リコー画廊で石塚公昭が泉鏡花ら自作人形の写真展

【銀座新聞ニュース=2018年7月25日】国内最大のOA機器メーカーのリコー(中央区銀座8-13-1、03-6278-2111)グループのリコーイメージング(大田区中馬込1-3-6)が運営するギャラリー「リコーイメージングスクエア銀座」(中央区銀座5-7-2、三愛ドリームセンター、03-3289-1521)は7月25日から9月2日まで8階ギャラリーゾーン「A.W.P」で石塚公昭さんによる「幻想写真展-生き続ける作家たち」を開いている。

リコーイメージングスクエア銀座で7月25日から9月2日まで開かれる石塚公昭さんによる「幻想写真展-生き続ける作家たち」に展示される作品((C)Kimiaki Ishizuka)。

人形作家で写真家の石塚公昭(いしづか・きみあき)さんは文学者たちを自らが制作した人形として登場させてイメージを作り上げている。1980年に最初のシリーズである黒人ジャズ・ブルースの音楽家の人形制作に取り組み、1996年より第2シリーズとして日本人作家の人形制作をはじめ、最初に渋沢龍彦(しぶさわ・たつひこ、1928-1987)を制作した。

今回はモノクロームを中心に約30点、江戸川乱歩(えどがわ・らんぽ、1894-1965)シリーズをカラーで約10点、合わせて約40点を展示する。また、作品に登場する文学者の人形も数点を展示する。

今回、展示するのは江戸川乱歩、柳田国男(やなぎだ・くにお、1875-1962)、谷崎潤一郎(たにざき・じゅんいちろう、1886-1965)、泉鏡花(いずみ・きょうか、1873-1939)、永井荷風(ながい・かふう、1879-1959)。

稲垣足穂(いながき・たるほ、1900-1977)、渋沢龍彦(しぶさわ・たつひこ、1928-1987)、村山槐多(むらやま・かいた、1896-1919)、中井英夫(なかい・ひでお、1922-1993)、夏目漱石(なつめ・そうせき、1867-1916)。

樋口一葉(ひぐち・いちよう、1872-1896)、森鴎外(もり・おうがい、1862-1922)、太宰治(だざい・おさむ、1909-1948)、宮沢賢治(みやざわ・けんじ、1896-1933)、三島由紀夫(みしま・ゆきお、1925-1970)、寺山修司(てらやま・しゅうじ、1935-1983)、松本清張(まつもと・せいちょう、1909-1992)。

石塚公昭さんは1957年東京都葛飾区生まれ、1977年に東京クラフトデザイン研究所陶磁器科を卒業、1977年から1979年に岐阜県瑞浪市、茨城県高萩市で製陶業に従事し、1980年から人形の制作をはじめ、1982年に初めて個展を開き、ジャズ・ブルースをテーマの人形を制作し、1991年に廃れた写真の古典技法、オイルプリントの制作をはじめ、1996年に人形の写真撮影をはじめた。

1996年に作家・文士シリーズの制作をはじめ、2005年に初めての作品集、2007年に2作目の作品集を出版した。現在、都営地下鉄のフリーペーパー「中央公論アダージオ(Adagio)」(東京都交通局)の表紙を担当している。

開場時間は11時から19時(最終日は16時)。毎週火曜日が定休。入場料は510円(税込)。