マルハニチロ調べ、回転寿司格安均一派7割、平均1542円

【銀座新聞ニュース=2018年4月2日】国内の食品業界第5位のマルハニチロホールディングス(江東区豊洲3-2-20、豊洲フロントビル)傘下のマルハニチロ(江東区豊洲3-2-20、豊洲フロントビル、03-6833-0826)はこのほど、「回転寿司に関する消費者実態調査2018」を発表した。

業績が低迷しているカッパ・クリエイトが運営するかっぱ寿司は「チームしゃちほこ」とのコラボメニュー「オリジナル小皿付きセット」(税別380円)などアイデア勝負に出ている。

調査はマルハニチロホールディングスがネットエイジア(中央区新川1-27-8、新川大原ビル、03-3552-8041)の協力によって、2月27日と28日の2日間、関東(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、茨城県、群馬県)と関西(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県)に分けて、月1回以上回転寿司店を利用する15歳から59歳の男女5067人(2017年4712人)を対象にネットで実施し、有効回答数を1000人(男女500人ずつ、関東、関西500人ずつ)にしている。

それによると、事前調査(5067人)の段階では、「回転寿司店」で寿司を食べる人が76.3%(2017年74.4%、2016年81.8%、2015年81.9%、2014年84.1%)と80%を割り、回転寿司店を月1回以上利用する割合(テイクアウトを含めない)も37.0%(35.2%、39.1%、38.8%、41.3%)と40%を割っている。スーパーなどで購入するが59.6%(過去の数字は不明)に上っている。

回転寿司店利用者の男女別では男性が38.2%(37.4%、44.1%、42.1%、44.8%)、女性が36.1%(33.0%、35.4%、36.3%、37.8%)、地域別では関東36.2%(34.9%、38.6%、37.4%、41.6%)、関西が37.7%(35.3%、39.9%、40.2%、40.8%)で、東西とも増えている。

本調査(1000人)の結果では、100円均一などの「格安均一価格店」と、皿によって値段が異なる店のどちらを多く利用しているについては、「格安均一価格店(「格安均一価店が多い」と「どちらかといえば格安均一価店が多い」の合計)」が70.5%(70.7%、74.4%、75.6%、77.6%)と7割を超えたが、2014年の調査以降、毎年下降している。

回転寿司店を選ぶ際の重視している点については、1位の「ネタが新鮮」が48.0%(43.3%、41.7%、37.0%)で前年の3位から1位に上がった。2位の「値段が安い」が45.7%(51.7%、44.4%、35.9%)、3位の「ネタの種類が豊富」が39.2%(37.9%、35.6%、29.9%)で4位から、4位の「タッチパネルで注文できる」が33.0%(37.1%)と5位から上がり、「店内に清潔感がある」が31.0%(前回不明)で5位に入った。前年まで1位だった「おいしい」は回答から消えた。

回転寿司店の支払額については1人あたりで「1000円未満」が12.5%(13.4%)、「1000円から2000円未満」が62.1%(61.1%)、「2000円から3000円未満」が16.8%(17.0%)となり、平均は1542円(2017年1519円、2016年1515円)とほぼ前年並だった。男女別に平均をみると、男性は1723円(1697円、1689円)、女性は1361円(1342円、1341円)だった。

回転寿司での「注文派」が70.9%(61.6%、71.4%、63.3%、60.1%)、「流れているネタ派」が29.1%(38.4%、28.6%、36.7%、39.9%)と「注文派」が7割を占めた。回転寿司店で食べる皿数(寿司以外は除く)は5皿から9皿が43.6%、10皿から14皿が39.9%で、平均は9.5皿(9.5皿、9.1皿、9.9皿)だった。男性が平均11.1皿(10.9皿、10.6皿、11.1皿)、女性が平均7.9皿(8.0皿、7.6皿、8.6皿)だった。

もっとも人気のあるネタとして「サーモン」を選んだ人が46.1%(46.3%、51.8%、44.0%、40.6%)で、2012年から7年連続して1位で、2位「マグロ(赤身)」が34.2%(34.2%、39.5%、22.9%、23.1%)、3位「ハマチ、ブリ」が30.6%(30.2%、34.6%、23.3%、22.9%)、4位「マグロ(中トロ)」が30.2%(30.1%、33.3%、20.7%、18.7%)、5位「エビ」が25.7%(前年6位以下で不明)で6位の「イカ」24.2%(22.5%、2016年26.2%で初の5位入り)を抜いた。

回転寿司で最初に食べるネタは1位が「サーモン」18.9%(20.8%、23.1%、23.6%、20.5%)、2位が「マグロ(赤身)」11.5%(11.4%、11.8%、11.3%、11.5%)、3位が「マグロ(中トロ)」7.5%(2017年7.0%、2016年は4位以下で数値なし)、4位が「ハマチ・ブリ」が6.8%(2017年5.6%)と4位までは前年と同じだった。

最後に食べるネタも「サーモン」が10.5%(10.8%、11.8%、13.0%、12.0%)が1位で、2位の「玉子」が5.8%(5.9%、6.6%、6.1%、7.9%)、3位の「マグロ(中トロ)」が5.4%(5.9%、2016年4位以下)と前年と同じだった。

食べたいのにガマンするネタについては1位が「マグロ(大トロ)」の27.3%(27.3%、22.0%、39.0%、44.4%)で、3年続けて「マグロ(大トロ)」をガマンする比率が30%を割っている。2位「マグロ(中トロ)」が10.7%(11.1%、10.3%、18.4%、18.2%)、3位「ウニ」が9.5%(10.0%、9.6%、17.3%、16.5%)、4位「アワビ」が8.3%(8.6%、7.2%、14.4%、17.8%)、5位の「イクラ」が5.4%(2.9%、3.8%、7.6%、8.9%)と前年と順位は同じだった。

回転寿司で高級ネタで手が出ない値段については一皿「500円から600円未満」が26.6%(31.9%)、「300円から400円未満」が23.5%(不明)、平均価格で524円(816円)だった。

また、回転寿司のフェア・キャンペーンと定番メニューの比率を聞いたところ、「定番メニュー」が73.3%、フェアメニューが26.7%だった(前年の設問と異なる)。寿司で食べたい国産天然魚については1位が「マグロ」の267件、2位が「タイ」の87件、3位が「ブリ」の73件、4位が「ノドグロ」の62件、5位がサーモンの57件だった。

回転寿司店についてひとりで回転寿司に行たことがあるかないかを聞いたところ、「ある」が37.9%(38.3%)、男女別にみると、男性が53.4%(53.4%)、女性が22.4%(23.2%)だった。「デートで回転寿司に行ったことがあるか」については、あるが55.4%(54.0%)だった。

回転寿司店をデートで利用する際に、相手に良くない印象を抱かせてしまう「パートナーにこれだけはやって欲しくない」と思うものを聞いたところ、1位は「ネタだけ食べてご飯(シャリ)を残す」の44.3%(40.0%、53.2%)、2位が「香の強い香水をつけて入店する」が42.4%(39.6%、58.6%)、3位が「間違えて取ってしまった皿を戻す」が41.5%(前年は6位以下)、4位が「他の席の人が注文したお皿を取る」の41.3%(38.8%、57.5%)、5位が「レーンをまたいで反対側のレーンの皿を取る」が41.1%と前年の6位以下から5位に上がった。