TOHO日比谷「娼年」で松坂桃李、真飛聖ら舞台挨拶

【銀座新聞ニュース=2018年4月1日】中堅映画配給会社のファントム・フィルム(渋谷区代々木1-11-2、代々木コミュニティビル、03-6276-4035)は4月7日からTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-2、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で一般公開される「娼年」の初日に松坂桃李さん、真飛聖さんらによる舞台あいさつを開く。

4月7日から一般公開される「娼年」((C)石田衣良/集英社2017映画「娼年」製作委員会)。

4月7日12時30分の回上映終了後、監督の三浦大輔(みうら・だいすけ)さんをはじめ、主人公の大学生「森中領(リョウ)」役の松坂桃李(まつざか・とおり)さん、会員制ボーイズクラブのオーナー「御堂静香」役の真飛聖(まとぶ・せい)さん、会員制ボーイズクラブで働く「咲良」役の冨手麻妙(とみて・あみ)さん、娼夫の「平戸東」役の猪塚健太(いづか・けんた)さん、森中領の同級生「白崎恵」役の桜井ユキ(さくらい・ゆき)さん、「イツキ」役の馬渕英里何(まぶち・えりか)さんが舞台に登場してあいさつする。

「娼年(しょうねん)」は直木賞作家の石田衣良(いしだ・いら)さんの同じ題名の小説で単行本が2001年に刊行され、直木賞候補作となった。2007年に幸田育子(こうだ・いくこ)さんの作画で女性向け月刊マンガ誌「オフィスユー」(集英社)にマンガが連載され、2007年に全3巻で単行本化されている。2016年8月26日から9月4日まで東京芸術劇場プレイハウスなどで舞台化されている。

物語は大学での生活も退屈し、バイトに明け暮れ無気力な毎日を送っているリョウがホストクラブで働く中学の同級生シンヤがリョウのバイト先のバーに連れてきたホストクラブの客、御堂静香と知り合うところからはじまる。

静香は秘密の会員制ボーイズクラブ「パッション」のオーナーで、恋愛や女性に興味がないというリョウに「情熱の試験」を受けさせ、リョウは静香の店で働くこととなる。「娼夫」という仕事に最初は戸惑うリョウだったが、女性たちひとりひとりが秘めている欲望の奥深さに気づき、そこにやりがいを見つけていく。

三浦大輔さんは1975年北海道苫小牧市生まれ、早稲田大学第二文学部を卒業、1996年に早稲田大学演劇倶楽部10期生を中心に演劇ユニット「ポツドール」を結成し、旗揚げして以降、全公演の脚本と演出を手がけ、2000年に日本インターネット演劇大賞新人公演賞、2003年に溝口真希子(みぞぐち・まきこ)さんと共同監督した自主映画「はつこい」で第25回ぴあフィルムフェスティバル審査員特別賞を受賞し、2004年に「激情」で日本インターネット演劇大賞最優秀演劇公演賞、2006年に「愛の渦」で第50回岸田国士(きしだ・くにお)戯曲賞を受賞した。

2010年に「ボーイズ・オン・ザ・ラン」で商業映画監督としてデビュー、2010年にパルコ・プロデュースにより舞台「裏切りの街」の作、演出を担当し、2014年に「愛の渦」を映画化、2016年に「裏切りの街」を映画化、「何者」も映画化した。

チケットはチケットぴあを通じて先行抽選を販売中で4月2日11時締め切り。3日10時から一般発売する。料金は全席指定で2000円均一。映画は「R18+」(18歳以上観覧可)に指定されている。