サニーヘルス、清涼飲料水の糖質にも注意が必要

【銀座新聞ニュース=2018年6月3日】健康食品、美容商品、化粧品などの販売会社、サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、03-6701-3000)はこのほど、レポート「飲み物の糖質量や種類を気にしていますか?」を発表した。

コーラやサイダーなどの飲み物は500ミリリットルで、200キロカロリー以上もあり、糖質量も50グラム以上、角砂糖にすると、13個以上も入っている。

カフェで人気のある、甘いコーヒードリンクやスムージー、コンビニではジュースや缶コーヒーなど、これらの飲み物を日常的に飲んでいる人は、糖質(炭水化物)を摂り過ぎている可能性が大という。

食べ物の糖質はオフしても、飲み物に関しては意識がユルめの人が少なくないが、実はこうした身近な飲料には驚くほどの糖分が入っており、飲み過ぎには注意する必要があるとしている。

ジュースなど清涼飲料水の糖質=砂糖というイメージがあるようだが、実際の商品に使用されているのは実は砂糖だけではない。「果糖ぶどう糖液糖」、「異性化液糖」といった言葉があり、身の回りの加工食品にはこれらで溢れており、口にしたことのない人はまずいないといえる。

これらは「異性化糖」や「高フルクトース コーンシロップ」(以下、総称して「異性化糖」)という種類の糖類であり、糖質の一種だ。砂糖以上の強い甘みがあり、市販のジュース、スポーツドリンク、乳酸菌飲料の他に、ガムシロップ、菓子類、缶チューハイなど幅広くさまざまな商品に使用されている。

異性化糖は、主にとうもろこしなどのデンプンを酵素や酸、アルカリなどで分解し、ブドウ糖を果糖(=フルクトース)に変えて作られる液糖を指している。ブドウ糖よりも果糖のほうがより甘みが強く、しかも砂糖よりも安価なため、こうした異性化が行われている。

異性化糖が使用されている商品の原材料表示には、日本農林規格(JAS)の制定により、果糖の含有率で名称が変わり、下記のように記載されている。
1)ブドウ糖果糖液糖:果糖含有率(糖のうちの果糖の割合)が50%未満のもの。
2)果糖ぶどう糖液糖:果糖含有率が50%以上90%未満のもの。
3)高果糖液糖:果糖含有率が90%以上のもの。
4)砂糖混合異性化液糖:上記の液糖に10%以上の砂糖を加えたもの(その液糖がブドウ糖果糖液糖なら砂糖混合ブドウ糖果糖液糖)。

異性化糖を使った飲み物や加工食品は、一度に大量の果糖を摂取することになってしまい、太りやすいだけでなく、肝臓へ負担がかかる。

カリフォルニア大学の研究では、カロリー摂取量が多い人が過度に果糖を摂取すると、肥満、高血圧、痛風、脂質異常症、メタボリックシンドローム、糖尿病、非アルコール性脂肪肝になりやすいとの報告がある。また、低糖質、糖質オフ、カロリーオフを売りにしている清涼飲料水には、砂糖は使われていなくても人工甘味料が使用されていることがほとんどとしている。

カロリーオフのために、砂糖や異性化糖ではなく、その代替に人工甘味料が使われている。人工甘味料の代表的なものはアスパルテーム、アセスルファムK(カリウム)、スクラロースなどがある。

アメリカのハーバード大学、テキサス大学、パデュー大学などの研究によると、こうした人工甘味料は砂糖以上に太りやすくかつ中毒性があり、腎臓への悪影響があるという研究結果が発表されている。

人工甘味料の入った飲み物でも、時々であればこうした悪影響はそれほど心配ないかもしれないが、頻繁に摂取している人、つまり清涼飲料水やカロリーオフ商品を利用する機会の多い人は、こうしたリスクを認識しておいたほうがいいとしている。

では、糖質はどのぐらい含まれているのか。市販の商品には「栄養成分表示」というものが書かれおり、その中には「炭水化物」または「糖質」という項目がある。砂糖のほか上記の人工甘味料や異性化糖も「糖質」の項目に含まれている。

その項目に書かれている量から角砂糖換算をしたものが以下だ。計算方法は、例えば100ミリリットルあたり糖質が10グラムと記載されていて内容量が500ミリリットルの場合、500÷100×10=50となる。つまり、500ミリリットルあたり50グラムの糖質が含まれているということになる(角砂糖は1個4グラム16キロカロリーとして計算)。

飲み物の種類      カロリー    糖質量  角砂糖換算
(ミリリットル)  (キロカロリー)(グラム) (個数)
コーラ(500)              230    57    14.5
サイダー(500)             205    51    13.0
グレープ味炭酸飲料(500)200    50     12.5
スポーツドリンク(500)    105    25.5    6.5
りんごジュース(濃縮還元、200)90   22.4            5.6
野菜ジュース(200)                      82  17     4.3
缶コーヒー(ミルク・加糖、190)72   15.6            4.0
紅茶(ストレート、100)      16        4       1.0
紅茶(ミルクティー、100)           35       7.4            1.85

糖質制限ダイエットをするなら、食事の糖質に気をつけるのはもちろんのこと、飲み物の糖質にも注意をしたい。日常の水分補給は、水かノンカロリーのお茶にするのはダイエット中なら基本中の基本としている。