ノエビア画廊で紫舟「立体書画」展

【銀座新聞ニュース=2018年3月10日】持ち株会社ノエビアホールディングス(兵庫県神戸市中央区港島中町6-13-1)傘下の中堅化粧品メーカー、ノエビア(東京本社・中央区銀座7-6-15、03-5568-0300)の運営するノエビア銀座ギャラリー(中央区銀座7-6-15、ノエビア銀座ビル1階)は3月12日から6月8日まで紫舟さんによる個展「書、立体への挑戦」を開く。

ノエビア銀座ギャラリーで3月12日から6月8日まで開かれる紫舟さんの個展「書、立体への挑戦」のフライヤー。

書家で大阪芸術大学教授の紫舟(ししゅう)さんが「文字に意思を吹き込み、新たな命を与えた作品は唯一無二のもの」(ノエビア)で、今回は書の立体彫刻「翔」をはじめ、江戸時代の画家、伊藤若冲(いとう・じゃくちゅう、1716-1800)や江戸琳派の絵師、鈴木其一(すずき・きいつ、1795-1858)にインスパイアされて描いた絵と文字を融合させた書画、浮世絵の輪郭線を彫刻で立体化した作品など、「書」を平面から解放し、立体へと挑戦した作品を展示する。

ウイキペディアなどによると、紫舟さんは愛媛県四国中央市生まれ、6歳より書道をはじめ、小学生の頃に8段に認定され、大阪外国語大学を卒業、神戸のアパレルメーカーに入社、3年目に退職し、書家に転じ、京都府、奈良県で書の研さんを積み、2001年7月に初めて個展を開き、2003年に奈良にアトリエを構え、2004年11月に東大寺にある東大寺整肢園の壁画を手がけ、2005年に東京に移り、書の作品展の他、テレビ番組や書籍、映画などの題字などを手がけ、2010年にNHK中央放送番組審議委員(2014年まで)などを務めた。

2010年4月より放送されたNHK大河ドラマ「龍馬伝」題字を担当、10月にパシフィコ横浜で開かれた「APEC Japan 2010」の会議ロゴを手がけ、2012年1月、スイス・ダボス会議「JAPAN」ロゴを担当、8月に伊勢神宮第62回「式年遷宮」(2013年10月2日と5日)にあたり、「祝御遷宮」を揮毫して奉納、10月に経産省「クールジャパン(Cool JAPAN)」ロゴを担当した。2011年には東日本大震災復興支援で行われたロックユニット「コンプレックス(Complex)」のライブテーマ「日本一心」の書を手がけた。

2010年に第5回「手島右卿(てしま・ゆうけい、1901-1987)賞」、2012年にフランス「ラバル・ビルチュアル(Laval Virtual)2012」で設計芸術文化賞、2013年にG1新世代「リーダーアワード」を受賞、2014年にフランス国民美術協会(ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール)「日本代表アーティスト」に選ばれ、同協会のサロン展で最高位賞となる審査員賞金賞とフランス国民美術協会金賞(S.N.B.A金賞)を受賞、2015年にミラノ国際博覧会日本館「展示・デザイン部門金賞」などを受賞している。2014年1月にサンフレッチェ広島のチームスローガン「全力」を担当した。

また、2017年の紫舟作品展(愛媛県美術館)には、秋篠宮文仁親王(あきしののみや・ふみひとしんのう)と紀子妃(きこひ)、今上天皇・美智子皇后(みちここうごう)が鑑賞に訪れている。

開場時間は10時から18時(土・日曜日、祝日は17時)まで。入場は無料。