スバル座「海を駆ける」、D.Fujioka、鶴田真由ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2017年5月17日】国内映画配給業界11位の東京テアトル(新宿区新宿1-1-8、03-3355-1010)は5月26日から有楽町スバル座(千代田区有楽町1-10-1、03-3212-2826)で一般公開する「海を駆ける」の初日にDean Fujiokaさん、鶴田真由さんらによる舞台あいさつを開く。

5月26日から一般公開する「海を駆ける」((C)2018「海を駆ける」製作委員会)。

26日11時の回上映前に、監督の深田晃司(ふかだ・こうじ)さんをはじめ、謎の男「ラウ」役のディーン・フジオカ(Dean Fujioka)さん、「タカシ」役の太賀(たいが)さん、「サチコ」役の阿部純子(あべ・じゅんこ)さん、「貴子」役の鶴田真由(つるた・まゆ)さんが舞台に登場してあいさつする。

「海を駆ける」は深田晃司さんが監督、脚本を手がけた日本、フランス、インドネシアの合作で、日活が企画、制作し、インドネシア、スマトラ島のバンダ・アチェでオールロケを敢行し、日活と東京テアトルが配給している。

物語はインドネシア、バンダ・アチェの海岸で倒れている謎の男が発見されるところからはじまる。片言の日本語やインドネシア語を話すその男は、海で発見されたことからインドネシア語で「海」を意味する「ラウ」と名づけられる。

NPO法人で災害復興の仕事をしている貴子と息子のタカシ、親戚のサチコは、記憶喪失ではないかと診断されたラウをしばらく預かり、身元探しを手伝うことになる。ラウはいつもただ静かにほほ笑んでいるだけだったが、そんなラウの周辺ではさまざまな不可思議な現象が起こりはじめた。

深田晃司さんは1980年東京都小金井市生まれ、大正大学文学部を卒業、映画美学校フィクション科を卒業、2002年に自主映画「椅子」を監督(2004年に公開)、2005年から平田オリザ(ひらた・おりざ)さんが主宰する劇団「青年団」の演出部に所属し、一方で、2006年にアニメ映画「ざくろ屋敷 バルザック『人間喜劇』より」を監督、2009年に映画「東京人間喜劇」を監督、2010年に「歓待」で東京国際映画祭の日本映画「ある視点」部門作品賞、プチョン国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞した。

2013年に「ほとりの朔子」でフランス・ナント三大陸映画祭で最高賞の金の気球賞と若い審査員賞をダブル受賞し、2015年に映画「さようなら」で東京国際映画祭メインコンペティションに選ばれ、その脚本で第18回菊島隆三(きくしま・りゅうぞう)賞にノミネートされ、マドリッド国際映画祭でディアス・デ・シネ最優秀作品賞、2016年に「淵に立つ」でカンヌ国際映画祭のある視点部門の審査員賞、第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞している。

チケットはチケットぴあを通じて、先行抽選を発売中で、18日11時締め切り。19日10時から一般発売する。料金は全席指定で2000円均一。