丸善日本橋で小西晃、長谷川武雄、小野寺幸裕展

【銀座新聞ニュース=2018年6月11日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は6月13日から19日まで3階ギャラリー特設会場で小西晃さん、長谷川武雄さん、小野寺幸裕さんによる「九州のクラフト・三つの素材・三人展」を開く。

丸善・日本橋店で6月13日から19日まで開かれる小西晃さん、長谷川武雄さん、小野寺幸裕さんの「九州のクラフト・三つの素材・三人展」のフライヤー。

「ぐらすぎゃりぃブロウ・ノート(BLOW NOTE)」(福岡県遠賀郡遠賀町島門2-1、093-293-3108)を主宰するガラス工芸作家の小西晃(こにし・あきら)さん、「長谷川陶磁器工房」(長崎県諫早市森山町唐比北466、0957-36-0925)を主宰するクラフトマン・デザイナーの長谷川武雄(はせがわ・たけお)さん、工房「雲」(福岡県糸島市本913、芸術村内、092-323-5606)を主宰する、天然木を使用した木製カトラリーなどを制作する小野寺幸裕(おのでら・ゆきひろ)さんという九州で活動するガラスと磁器、木工具の作家3人による「三つの素材」展を開く。

小西晃さんは宙吹きガラス方式で制作しており、この技法は吹きさおの先に熔解炉などで高温溶融されたガラスを巻き取り、息で吹いて膨らませるやり方で、江戸切子や薩摩切子の素材として、切子細工が施されることもある。金型や石膏型など使わず、中空でさまざまな形に仕上げていくため、自由自在に形や装飾ができるのが特徴だ。

紀元前1世紀半ばに東地中海沿岸のフェニキア人によって発明された技法であり、製法は古代ローマの時代からほとんど変わっていない。

小西晃さんは1955年福岡県生まれ、1987年から「日本のガラス展」に出品し、1988年に「西部工芸展」で朝日新聞社賞、1989年に「九州グラスアート展」で奨励賞、1998年と1999年に「西部工芸展」で朝日新聞社賞、2001年に「西部工芸展」で朝日新聞厚生文化事業団賞などを受賞している。

長谷川武雄さんは1949年長崎県生まれ、1973年に武蔵野美術短期大学通信教育部デザイン科を卒業、1974年にクラフトハウス茶碗屋を設立、1983年に「クラフトショップみつはな」を開店、日本クラフト賞、九州クラフトデザイン展福岡通産局長賞、朝日現代クラフト展で入選、1985年に国際デザインフェア(金沢市)で入選、1986年にPAK展で福岡通産局長賞、国際陶磁器展美濃1986で入選(1995年も入選)、長谷川陶磁器工房を設立、1986年に日本陶磁器デザインコンペティションで入選(1989年も)した。

1995年に(財)大阪デザインセンターのグッドデザイン商品に選定され、2005年にラクタキ(LAKTAKi)シリーズがジェトロのユニバーサル・クラフト・ジャパンに選定されている。社団法人日本クラフトデザイン協会会員、九州クラフトデザイン協会会員(理事長も)、九州陶磁器デザイン協会会員、佐賀県立窯業大学校特別講師。

小野寺幸裕さんは1974年福岡県生まれ、1998年に九州産業大学デザイン科を卒業、大分で木工家の時松辰夫(ときまつ・たつお)さんに師事、2002年に糸島市に工房「雲」を構え、木工具を制作している。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)まで。