ヴァニラでshichigoro「黒い機械と無機物の融合」展

【銀座新聞ニュース=2018年6月29日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は7月3日から15日までshichigoro-shingoさんによる個展「industrial punk」を開く。

ヴァニラ画廊で7月3日から15日まで開かれるshichigoro-shingoさんの「インダストアリアルパンク(industrial punk)」のフライヤー。

イラストレーターのシチゴロ・シンゴ(shichigoro-shingo)さんが「ゆっくりと朽ちる黒い機械と白い世界、無機物と生命の融合」を描いた作品を「インダストアリアルパンク(industrial punk)」と称して個展を開く。

「インダストリアルパンク」とはシチゴロ・シンゴさんの造語で、自らの作品が「サイバーパンク」や「スチームパンク」あるいは「バイオメックアート」といったジャンルに呼ばれることがあり、「それぞれが歴史や考証による明確な定義ある」と感じ、「自分の作品はどのジャンルにも属してはないような違和感」をもっていたという。

その後、CMの仕事を通じてソロプロジェクト「AA=(エーエーイコール)」で活動する上田剛士(うえだ・たけし)さんと知り合い、音楽における「インダストリアル」の存在を知り、その後、「AA=」のさまざまな作品に携わり、「工業・ノイズ・歪みとパンクの精神はサイバーパンクやスチームパンクのように“インダストリアルパンク”という言葉と概念で自分の世界観にも置き換えることができる」と考え、造語を考案した。「奇妙で歪んで見える作品は穏やかに、時には強い意志を持」っており、「悲しみや恐怖、後悔などのネガティブな感情」ではないとしている。

シチゴロ・シンゴさんは多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻を卒業、2010年頃からインターネット上で作品を公開し、フリーで活動している。2010年に「アジアグラフ(ASIAGRAPH)2010イン・トウキョウ(in Tokyo)」第一部門CGアート作品公募部門「CGアートギャラリー」静止画部門で優秀賞(2011年に最優秀作品賞)を受賞した。

2011年に「2011アジア・デジタル・アート・アワード(ASIA DIGITAL ART AWAR)」カテゴリーA静止画部門で優秀賞、2012年に香港の時計デザインコンテストでデデグモ(dedegumo)賞、2013年にチャリティ展「モンスター(MONSTER)展」でアワードなどを受賞している。

開場時間は12時から19時(土・日曜日・祝日17時)。入場料は500円。休みはなし。