丸善日本橋で華岳、深水ら「人物・動物画」、新生加奈も

【銀座新聞ニュース=2018年3月18日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(東京都中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は3月21日から27日まで3階ギャラリーで「人物、動物を描く日本画人気作家展」を開く。

丸善・日本橋店で3月21日から27日まで開かれる「人物、動物を描く日本画人気作家展」に出品される川島優(かわしま・ゆう)さんの「シング(Thing)」。

見る者を惹きつける魅力的な女性像や人間の心を和(なご)ませてくれる動物や生き物は古くから絵のモチーフとして描かれてきたが、今回は日本画家が描いた人物、動物の作品を集め展示する。

また、慈愛溢れる母子像や純真無垢(じゅんしんむく)な少女の姿を優しく柔らかい色彩で表現する日本美術院院友の新生加奈(しんじょう・かな)さんの作品約20点も紹介する。

出品するのはいずれも日本画家で、美人画で知られる上村松園(うえむら・しょうえん、1875-1949)、「仏画」や「菩薩画」などで知られる村上華岳(むらかみ・かがく、1888-1939)、美人画の第一人者、伊東深水(いとう・しんすい、1898-1972)、洋画などを取り入れた破天荒な画風により「日本画壇の風雲児」と呼ばれた中村正義(なかむら・まさよし、1924-1977)。

花鳥風月などを描く牧進(まき・すすむ、1936年生まれ)、東京芸術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻教授の宮廻正明(みやさこ・まさあき、1951年生まれ)さん、愛知県立芸術大学学長の松村公嗣(まつむら・こうじ、1948年生まれ)さん、花鳥画を描く斎藤満栄(さいとう・みつえい、1948年生まれ)さん。

自然や少女を描く安田育代(やすだ・いくよ、1949年生まれ)さん、動物や人物、自然を描く芝康弘(しば・やすひろ、1970年生まれ)さん、主に動物を描く馬場弥生(ばば・やよい、1970年生まれ)、東京芸術大学非常勤講師の松岡歩(まつおか・あゆむ、1978年生まれ)さんら。

新生加奈さんは東京都生まれ、2002年広島市立大学芸術学部美術学科(日本画)卒業、2004年同大学大学院美術・絵画(日本画)修士修了、修了制作時に「プリ・ラ・ジュネス賞」(大学買い上げ)、春の院展で初入選した(2007年、2008年、2009年にも入選)。

2006年に川尻筆水墨画公募展で奨励賞、第6回雪舟の里墨彩画公募展で入選、第91回院展で初入選(2007年、2008年、2009年にも入選)、2008年同大学大学院芸術学研究科(日本画)博士後期課程満期退学、GSAギャラリーGアワードで準グランプリ、2010年に広島市立大学日本画選抜展に出品している。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)まで。

注「斎藤満栄」の「斎」は正しくは旧漢字です。名詞は原則として現代漢字(常用漢字)を使用しています。