丸善丸の内で小沢摩純「フィボナッチ数列」展

【銀座新聞ニュース=2018年6月16日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)がが運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は6月20日から26日まで4階ギャラリーで小沢摩純さんによる絵画展「フィボナッチ数列を描く」を開く。

丸善・丸の内本店で6月20日から26日まで開かれる小沢摩純さんの絵画展に出品される「月は歌う」。

伝説、童話、オペラなどをテーマに、大人が忘れかけていた夢を思い出させてくれる小沢摩純(おざわ・ますみ)さんが「フィボナッチ数列」をモチーフにした原画・版画約60点を展示販売する。

ウイキペディアによると、フィボナッチ数列(Fibonacci sequence)とは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチ(ピサのレオナルド、Leonardo Fibonacci、1170頃-1250頃)にちなんで名付けられた数で、「0,1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,233,377,610,987,1597,2584,4181,6765,10946,・・・」と続く。最初の2項は「0,1」であり、以後どの項もその直前の2つの項の和となる。

1202年にフィボナッチが発行した「算盤の書」(Liber Abaci)に記載されたことで「フィボナッチ数」と呼ばれているが、それ以前にもインドの学者であるヘーマチャンドラ (Hemachandra、1089-1172)が韻律の研究により発見し、書物に記したことが判明している。

フィボナッチ数は自然界の現象に数多く出現し、花びらの数はフィボナッチ数であることが多い。植物の花や実に現れる螺旋(らせん)の数もフィボナッチ数であることが多い。ヒマワリの螺旋の数はフィボナッチ数とされることもあるが、螺旋の数が多い場合、中心から離れると螺旋の隙間にも種ができてしまうため、途中から枝分かれしてフィボナッチ数にならないこともある。

パイナップルの螺旋の数は時計回りは13、反時計回りは8になっている。葉序(植物の葉の付き方)はフィボナッチ数と関連している。ハチやアリなど、オスに父親がない家系を辿っていくとフィボナッチ数列が現れる(父母2匹、祖父母3匹、曽祖父母5匹、高祖父母8匹・・・)など。

小沢摩純さんは1962年東京都生まれ、1985年に女子美術大学芸術学部版画家を卒業、在学中の1984年に期待の新人版画大賞展にて買い上げ賞、大学版画展にて買い上げ賞、1986年に「クリスマス急行」(ほるぶ出版社)のさし絵を手がけ、1987年に個展を開く。1990年に「けんぶち絵本の村大賞」にて「びばカラス賞」を受賞した。

1991年に日本郵船資本客船「クリスタルハーモニー」のナースリールームの壁画を担当、1994年にひかりのくに絵本「ねむりひめ」を刊行、2000年に絵本「天使への手紙」(ヴォイス出版社)を刊行、2009年から丸の内・丸善本店で個展を開いている。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。

編集注:「小沢摩純」の「沢」は正しくは旧漢字です。名詞は原則として現代漢字(常用漢字)を使用しています。