銀座ホコテン、浴衣で銀ブラ、泰明小で2日間盆踊り

【銀座新聞ニュース=2018年8月3日】全銀座会(中央区銀座4-6-1、銀座三和ビル、03-3561-0960)と銀座通連合会(同)は8月4日と5日の2日間、「ゆかたで銀ぶら2018」を開く。

8月4日と5日の2日間、「ゆかたで銀ぶら2018」が開かれる。画像は過去の会場風景。

1970年に東京都からの要請を受けて始められた「歩行者天国」(銀座では「ホリデープロムナード」)を記念して、毎年8月の最初の日曜日にイベントを行ってきたが、2018年から名称を「ゆかたで銀ぶら」に変更して、前夜祭との2日間にわたってイベントを開く。

このイベントは全銀座会と銀座通連合会が主催し、40歳以下の若手経営者で構成される銀実会(中央区銀座4-10-6、銀座料飲ビル9階、03-5565-0606)が企画し、「ゆかたで銀ぶら」については2007年からはじめており、2018年が12回目になり、今回は泰明小学校(中央区銀座5-1-3)で2日間にわたって盆踊りを開く。

また、1000人で打ち水を行う「銀座涼風計画」(打ち水大作戦)やゆかたや和装を着た人を対象とする「大銀座抽選会」などを実施する。さらに、氷像をディスプレイする「氷まつり」も開く。

ウイキペディアによると、歩行者天国は1960年代から1970年代にかけて、欧米をはじめとして世界各地で市内の中心道路を歩行者専用道路(カー・フリー・ゾーン)とする政策が実施された。初めて実施されたのは、1970年のアメリカ・ニューヨークの五番街の一部で、毎週土曜日に同所の道路を歩行者に開放した。

日本では高度経済成長時代の当時、自動車の急増による事故の増加(いわゆる交通戦争)や環境問題への配慮により、道路交通を車優先から歩行者中心の交通への転換が求められ、そのきっかけとしてスタートした。

「歩行者天国」という名称が一般的になる前から、裏通りを中心に何回か実施されており、1950年には新宿駅東口前通りで自動車が締め出され、1958年には神田の東紺屋町で日曜日・祝日に道路を柵で仕切り、子どもたちの遊び場として提供した「遊戯道路」というものが設けられたこともある。

大規模なものは1969年8月6日から12日間、北海道旭川市平和通で実験的に実施され、東京都内では、当時の都知事の美濃部亮吉(みのべ・りょうきち、1904-1984)の提唱により、1970年8月2日に銀座、新宿、池袋、浅草で初めて実施された。1972年6月1日には、日本初の恒久的な歩行者天国として旭川市平和通買物公園が開設された。

その後、東京・原宿では「竹の子族」や「ローラー族」、ストリートパフォーマーなど、若者文化の発信地となり、街全体に活気を与えたが、1980年代末からはホコ天発のバンドブームに伴って多数のバンドが路上演奏をするようになり、彼らの出す騒音や見物人の出すごみに対して地元から苦情が出され、のちに歩行者天国が廃止に至る原因のひとつとなった。

また、秋葉原では2005年ころから路上パフォーマンスが増え、それを取り囲むカメラや見物人が通行の妨げになっているとして問題となった。さらに、2005年4月2日に仙台アーケード街トラック暴走事件が発生、同年12月25日に発生した仙台市第二のアーケード暴走事件、2008年6月8日の秋葉原通り魔事件などで、大勢の通行人が犠牲となり、仙台ではアーケードに車両の乗り入れができないようにし、秋葉原では防犯カメラを設置する一方で、歩行者天国を休止していたが、2011年1月23日に再開された。

また、かつては銀座地区から上野駅まで連接した中央通り5.5キロにわたって実施され、東洋一の長さを誇る歩行者天国だったが、1999年頃にオフィス街で主な集客施設もなく閑散としていた神田地区を皮切りに上野地区(上野駅から外神田5丁目交差点)、秋葉原地区(万世橋交差点から須田町交差点)、神田・日本橋地区(須田町交差点から銀座通り入口交差点)で廃止されている。

4日の前夜祭は17時から20時まで、5日は12時から17時まで泰明小学校で盆踊りを開く。校庭にやぐらを組んで、盆踊りを行い、銀座の店が料理や飲み物の屋台を出店する。

5日は15時と15時30分から「銀座涼風計画」が実施され、中央通りの3丁目、4丁目、5丁目、6丁目の4カ所に分かれて再生水(処理下水をさらに生物膜ろ過及びオゾン処理した水)を利用した打ち水を行う。

路面温度を2度から3度下げる実験で、30分に2回打ち水を実施し、その前後の温度測定を行い、効果を確認する。

「大銀座抽選会」では5日15時から17時まで浴衣や和装で訪れた人を対象に、銀座にまつわる「なぞ解き巡り」に参加し、全問正解すると、抽選で食事券などをもらえる。抽選場所は1丁目と2丁目の間の通り、7丁目と8丁目の間の通りで、それぞれ先着500人が参加できる。

5日15時から17時まで、2丁目と3丁目、3丁目と4丁目、6丁目と7丁目の間の通りで「銀座茶屋」を開き、災害の被災地への義援金に協力すると、冷たいコーヒーや緑茶などを無料でもらえる。

5日15時から16時45分まで7丁目と8丁目の間で「やっぱ銀座だべ-東日本復興応援プロジェクト・フロム(from)銀座2018」を開く。被災地経済の復興の一助として、株式会社矢部園茶舗(宮城県塩釜市海岸通り2-3、022-364-1515)の水だし煎茶を配布する。

5日15時から17時まで、2丁目と3丁目の通り、6丁目と7丁目の通り東側で江戸風鈴に絵を描く「風鈴絵付け体験」(募金に応じた浴衣、和装の人先着320人)を開く。

5日16時と16時30分の2回にわたって、5丁目と6丁目の間のみゆき通り西側で中央区民による「月島五神太鼓(つきしまごじんだいこ)」が和太鼓を演奏する。

5日15時から17時まで2丁目に東京スカイツリーのすみだ水族館が「お江戸の出張水族館」を設置する。江戸時代から昭和にかけて、夏の風物詩とされた「金魚売り」(金魚は売らない)の姿を、当時、実際に使っていた道具を使って復活させる。

5日15時から17時まで4丁目と5丁目で、プロの写真家が時計台や銀座通りを背景にして、浴衣姿を撮影する「ゆかた写真館」を開く。募金した人で、浴衣もしくは和装の人先着100組まで撮影する。

5日15時から17時まで1丁目と2丁目の間と、7丁目の中央通りに「こども広場」を設け、子どもがスーパーボールすくいや、雪山の中からオモチャなどを探し出すともらえる「雪山たから探し」などを開く。

4日14時から17時、5日13時から17時まで松屋銀座8階レストランシティギンザ(GINZA)内の「MGテラス」で夏祭りを開く。ヨーヨーすくいやピンボールなどが楽しめる。また、4日16時30分から松屋銀座でもミニやぐらを設置して、盆踊りを行う。さらに4日14時から、5日13時から100人まで福島の桃とトマトをプレゼントする。

5日10時から15時まで松屋銀座、11時から14時まで三井住友銀行銀座支店(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX7階、11時から14時)の2カ所で「ゆかた無料着付け処」を実施する。浴衣一式と下駄を持参すると、松屋銀座では先着70人、三井住友銀行では60人まで着付けの無料サービスを受けられる。

5日15時から17時まで「ゆかたで銀ぶら×銀座三越伊勢丹写真室」を開く。浴衣を着用して来店すると、銀座三越伊勢丹の写真室のプロの写真家が先着30人まで9階の銀座テラス、ゆかたガーデンで撮影する。参加費は税込1080円。引渡しは17時以降になる。

4日と5日の10時30分から20時まで「銀座三越ゆかたガーデン×ゆかたで銀ぶら特別企画」を開く。9階ゆかたガーデンで購入すると、虎屋菓寮ドリンクチケットなどが当たる抽選会に参加できる。

4日18時30分から20時30分までギンザシックス(GINZA SIX)屋上で開催中の「チームラボ」によるデジタルアートを背景にゆかた撮影会を開く。浴衣着用の先着20組まで撮影してもらえる。

4日と5日の12時から19時まで東急プラザ銀座(中央区銀座5-2-1)の6階キリコラウンジで「東急プラザ銀座夏祭り-キリコで縁日」を開く。射的などの縁日屋台や、ワークショップを開く。期間中のレシートを対象に、税込1000円以上購入すると、1000円で1回1屋台に参加できる。

5日11時から19時まで4回にわたって、3階で「フォトスナップウイズ(PHOTO SNAP with)キラリトボーイズ(BOYS)キラリトギンザ」を開く。ゆかた姿の「キラリトボーイズ」と記念撮影ができる。