点を展示する。

今回は、自立の手助けをするおもちゃ、苦手な感覚に慣れていくおもちゃ、力の入れ具合を学ぶおもちゃ、感情表現、コミュニケーション力をつけるおもちゃ、重症児向けのおもちゃ、の5つに分類したおもちゃを展示し、すべて手に取って遊べる。

「トイ工房どんぐり」は1983年に東京・世田谷ボランティア協会の代田ボランティアビューロー発足時に、ビューロー事業のひとつとしてスタート、当初は手仕事の好きな女性が障害児のために布遊具を手作りして、おもちゃ図書館などにプレゼントしていた。

当時、障害児の教育の現場や日常の生活の中で、子どもたちの興味を引く教材や遊具が求められていたが、ひとりひとりのニーズに合わせた遊具がなく、学びながら作るという繰り返しで、経験を通じて技術を培(つちか)った。以来、教育の現場、家庭の日常での需要に応えて、最適な教材や遊具を作り続けており、1989年に福祉機器デザインコンペ京都優秀賞、2014年1月には「シチズン・オブ・ザ・イヤー2013」(社会貢献部門)を受賞した。

「トイ工房どんぐり」では布絵本「ももたろう」などを制作している。布絵本は普通の絵本とは違い、パーツを動かしたり、触って楽しめるのが特徴で、破けることもなく、話に合わせてパーツを動かしていくことで、手先の訓練になり、想像力、集中力を養い、物語の理解にも役立つ。こうした布絵本はほかに「おおきなかぶ」や「三びきのこぶた」をはじめ、「おおかみと七ひきのこやぎ」や「はらぺこあおむし」などがある。

開場時間は10時から18時。入場は無料。26日は休み。問い合わせはトイ工房どんぐり(letter@toy-donguri.net、03-3419-4545)まで。