日本橋・京橋画廊が美術祭、宝満堂、祥雲等88店、トークも

【銀座新聞ニュース=2018年4月22日】「東京アートアンティーク実行委員会」は4月26日から28日の3日間、日本橋、京橋などの画廊などで「東京アートアンティーク2018-日本橋・京橋美術まつり」を開く。

藤美術で4月26日から28日まで開かれる「銀座動物園にようこそ!ちょっとお洒落な江戸絵画と蒔絵の世界」に出品される猿画を得意とする森祖仙(もり・そせん、1747-1821)の珍しい「猪図」(江戸後期、墨絵淡彩、掛軸装、100万円)。

中央区の京橋・日本橋地区には、戦後から古美術、工芸、日本画、近代絵画、彫刻、版画など約150の専門店が営業しており、東京でも銀座に次ぐ「アート密集地」となっている。これらの画廊、美術店が集まって1998年から「日本橋・京橋美術骨董(こっとう)まつり」を毎年1回から2回ほど開いてきた。

2010年からは「東京アートアンティーク-日本橋・京橋美術骨董まつり」とし、過去最大の74店の美術店、画廊などが参加し、2018年も中央区日本橋、京橋地区の美術店、画廊88店(2017年は86店)が参加して、画廊の中には4月初旬から月末まで日本の美術や骨董の展示会を開き、イベントも予定している。

参加するのは、銀座1丁目が藤(ふじ)美術、長谷宝満堂(はせほうまんどう)、河井汲古堂(かわいきゅうこどう)、古美術川崎、ルカスカンジナビア、森田画廊、中長小西(なかちょうこにし)、古美術ささき、古美術祥雲(しょううん)、鈴木美術画廊の10店。

銀座2丁目が渡辺三方堂(わたなべさんぽうどう)。

京橋1丁目が古美術木瓜(ぼけ)、古美術藤島(ふじしま)、風招(ふうしょう)、白銅てい画廊(はくどうてい)、飯田好日堂(いいだこうじつどう)、北山美術店、去来、メゾンドネコ。

「東京アートアンティーク2018-日本橋・京橋美術まつり」のチャリティに出品される上段左から李朝飴釉面取壺(李朝後期)、奈良美智さん「箱の中の女の子」(2001年)、下段左から草間弥生さん「金魚鉢」(1984年)、阿蘭陀孔雀文皿。

ギャラリーマリ(Gallery MARI)、木けい、古美術大谷、青古堂(せいこどう)、古美術清水、下井美術、古美術草友舎、つつみ美術、佗助(わびすけ)の17店。

京橋2丁目が千代春(ちよはる)画廊、エトワール画廊、五月堂(ごがつどう)、林田画廊、飯沼緑心堂(いいぬまりょくしんどう)、池内美術、古美術いづみ、かどまつ誠心堂。

古美術花径(かけい)、嘉盛堂(かせいどう)、吉平(きっぺい)美術店、骨董の店甲斐、孔雀画廊、薫匠堂(くんしょうどう)、古美術京橋、松森美術。

繭山龍泉堂(まゆやまりゅうせんどう)、古美術明成、古美術無門、古美術凛(りん)、ギャラリー(GALLERY)麟(りん)、斎藤紫紅洞(さいとうしこうどう)、しぶや黒田陶苑(とうえん)/魯卿(ろけい)あん、四季彩舎、オリエント考古美術・太陽、井上オリエンタルアート京橋店の26店。

4月27日にトークイベントに出演する荒川正明さん。

京橋3丁目がアートスペース繭(まゆ)、アートスペース羅針盤(らしんばん)、ギャラリーセラー、古美術大聖寺屋(だいしょうじや)、加島(かしま)美術、古美術奈々八(ななや)、小川商店、紫鴻(しこう)画廊、翠波(すいは)画廊、宇野商店の10店。

日本橋2丁目が丸善・日本橋店(3階ギャラリー)、古美術天宝堂の2店。

日本橋3丁目が花筥-HANABAKO、古美術花からくさ、一番星画廊、壺中居(こちゅうきょ)、ギャラリーこちゅうきょ、前坂晴天堂、松本松栄堂東京店、水戸忠、作家もの陶器三和堂、不忍画廊、春風洞画廊、古美術東湖堂、浦上蒼穹堂(うらがみそうきゅうどう)の13店。

日本橋本町4丁目が井上オリエンタルアート日本橋、カミヤアート(KAMIYA ART)の2店。

日本橋室町3丁目が海老屋美術店、秀山堂画廊の2店。

「土偶」についてギャラリート-クを開く繭山龍泉堂店主の川島公之さん(画像中央)。画像は2017年のトークの会場風景。

日本橋室町4丁目が三渓洞(さんけいどう)。

日本橋本石町4丁目が大熊美術。

日本橋小伝馬町7丁目が日本橋小伝馬町ギャラリー。

八丁堀2丁目が書肆逆光(しょしぎゃっこう)。

八重洲2丁目が木之庄企画(きのしょうきかく)。

期間中、特別企画としてチャリティ入札会を開く。参加するのは祥雲、古美術川崎、中長小西、翠波画廊、古美術奈々八、去来、古美術花径、つつみ美術、前坂晴天堂の9店で、希望者は参加画廊で対象作品の希望金額や氏名などを記載して、箱に入れる。各画廊から落札者に直接、連絡が入る。

ただし、翠波画廊のみ16日から21日、23日から28日の2回に分けて実施する。

22日から28日まで10時30分から16時まで、林田画廊でオリジナルだるまワークショップを開く。参加費は中学生以上は300円、小学生以下無料。

27日と28日の15時から繭山龍泉堂で、東洋古美術を専門とする店主の川島公之(かわしま・ただし)さんが「DOGU-土偶いろいろ」と題して、ギャラリート-クを開く。

27日18時30分から19時30分までコートヤード・バイ・マリオット 東京ステーション(中央区京橋2-1-3、京橋トラストタワー)4階「トラストシティカンファレンス」で、学習院大学文学部哲学科教授の荒川正明(あらかわ・まさあき)さんが「陶磁器の研究とコレクション」と題してトークイベントを開く。MCは川島公之さんが担当する。予約は不要で、入場は無料。

荒川正明さんは1961年茨城県生まれ、1984年に学習院大学文学部哲学科を卒業、1987年に同大学大学院人文科学専攻修士課程を修了、同年に出光美術館学芸員、その後、主任学芸員として多くの企画展覧会を担当し、2008年に学習院大学文学部哲学科教授(日本美術史専攻)。

開場時間は画廊によって異なるが、画廊、美術展が11時から18時ぐらいまで。丸善・日本橋が9時30分から20時30分。

注:「木けい」の「けい」は「難」の右のつくりを「渓」のさんずいを外し、あわせた漢字です。

「白銅てい画廊」の「てい」は左に「革」、右に「是」を合わせた漢字です。

「古美術川崎」の「崎」は正しくは右の「大」は「立」です。

「古美術花径」の「径」と「斎藤紫紅洞」の「斎」と「木之庄企画」の「画」は正しくは旧漢字です。名詞については原則として現代漢字(常用漢字)を使用しています。