東宝2月映画、8カ月ぶりの9%増

【銀座新聞ニュース=2018年3月15日】大手映画会社の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)はこのほど、2月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年同月比8.7%増の23億8761万円で、8カ月ぶりに前年同月を上回った。

現在、公開中の「空海-KU-KAI-美しき王妃の謎」((C)2017 New Classic Media, Kadokawa Corporation, Emperor Motion Pictures, Shengkai Film)。観客動員数は初週で2位にとどまった。

2月は例年、年間でもっとも売り上げが少ない月で、2014年2月が46億円、2015年2月が24億円、2016年2月が28億円、2017年2月が22億円と2015年から3年連続で20億円台にとどまっており、2018年2月も20億円台だが、2017年が大幅に減少したことから、8カ月ぶりにプラスに転じた。

2月の新作は10日に公開された「名探偵コナン 純黒の悪夢 アトラクション型4D」(旧作を期間限定で4D上映)と24日公開の「空海-KU-KAI-美しき王妃の謎」だが、完全な新作は1点だった。

一方、トーホー(TOHO)シネマズ、関西共栄興行、スバル興業という連結3社と東京楽天地、オーエスの持分法適用2社を合わせた5社ベースの東宝グループの映画館(679スクリーン)の2月の入場料収入(売店収入は除く)は同17.4%減の37億1914万円だった。2013年6月発表からトーホーシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員を公表するのを止めている。

2月の上映作品数は1月よりも1点多い7作品だった。興行通信社の映画興行ランキングによると、2月3日、4日の週は「祈りの幕が下りる時」が2週目も1位、「嘘を愛する女」が3週目7位と、前の週より1作品減って2作品だった。

10日、11日の週は「祈りの幕が下りる時」が3週目で2位、「嘘を愛する女」が4週目10位と、前の週と同じく2作品だった。

17日、18日の週は「祈りの幕が下りる時」が4週目3位、「嘘を愛する女」が5週目10位と、前の週と同じく2作品だった。

24日から25日の週は「空海-KU-KAI-美しき王妃の謎」が初週2位、「祈りの幕が下りる時」が5週目4位と、前の週と同じく2作品だった。

配給作品は「祈りの幕が下りる時」、「デスティニー(DESTINY)鎌倉ものがたり」、「空海-KU-KAI-美しき王妃の謎」、「名探偵コナン 純黒の悪夢 アトラクション型4D」、「嘘を愛する女」、「未成年だけどコドモじゃない」、「映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活」の6作だった。