資生堂ギャラリーで蓮沼執太展、公開リハも

【銀座新聞ニュース=2018年4月6日】国内化粧品業界首位の資生堂(中央区銀座7-5-5、03-3572-5111)は4月6日から6月3日まで資生堂ギャラリー(中央区銀座8-8-3、東京銀座資生堂ビル地下1階、03-3572-3901)で蓮沼執太さんによる個展「ーing」を開いている。

6月3日まで資生堂ギャラリーで個展を開いている蓮沼執太さん(撮影:後藤武浩)。

音楽家で、資生堂の総合美容施設「シセイドウ・ザ・ストア(SHISEIDO THE STORE)」の店内音楽を手掛けている蓮沼執太(はすぬま・しゅうた)さんが、過去と現在のコンセプトとの差や共通点を見つけ出し、変化の様子をたどるといったプロセスを経て、蓮沼執太さんのクリエーションの柱となる「フィールドワーク、協働、現象」といった要素を抽出し、制作した映像、サウンド、立体などの作品を展示する。

展覧会では人間と人間、人間と人間以外のものとの新たな関係性と共存について考察し、同時に、展示作品を構成(compose=作曲)し、ひとつの調和を作り出し、空間に存在するすべての音をまとめたひとつの音楽にすることを試みるとしている。

蓮沼執太さんは1983年東京都生まれ、幼い頃からエレクトーンを学び、大学では環境学を専攻、2006年に大学4年生のときにアメリカのインディーズレーベルからデビューし、2010年に15人のアンサンブルによる「蓮沼執太フィル」を結成し、2011年に東京都現代美術館で個展を開き、音楽的視点を持った美術作品を発表した。

ライブを開き、作曲という手法をさまざまなメディアに応用し、映像、サウンド、立体、インスタレーションを発表し、個展形式での展覧会やプロジェクトを行っている。2017年に東京芸術大学大学院映像研究科研究生。2018年2月23日から4月8日までアメリカ・ニューヨークで個展を開いている。

5月9日18時からワード資生堂で蓮沼執太さんと美術評論家で多摩美術大学非常勤講師の松井(まつい)みどりさんが対談する。定員は80人で、参加費は無料。

5月27日15時から花椿ホール(中央区銀座7-5-5、資生堂銀座ビル3階)で16人編成の「蓮沼フィル」に、10人の新メンバーを加えた「蓮沼執太フルフィル」の公開リハーサルを行う。定員は先着150人で、参加は無料。

6月1日19時からワード資生堂で蓮沼執太さんとタブラ(北インドの太鼓の一種)奏者のユザーンさんによる演奏を披露する。定員は70人で、参加費は無料。

開場時間は11時から19時(日曜日、祝日は18時)、月曜日は休み。入場は無料。イベントはHP(www.shiseidogroup.jp)から申し込む。ただし、リハーサルはすでに締め切られている。問い合わせは03-3572-3901まで。