ホットペッパー調べ3月外食12%増、3指標伸び3月最高

【銀座新聞ニュース=2018年4月28日】大手情報会社のリクルートグループの旅行、レジャー、飲食などの情報サービス会社、リクルートライフスタイル(千代田区丸の内1-9-2、03-6835-1000)の「食」に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は4月27日に3月の「外食市場調査」を発表した。

かっぱ寿司が4月27日から販売した粗挽きビーフ100%の「かっぱのハンバーグ」(デミグラハンバーグ、とろっとチーズハンバーグとも税別390円)。回転寿司では初のハンバーグメニューとなる。

3月の首都圏・関西圏・東海圏(東名阪)の3圏域の外食市場規模は前年同月比11.6%増の3757億円と10カ月続けて前年実績を上回った。首都圏が262億円のプラス(12.7%増、10カ月連続増)、関西圏が96億円のプラス(10.8%増、3カ月連続増)、東海圏が35億円のプラス(8.4%増、3カ月連続増)と3圏域とも増えた。

3月の3圏域の外食単価は前年比61円プラスの2654円と10カ月連続で増え、外食頻度(外食回数)も4.37回で前年比0.24回プラスと5カ月連続で増え、外食実施率は同2.5ポイントアップの78.4%と2カ月ぶりに上回った。

かっぱ寿司のハンバーグPRイベントに出演した井戸田潤(いとだ・じゅん)さんと小倉優子(おぐら・ゆうこ)さん。

外食市場、外食頻度、単価の3指標とも前年比伸び率が調査開始以来最大となった。また、外食実施率は3月としては過去最高で、全月でも過去3番目の数値だった。ホットペッパーグルメ外食総研では、前年比で土曜日が1日多いカレンダーや、天候の安定、企業の期末宴会ニーズ、花見客需要などが要因」と挙げている。

主要16業種(調査は25分類)を対象とした外食市場規模は「居酒屋」が52億円増の873億円、「和食料理店」が76億円増の574億円、「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」が63億円増の370億円、「フレンチ・イタリアン料理店」が38億円増の297億円、「ファミリーレストラン、回転すし等」が24億円増の249億円、「中華料理店(ラーメン専業店を除く)」が16億円増の213億円など15業種がプラスだった。これに対して「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」が4億円減の61億円と唯一減少した。

外食単価はもっとも高い「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」が1849円減の7607円と前年より下がったが、「フレンチ・イタリアン料理店」が236円増の4397円、「和食料理店」が151円増の4059円、「すき焼き、しゃぶしゃぶ、鍋、おでん等の専業店」が56円増の3824円など12業態でプラスだった。

調査は首都圏、関西圏、東海圏の各圏域中心部からの鉄道距離が、おおむね首都圏90分圏、関西圏80分圏、東海圏60分圏の市区町村に住む20歳から69歳までの男女1万人を対象にインターネットによって実施した。

実施時期は事前調査が2月19日から28日まで38万1463人を対象に行い、回収数が3万7205人、本調査は4月2日から10日まで1万3306人を対象に実施し、有効回答数が1万0134人、回収率は76.7%だった。本調査での「外食」とは、夕方以降の時間帯で店で食事した場合を対象とし、1日2回までの外食を含んでいる。