サニーヘルス、手作り「ギー」でダイエットを

【銀座新聞ニュース=2018年6月10日】健康食品、美容商品、化粧品などの販売会社、サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、03-6701-3000)はこのほど、レポート「人気急上昇のオイル『ギー』のダイエット効果とは?」を発表した。

「ギー」はインドの伝統的医学「アーユルヴェーダ」や、アフリカやアジアの一部地域でも万能オイルとして古くから珍重されてきた。

ひと昔前までは、ダイエットをするなら、「オイル」はできる限り減らすほうがよいと考えられてきた。しかし、最近では、質のよいオイルを適量摂取することが、ダイエットだけでなく、美容や健康にも有効ということが知られるようになってきている。

オリーブオイル、ココナッツオイル、MCTオイル、グラスフェッドバターなど、体に有用といわれるさまざまなオイルが台頭する中、次に注目されているのがインド発祥の優秀オイル「ギー(ghee)」という。

ギーは、一言でいえば「バターオイル」のことだ。発酵無塩バターを煮詰め、水分やタンパク質、乳糖などを取り除いた、純粋な乳脂肪で、牛乳をはじめとする乳製品に含まれる乳糖を消化・分解できないことによって、下痢などの症状が起きる乳糖不耐症の人でも、ギーなら口にすることができる。

インドの伝統的医学であるアーユルヴェーダ、またアフリカやアジアの一部地域でも万能オイルとして古くから珍重されてきた。現在では食品として利用されているが、昔は儀式や薬用として使われていたとされている。35度前後で液体になり、温度が低いと固まる。

味はほんのり甘くまろやかでコクがあり、バターに近い香りがする。クセもないのでバター同様にパンに塗るほか、炒めものなど油を使った幅広い料理に利用することができる。少し前に話題となった「バターコーヒーダイエット」にこのギーを使用することも可能としている。

ギーのダイエット効果としては、ギーの成分は99.8%が脂肪だが、動物性脂肪にもかかわらず体によい油といわれている。バターと違い、常温で長期保存することができ、「中鎖脂肪酸」と「酪酸」が多く含まれているのが特徴としている。

脂肪は大別すると「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2種類がある。飽和脂肪酸はバターや肉など動物性脂肪に多く含まれており、コレステロール値が上がることから、健康志向の人には敬遠されがちな種類の脂肪とされている。不飽和脂肪酸は植物性脂肪の主成分だ。

しかしながら、飽和脂肪酸は長鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、短鎖脂肪酸の3つに分けられ、それぞれ働きが異なる。バターやサラダ油など一般的な油脂のほとんどは長鎖脂肪酸の含有量が多く、ギーはMCTオイルやココナッツオイルと同様に、中鎖脂肪酸が主体となっている。

長鎖脂肪酸と比べて、中鎖脂肪酸は消化吸収は約4倍、代謝は約10倍と体内で分解されるスピードが速く、エネルギーとして燃焼される効率がひじょうによく、中性脂肪になりにくい。

それだけでなく、中鎖脂肪酸は善玉コレステロールの働きを助け、悪玉コレステロールを減少させる働きがあるため、ダイエットや生活習慣病のケアにも効果があると考えられている。

また、短鎖脂肪酸の「酪酸」も含まれており、腸内の善玉菌の増殖を促し腸内環境を整えるので、全身の健康にも影響を及ぼします。

ギーには不飽和脂肪酸の「共役リノール酸」も含まれている。蓄積した脂肪を分解、燃焼、抑制する働きがあるといわれており、ダイエットサプリメントに利用されている成分という。人間の体内ではほとんど作ることができず、乳脂肪に比較的多く含まれている。

ギーには脂溶性ビタミンのビタミンA、D、Eなどが含まれており、特にビタミンAが豊富で、皮膚や粘膜を健康に保ち、体の抵抗力を高める働きがある。ビタミンDはカルシウムの吸収率を高める作用、ビタミンEには抗酸化作用があり、体の錆びつき防止の働きなどがある。

ギーは、家庭で簡単に作ることができる。輸入食品を扱う店やネット通販で購入することもできるが、まだ、スーパーなどで手軽に手に入るものではないので、自作するのがお勧めとしている。

材料(約270ミリリットル分)は無塩バター300グラム。必要な道具は1)鍋(なるべく厚手のもの)、2)ザル、3)耐熱ボウル、4)油こし紙またはキッチンペーパー、5)保存容器。

作り方は1)無塩バターを鍋に入れ、弱火で溶かす。小さく切ると早く溶ける。2)泡が出始めるとパチパチという音がしはじめるが、かき混ぜずにそのまま加熱し続ける。3)泡が細かくなってアクのようなものが浮き始めたら取り除き、焦がさないように一旦火から下ろすなど調節する。4)音が消え、透明の黄金色になり、鍋の底に茶色い沈殿物が見えてきたら火を止める。量にもよるが、ここまで15分から20分ほどが目安になる。

5)ざるに油こし紙または丈夫なキッチンペーパーを敷き、耐熱ボウルに乗せて濾(こ)す。6)保存容器に移してできあがり。手作りのギーは高温多湿、直射日光を避け常温で2カ月から3カ月は保存できる。

普段の調理油として使うことができるほか、ドレッシングやパンに塗るなど、好みで試せる。

ギーのカロリーは1グラムあたり約9キロカロリーと、その他のオイルと同じで、過剰摂取すると、胸やけや肥満の原因になる。1日30CCを目安に、これまで使用していたオイルをギーに変えるという方法で取り入れるといいという。