大丸松坂屋画廊でギメル展、四季を彩る

【銀座新聞ニュース=2018年4月18日】国内百貨店業界2位の流通グループ、J.フロントリテイリング(中央区八重洲2-1-1)傘下の大丸松坂屋百貨店(江東区木場2-18-11)が運営するアートギャラリー「Artglorieux GALLERY OF TOKYO」(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3572-8886)は4月19日から25日まで「Four Seasons of Gimel-ギメル 美の軌跡“神は細部に宿る”」を開く。

大丸松坂屋百貨店のギャラリー「アールグロリュー ギャラリーオブトーキョー(Artglorieux GALLERY OF TOKYO)」で4月19日から25日まで開かれる「フォー・シーズンズ・オブ・ギメル(Four Seasons of Gimel)-ギメル 美の軌跡“神は細部に宿る”」に出品される「チューリップ」。

ジュエリーメーカーの「ギメルトレーディング株式会社」(兵庫県芦屋市奥池町36-2、0797-22-0850)が日本の四季を表現する草花などをモチーフに制作した宝飾品の数々を「ギメルの四季(Four Seasons of Gimel)-ギメル 美の軌跡“神は細部に宿る”」と題して展示する。

大丸松坂屋百貨店と「リファンデーション」によると、ギメルトレーディングは1944年兵庫県生まれ、青山学院大学経済学部を卒業した穐原(あきはら)かおるさんが1984年に大阪・心斎橋でジュエリー会社「ギメルトレーディング」を設立したのがはじまりだ。1983年に外資系(スイス)の会社の工房で働いていた2人の職人を獲得し、ダイヤモンドの輸入加工として創業した。

1985年に芦屋市にアトリエ兼オフィスを建設し、大阪芸術大学金工科卒業の3人のスタッフと、石留め職人が加わり、1987年に芦屋川畔にアトリエ兼オフィスをオープンし、1991年の第2回国際宝飾展(幕張メッセ)に初めて「ギメル」ブランドとしてデビューし、2000年に「バーゼル」展に出展、11月に開かれたサザビーズのオークション「100年後に残るジュエリーを制作する工房」として世界の工房から選ばれた11社のひとつに選ばれ、完売したといわれている。

同じく「紅葉」。

2003年に瀬戸内国立公園六甲山地区の中にある芦屋市奥池の山中にアトリエを新たに建設し、移転した。2016年には「バーゼル」でセイコーが出展した、日本の桜をモチーフにしたピンクダイヤモンドと約150個のダイヤの腕時計「セイコークレドール」が話題を集めた。

ギメルでは「パヴェセッティング(paves setting)」という指輪などの表面に小さなダイヤの粒を隙間なく埋め込む装飾方法を活用しており、裏側のハチの巣状の仕上げにも特徴がある。最終的な仕上げは、木綿糸を使い、糸が切れるまでハチの巣状の地金の穴すべてを磨き上げている。現在、20人前後の職人がいるが、作品ごとに使用される宝石を吟味し、色や品質を揃えるのは穐原かおるさんが一手に引き受けている。

開場時間は10時30分から20時30分(最終日は18時)まで。入場は無料。ギメルの常設店は中央区では日本橋高島屋、和光にある。また、5月1日から8日まで和光で「ギメルコレクション」展を開く。