ホットペッパー調べ5月外食0.5%増、12カ月増、首都圏は減

【銀座新聞ニュース=2018年6月29日】大手情報会社のリクルートグループの旅行、レジャー、飲食などの情報サービス会社、リクルートライフスタイル(千代田区丸の内1-9-2、03-6835-1000)の「食」に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は6月29日に5月の「外食市場調査」を発表した。

資生堂パーラー銀座本店が6月26日から平日14時から16時30分限定で提供している洋食セット「アフタヌーンミディアムランチ」(左、税込3800円、サービス料別)。右上は「季節のサンデーとこだわりのストロベリーサンデー」(各800円)。右下は「グラスシャンパンと2種のチーズセット」(1200円)。

5月の首都圏・関西圏・東海圏(東名阪)の3圏域の外食市場規模は前年同月比0.5%増の3190億円と12カ月続けて前年実績を上回った。首都圏が26億円のマイナス(1.3%減、12カ月ぶりの減)だったのに対して、関西圏が33億円のプラス(4.0%増、5カ月連続増)、東海圏が9億円のプラス(2.3%増、5カ月連続増)と首都圏以外は5カ月続けて増えた。

5月の3圏域の外食単価は前年比3円マイナスの2474円と12カ月ぶりに減少したが、外食頻度(外食回数)が4.09回で前年比0.08回プラスと7カ月連続で増え、外食実施率は同1.2ポイントダウンの76.1%と3カ月ぶりに前年実績を下回った。

外食市場、外食頻度の2指標は前年実績を超えたが、単価は減少した。ホットペッパーグルメ外食総研では、「前年に比べ土日祝日の合計が1日少なかったことが市場規模に不利に働いた。全国的に天候は悪くはなかったものの、前年もひじょうに好天に恵まれていたため、前年比で天候は大きなプラス要因にはならなかったと考えられる」としている。

主要16業種(調査は25分類)を対象とした外食市場規模は「居酒屋」が38億円増の721億円、「和食料理店」が12億円増の467億円など10業種がプラスだった。これに対して、「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」が11億円減の326億円、「フレンチ・イタリアン料理店」が18億円減の226億円など6業種がマイナスだった。

外食単価はもっとも高い「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」が1296円減の6552円、「フレンチ・イタリアン料理店」が310円減の3826円など7業種で減少したが、「カラオケボックス」が426円増の2869円と前年より上がり、「バー、バル、ワインバー、ビアホール、パブ」が357円増の3844円など9業種で増えた。

調査は首都圏、関西圏、東海圏の各圏域中心部からの鉄道距離が、おおむね首都圏90分圏、関西圏80分圏、東海圏60分圏の市区町村に住む20歳から69歳までの男女1万人を対象にインターネットによって実施した。

実施時期は事前調査が4月20日から5月1日まで39万2052人を対象に行い、回収数が3万7756人、本調査は6月1日から6日まで1万3345人を対象に実施し、有効回答数が1万0337人、回収率は78.0%だった。本調査での「外食」とは、夕方以降の時間帯で店で食事した場合を対象とし、1日2回までの外食を含んでいる。