ギャルリー志門で田中良、照山ひさ子ら「壁」展

【銀座新聞ニュース=2018年3月5日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル、03-3541-2511)は3月5日から10日まで田中良さんらによる「壁をめぐるものがたり展」を開いている。

ギャルリー志門で3月10日まで開かれている田中良さん、照山ひさ子さん、林正彦さん、矢板晶一さんの4人による「壁をめぐるものがたり展」のフライヤー。

壁をめぐる作品を手掛ける4人の作家のものがたりで、「物言わぬ壁が美術家の手にかかると雄弁なアート」になるとしている。東京の建物の壁を撮り続ける写真家の田中良(たなか・りょう)さん、画家の照山ひさ子(てるやま・ひさこ)さん、長野県飯田市の赤の土壁「中村壁」を描いている林正彦(はやし・まさひこ)さん、油彩画家で、行動美術協会の絵画部に所属する矢板晶一(やいた・あきかず)さんが出展している。

田中良さんは1939年北海道生まれ、2007年に個展を開き、2015年にもギャラリーヴィヴァンで個展を開いている。

照山ひさ子さんは茨城県生まれ、1989年に新槐樹社(しんかいじゅしゃ)展に初出品し(以後毎年出品) 、東京都知事賞など5回受賞、2001年に女流画家協会展に出品(以後毎年)、2002年に深沢紅子(ふかざわ・こうこ、1903-1993)美術館企画「花を描く展」で岩手朝日テレビ賞(2004年にテレビ岩手賞)、2016年に第70回記念女流画家協会展で岡田節子(おかだ・せつこ、1917-2014)賞、2017年に「イズビ(IZUBI)展」に入選、2018年に新槐樹社展で文部科学大臣賞を受賞している。現在、新槐樹社準委員、日本美術家連盟会員、練馬区美術家協会会員。

林正彦さんは1953年長野県飯田市生まれ、1977年にイタリアにわたり、」1950年代から1960年代のイタリア現代美術を中心に学び、1982年にイタリア・ペルージア美術アカデミーを卒業、1995年に飯田市民ギャラリーで個展を開き、2003年に東京銀座ル・タン選抜展に参加、以降、長野県を中心に個展を開いている。2010年にブルガリアの国際絵画及びミクストメディア・コンペティション2010で最優秀賞を受賞、2011年にメキシコ・チアバス展に参加している。

矢板晶一さんは1966年栃木県生まれ、1992年に多摩美術大学油画科を卒業、在学中の1991年に第46回行動展に初出品(以後毎年出展)し、1992年に第1回天龍川絵画展で入選、1994年に同大学大学院油画科を修了、「芸術による教育の会」に入社し、同年に行動展で奨励賞、初めて個展を開いた。

1995年に行動展で新人賞を受賞、2012年から2014年にギャルリー志門のグループ展「エレメント(ELEMENT)8展」に参加している。現在、行動美術協会会員、「芸術による教育の会」美術教室事業部長を務めている。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。