東宝4月映画、7%増と3カ月連続、新作4本

【銀座新聞ニュース=2018年5月16日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)はこのほど、4月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年同月比7.2%増の81億5791万円で、3カ月続けて前年同月を上回った。

3週連続して1位を占めた「名探偵コナン ゼロの執行人」((C)2018 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会)。

4月は例年、80億円前後と年間で5月、8月に次いで売り上げが多い月のひとつで、2014年4月が70億円、2015年4月が78億円、2016年4月が88億円、2017年4月が76億円で推移しており、2017年が10%以上も減少したことから、3カ月連続でプラスになった。

4月の新作は13日に公開された「映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 拉麺大乱」と「名探偵コナン ゼロの執行人」、20日に公開された「いぬやしき」、27日に公開された「となりの怪物くん」の4本だった。

一方、トーホー(TOHO)シネマズ、関西共栄興行、スバル興業という連結3社と東京楽天地、オーエスの持分法適用2社を合わせた5社ベースの東宝グループの映画館(687スクリーン)の4月の入場料収入(売店収入は除く)は同2.8%減の68億1916万円だった。2013年6月発表からトーホーシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員を公表するのを止めている。

4月の上映作品数は3月よりも1点多い8作品だった。興行通信社の映画興行ランキングによると、3月31日、4月1日の週は「映画ドラえもん のび太の宝島」が5週目3位、「ちはやふるー結び」が3週目4位と前の週と同じく2作品だった。

7日、8日の週は「映画ドラえもん のび太の宝島」が6週目4位、「ちはやふるー結び」が4週目7位と前の週と同じく2作品だった。

14日、15日の週は「名探偵コナン ゼロの執行人」が初週1位、「映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 拉麺大乱」が初週2位、「ドラえもん のび太の宝島」が7週目7位と前の週よりも1点増えて3作品だった。

21日、22日の週は「名探偵コナン ゼロの執行人」が2週目も1位、「映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 拉麺大乱」が2週目3位、「いぬやしき」が初週5位、「ドラえもん のび太の宝島」が8週目10位と前の週よりも1点増えて4作品だった。

28日、29日の週は「名探偵コナン ゼロの執行人」が3週目も1位、「映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 拉麺大乱」が3週目4位、「となりの怪物くん」が初週6位、「いぬやしき」が2週目7位と前の週と同じく4作品だった。

配給作品は「いぬやしき」、「となりの怪物くん」、「映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ?拉麺大乱」、「名探偵コナン ゼロの執行人」、「ちはやふるー結び」、「坂道のアポロン」、「空海-KU-KAI-美しき王妃の謎」。