日本橋三越でルーヴル美術「レプリカ」展

【銀座新聞ニュース=2018年5月30日】国内最大手の百貨店グループ、三越伊勢丹ホールディングス(新宿区新宿5-16-10)傘下の三越伊勢丹(新宿区新宿3-14-1)が運営する日本橋三越(中央区日本橋室町1-4-1、03-3241-3311)は5月30日から6月19日まで本館7階「はじまりのカフェ」などで「ルーヴル美術館がやってきた!」を開いている。

日本橋三越で5月30日から6月19日まで開かれる「ルーヴル美術館がやってきた!」で新館1階のエントランスに設置される額縁で、来店客が肖像画になれるフォトフレーム。

国立新美術館で5月30日から9月3日まで開かれる「ルーヴル美術館展」では、ルーヴル美術館の全8部門から選んだ約110点の作品を展示される。これを記念して、日本橋三越ではルーヴル美術館が所蔵する彫刻のレプリカを展示したカフェスペースや、AR拡張現実)によるルーヴル美術館展の代表的な作品が楽しめるワークショップなど、美術館での作品鑑賞とは異なる新しいアートの楽しみ方を体感できるイベントを開く。

新館1階のエントランスでは高さ約3メートルの巨大な額縁を設置し、自分自身が肖像画になれるフォトフレームなど参加型のアートも用意している。

本館2階「カフェウィーン」では「バラのクグロフセット」(紅茶2人前付で、2916円、各日10セット)を提供する。

ルイ16世(Louis16、1754-1793)の王妃だったマリー・アントワネット(Marie Antoinette、1755-1793)が好んだ「クグロフ(kouglof、レーズンをまぜた発酵生地を王冠形の型に入れて焼いたケーキ)」を、マリー・アントワネットが愛したベルサイユ宮殿の庭園にある離宮の一つ「プチトリアノン(le Petit Trianon)」にちなんだバラ色のケーキに仕立ててある。

「カフェウィーン」で提供されるマリー・アントワネットの好物などからイメージした「バラのクグロフセット」。

また、ルーヴル美術館展のオフィシャルサポーターの高橋一生(たかはし・いっせい)さんによる音声ガイドの視聴コーナーも設置する。

ウイキペディアによると、ルーヴル美術館(Musee du Louvre)は、フランス王フィリップ2世(Philippe2、1165-1223)が12世紀に、もともと要塞として建設したルーヴル城(ルーヴル宮殿)に収容されている。現在の建物にも要塞として使用されていた当時の面影が一部残っているが、幾度となく増改築が繰り返されて、現在のルーヴル宮殿の建物となっている。

フランソワ1世(Francois1、1494-1547)の改築計画以来、歴代フランス王の王宮として使用されていたが、1682年にフランス王ルイ14世(Louis14、1638-1715)が、自身の王宮にベルサイユ宮殿を選び、ルーヴル宮殿の主たる役割は、1692年以来収集されてきた古代彫刻などの王室美術品コレクションの収蔵、展示場所となった。

1692年にはルーヴル宮殿に、フランス学士院碑文・美文アカデミーと王立絵画彫刻アカデミーが収容され、1699年に最初のサロンが開かれている。アカデミーはその後100年にわたって、ルーヴル宮殿に設置されていた。フランス革命下の憲法制定国民議会(1789年7月9日に設立され、1791年9月30日に廃止された)で、ルーヴル宮殿をフランスが保有する優れた美術品を展示する美術館とすることが決定された。

美術館として開館したのは1793年で、このときには王室所有、あるいは教会財産から没収された絵画を中心として、537点の絵画が展示されている。建物の構造上の問題から1796年にいったん閉館され、1801年に再度開館した。

フランス皇帝ナポレオン1世(Napoleon Bonaparte、1769-1821)が、諸国から美術品を収奪したことにより所蔵品が増え、美術館も名前を「ナポレオン美術館 (Musee Napoleon)」と改名した。その後、ワーテルローの戦いの敗戦でナポレオンがフランス皇帝位を追われ、ナポレオン軍が収奪していた美術品の多くが、もとの持ち主たちに返還された。

王政復古でフランス王となったルイ18世(Louis18、1755-1824)、シャルル10世(Charles10、1757-1836)の統治時代、さらにフランス第二帝政時代(1852年から1870年)で、ルーヴル美術館の所蔵品は増え続け、2万点を超える美術品が集められた。その後フランス第三共和政(1870年から1940年)が成立したが、この時代にもルーヴル美術館の所蔵品は、遺贈、寄贈などによって増えた。

2003年に「イスラム美術部門」が創設され、所蔵品が古代エジプト美術部門、古代オリエント美術部門、古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門、イスラム美術部門、彫刻部門、工芸品部門、絵画部門、素描・版画部門の8部門に分類された。

ルーヴル美術館はフランスの国立美術館で、世界最大級の美術館(博物館)であり、世界最大級の史跡のひとつとされている。パリ中心部1区のセーヌ川の右岸に位置し、収蔵品が38万点以上あり、先史時代から19世紀までのさまざまな美術品3万5000点近くが総面積6万600平方メートルの展示場所で公開されている。世界でもっとも入場者数の多い美術館で、毎年800万人を超える入場者が訪れている。フランスの世界遺産であるパリのセーヌ河岸にも包括登録されている。

2日、9日、10日、16日の13時から17時まで新館1階のショーウインドーで「名画になりきりコスチュームアート」を飾り、本格的なコスチュームを着て絵画の人物になりきれるフォトスポットイベントを開く。

営業時間は10時30分から19時(最終日は18時)まで。